Starlight Terrace

写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
12/25 スピカ食(潜入3:17 出現4:13@東京)

太陽最接近間近のラヴジョイ彗星

2015-01-26 20:30:00 | ほうき星

先週末もまたまた愛しの女医さんをパパラッチしに出掛けました。
23日は山梨県大月市某所に出向き、カメラレンズによるお気楽撮影で長い尾を捉えてみました↓

2014q212.jpg

【カリフォルニア星雲とすばるの傍を行くラヴジョイ彗星(C/2014 Q2)】
 キヤノンEOS60Da+28-75mmズームレンズ(@39mm),ISO2000,F4,
 総露出時間60分(3分×20コマ加算),星空雲台ポラリエ使用,トリミングなし

女医さんはおひつじ座の一角にいて、ペルセウス座にあるカリフォルニア星雲と
おうし座のすばるの中間点に向かって尾を伸ばしていました。
それぞれの天体が個性的な波長帯域で輝いており、色の対比が面白い画像になっています。

翌24日は毎度お馴染みの伊豆稲取まで遠征。主砲を使って得られた画像がこちら↓

2014q213.jpg

【1/24のラヴジョイ彗星(C/2014 Q2)】
 キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO1600,F2.8,
 総露出時間30分(3分×10コマ加算),中型赤道儀使用,僅かにトリミング

イオンテイルが前の週とは異なる構造になってました。撮るたびに違う姿を見せてくれます。
地球から離れていってるので、緑色に広がる頭部のコマは前の週より少若干小さくなった感じですが、
光度の低下は僅かなようで、まだ肉眼で存在確認ができます。

今後も女医さんはさらに北上を続け、さんかく座からアンドロメダ座に入った辺りで太陽最接近を迎えます。
今週より残念ながら月明かりの影響を受けるようになるため、しばらく観測に不向きの期間が続きますが、
来月の10日ぐらいからまた見やすくなると思われます。但し、光度は5等台に低下する見込みです。


見頃が続くラヴジョイ彗星

2015-01-19 12:00:00 | ほうき星

先週末もLove女医さん撮りに出掛けました。今回は金曜・土曜の2日連続で伊豆稲取まで遠征。
またしても強風の洗礼を受け、撮ったコマ数の割にはブレずに写った画像が少ないという
悲しい状況の再来となりました。まず16日深夜撮影分の画像がこちら↓

2014q209.jpg

【1/16のラヴジョイ彗星(C/2014 Q2)】
 キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO2000,F2.8,
 総露出時間30分(3分×10コマ加算),中型赤道儀使用,僅かにトリミング

依然としてイオンテイルが複数本伸びていて、細かな筋がいくつか捉えられました。
双眼鏡では何となく尾が伸びている方向が分かる程度ですが、頭部のデカさには圧倒されます。
次いで17日深夜撮影分の画像がこちら↓

2014q211.jpg

【1/17のラヴジョイ彗星(C/2014 Q2)】
 キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO2000,F2.8,
 総露出時間24分(3分×8コマ加算),中型赤道儀使用,僅かにトリミング

イオンテイルの構造が前夜とは異なっているのが分かります。やはり経日変化が大きいです。
ちょうど「すばる」の傍にやってきていたので、カメラレンズで記念のツーショット写真も撮りました↓

2014q210.jpg

 キヤノンEOS60Da+Aiニッコール85mmF2S,ISO2000,F2.8,総露出時間15分(1.5分×10コマ加算),
 星空雲台ポラリエ使用,トリミングなし

イオンテイルが予想外に長く伸びていて、写野からはみ出しているようです。
なんと!見掛け上の長さは10度以上とみられます。画像処理をしていてビックリしました。
その長さの尾が肉眼で見えたら、さぞかし壮観なんでしょうけど、
残念ながら双眼鏡を使っても、そこまで伸びているのは見えません。

さて、Love女医さんは今月末に太陽最接近を迎えますが、地球からは既に遠ざかりつつあります。
月明かりの影響も考えると観測上の最盛期は今週末ぐらいまでとなりそうです。
本体が消滅しない程度に崩れてくれると、もうちょっと明るくなるかもしれませんが、
それは予測不可能なので、期待を胸にしばらく見守るしかないです。