近年では稀に見る大彗星に成長したネオワイズ彗星ですが、太陽からも地球からも離れつつあって、
そろそろお見送りの時期に差し掛かってきました。
その光度変化については下のリンク先に詳しく出ています。
実際の観測光度は予想光度ライン(オレンジ色の曲線)によくフィットしていて、かなり優等生って感じです。
現行の明るさは5等台になっている模様なので、空の明るい場所では眼視観測が厳しい状況かもしれませんが、
郊外ならまだ写真で捉えられる可能性はゼロではないとみてます。
で、8/1の20時頃におけるシミュレーションはこんな感じ。
AstroArts社ステラナビゲータによるシミュレーション
この週末はかみのけ座の一角に位置し、おとめ座の1等星スピカと北斗七星の真ん中の星メグレズを結んだ
線上のほぼ中間点あたりを双眼鏡を使って探せば見つかりそうです。
各地で続々と梅雨が明けて天気は回復基調にありますから、土日は観測チャンスが廻ってきそうな感じです。
次に太陽系中心部まで戻ってくるのは数千年後。この類のいわゆる長周期彗星とは本当に一期一会なので、
別れを惜しんで去り行く姿をしっかり捉えたいところです。