ふかよんライフスタイルファンド日記Ⅱ

生活・仕事・遊びのポートフォリオを重視し、ライフスタイルの「運用」を考えていきます。

『一生懸命って素敵なこと』 林文子/著

2006-01-20 23:52:48 | Weblog
○出版社/著者からの内容紹介
高卒OLはいかにして敏腕経営者になったか。初めて明かす努力の道のり。

いまダイエー再生のシンボルとして全国を駆けめぐって奮闘中のダイエー林文子さん。彼女は31歳でホンダのセールスマンとなり、40にしてBMWの支店長をまかされ、50にしてフォルクスワーゲン東京社長、そしてBMW東京社長ととんとん拍子に出世してきた。しかしその影には並々ならぬ努力があった。

本書は彼女が自らの生い立ちを初めて明かし、セールスマン時代の「人を大事にする」セールスノウハウ、経営者としてのマネジメントの秘訣、ダイエー再生への戦略など、仕事や人生について率直につづった本である。
仕事をもつ女性に勇気を与える、いま世界が注目する女性経営者の書き下ろしエッセイ。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
林 文子
1946年、東京都生まれ。都立青山高等学校卒業。東レ、松下電器産業勤務の後、77年、ホンダの販売店に入社、トップセールスを達成。87年、BMW(株)入社。93年、新宿支店長に抜擢される。98年、中央支店長に就任。
いずれの支店も最優秀支店に。在任中、フォルクスワーゲングループにスカウトされ、99年、直営であるファーレン東京(株)代表取締役社長就任。4年間で売上を倍増させる。
2003年、BMW東京(株)代表取締役社長就任。05年5月、(株)ダイエー代表取締役会長兼CEO就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

○抜粋
多くの働く女性たちは今の自分の状況に満足しているわけではない。
若い人であれば、もっと自分にあった仕事をしたい、もっと上司に認められたい、もっと責任のある仕事をしたいなど、さまざまな願望を抱いている。
マネージャー職の女性であれば、どうすれば部下をまとめていけるか、業績を上げられるかなど、さらに重要なポストをめざすにはどうしたらいいのだろうかなど、べつの悩みもあるだろう。

私がキャリアを積んできたクルマのセールスの世界には、残念ながらまわりに女性はいなかった。自分が「ああいう女性になりたい」と思える先輩もいなかったし、悩みを相談できる仲間の女性もいなかった。

自分自身についてあれこれと客観的に語るのは気恥ずかしく、きわめてむずかしい作業だが、わたしのキャリアが若い女性たちにとって少しでもお役に立てるのなら、なんとしてでも書かなければならない。そういう思いから、本書を出版する運びとなった。

今回は、人との出会いで育てられた半生を、仕事を中心に素直に書き綴ることとした。講演でお話する機会もあるが、残念ながら講演では時間も、聴いていただける人数も限られている。本であれば、いつでもどこでも読んでいただけるはずだ……

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書店で20分ほどで読了しました。
いつものように立ち読みでした。

私にとって、非常にためになる本でした。

林さんは、お客様への「愛情」は当然のこと、一緒に働く上司、同僚、部下などにも「愛情」をもって仕事をされています。

こういう考え方は、共感できました。

でも、日本の会社で、ふだん家族よりも長く接する会社の人たちであるにもかかわらず、「愛情」をもって接することはなかなか難しいのではないかと思います。私が働いている日本企業でも「愛情」を感じることは少ないように思います。

私ぐらいの年になってしまうと、若いひとのように、ひとに叱られることは皆無になっていますし、誉められることも少なくなっています。ひとに誉められたりしたら、真意は何かと?、勘ぐったりもしたくなるものです。

ただ、私も少しは、一緒に働く若い社員に対して、誉めるようにしています。

「仕事が早いですね!偉い!」とか。クロスファンクショナル・チームなので、直接の上司/部下の関係ではないですが、かれの上司にCCを入れるとか、メールすることがあります。

面と向かって誉めるのではなく、メールでというのが多いです。面と向かって誉めるのができるようになるといいと思いました。

とはいえ、林さんに比べると、周りのひとに対する「愛情」はゼロに等しいものです。こういう本を読むと、私は、自分のことしか考えていないことに気づかされます。

林さんが書かれているように、周りも自分も、うまくいかない時というのは、その原因のひとつは、どこかで自信を喪失しているからなのでしょう。自分の絶対的な長所さえも、長所だと思えなくなってしまっている。平たく言うと、あきらめている部分がある。自信をもってもらうには、まず、長所をほめること。

周りのひとたちが、自信を取り戻して、もっと楽しく、よい成果を出して、稼いでもらうには、どうしたらいいだろう?

こういう視点を持ちつづけていきたいものです。
コメント
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