シリーズで紹介している五島プラネタリウムのリーフレットの第21弾は1994年7月配布のものです。
当月のメインの話題は「人類宇宙への第一歩 ー 月着陸25周年 ー」で、1969年夏に
アポロ11号の月着陸船「イーグル号」に乗り込んだ宇宙飛行士が、人類史上初めて
月面に降り立ったことを記念し、米国で発行された切手の画像が表紙に採用されて
ました。ちなみに、切手のデザインは実際に月面着陸が成功する前に描かれた想像
図だったようです。
2ページ目にその快挙についての説明があり、特に宇宙飛行士が持ち帰った月面の
岩石と分析結果に関する詳しい記述があります。なお、1970年の大阪万博において
その「月の石」が米国館で展示され、大きな注目を集めました。
同ページの後半は前月の話題の続きとして、シューメーカー・レビー第9彗星(SL9)
の木星衝突についての話に割かれてました。
3ページ目の「7月の星座」では、夏の大三角を構成する七夕の星2つに関する毎度
お馴染みの話と、さそり座の和名に関する説明に加えて、ちょっとマイナーですが
デッカイへびつかい座についての記述があり、ギリシャ神話において、死人を蘇生
させる術を持つ名医アスクレピオスが星座になっていると説明してます。すぐ隣の
へび座については少し触れているだけですが、アスクレピオスが蘇生術を知る元と
なったのが蛇ということで、それも星座になっているのでした。ちなみに、その蛇
が巻き付いた「アスクレピオスの杖」は特殊文字の1つとなっています。こんなの
です(↓)。
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なお、この杖のシンボルマークは医療の象徴としてWHO(世界保健機関)のロゴや
旗の中央に描かれてます。