突然の暴発に見える北朝鮮の攻撃。 少なくともアメリカは事前に知っていたか、かなりの確立で予想していた北朝鮮の行動でした。 この北東アジアの緊張はアメリカにとって、必然かつ必要な要素であるのです。 北朝鮮が最悪暴発して戦争に発展しても、アメリカにとって、それほどマイナスにならないからです。
この地域に、アメリカの存在価値が無くなる事が、アメリカの世界における権威に大きく影響します。 仮に、北朝鮮が暴走して核爆弾で日本を攻撃するに至っても、アメリカは損をしません。 その時は、当然、朝鮮半島から北朝鮮が消滅し、米中が主導で関係修復を図る形で力を発揮できる事態になります。 そこまで行かなくても、緊張が続く限り日本や韓国はアメリカの軍事力を必要としアメリカも影響力を示し続ける事ができます。
環太平洋において、アメリカが力を発揮できる環境を維持しておかない限り、この東アジアの国々から疎外されては、世界でのアメリカの権威は脅かされてしまうのです。 アメリカにとって、今の日本は、そのための道具の一部に過ぎないという事を、自覚しておくことは、大変重要です。