Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 12/18 月と火星が接近

10月最初の☆撮り遠征

2021-10-10 21:15:51 | 遠征日誌

今月も初旬に新月期がやってきました。気温が高めなせいか秋晴れに恵まれない状況ですが、
緊急事態宣言も解除されたんで、2日の晩に晴れ間を求めて長野-山梨-埼玉県境辺りへ出撃。
まずまずの星空に出会えました。釣果の1つSh2-131星雲についての記事を既に上げましたが、
その中にある「象の鼻星雲」のエリアをトリミングした画像を以下に示しておきます。

銀塩カメラの時代にはコントラスト良く写すのがかなり難しい天体だったんですけどね、
デジイチだと割と簡単に描出できるようになり、昔の画像と比較すると隔世の感があります。

ちなみにこの夜は全部で3ショットほど撮ったんで、別途また記事ネタにする予定です。


Sh2-131

2021-10-10 09:03:10 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-131】
 赤経:21h39m00s 赤緯:+57゚29' 10"
 星座:ケフェウス座
 視直径:170'
 他カタログNo.:IC1396,vdB142 ※一部分のみ
 ニックネーム:象の鼻星雲(Elephant's trunk nebula) ※一部分のみ
 南中日時(@東京):6月27日03時,8月12日00時,9月26日21時 ※あくまで目安です。

 撮影日時:2021/10/02 22:34
 撮影地:長野県川上村
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC(F2.8),ASTRO LPR Type2フィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出5分×10コマ
 画像処理:Digital Photo Professionalにて現像,ステライメージVer.8,PhotoshopCS3にて処理
 メモ:ケフェウス座にある巨大な散光星雲です。データ上の差し渡し170'は、満月の視直径の5倍
    以上に相当します。複数の暗黒星雲が散見されますが、中心から西寄り(上の画像で右側)
    に明るく縁取られたようなイメージの暗黒帯があり、その部分はvdB142の他カタログ番号 
    が与えられ、その形態から"Elephant's trunk nebula"(象の鼻星雲)の名称が付いています。
    いわゆるHⅡ領域の赤い輝線星雲が淡く広がっている天体であるため、眼視観測は困難で
    写真撮影向きの対象となっています。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成