ふくちゃんの絵日記

バイク等での旅行記や、日常生活で感じたことを、絵(写真)に描けるものは描き(添付)絵日記風にしたいと思います。

昔の”仕事”を思い出して・・・(23日 加筆)

2019年06月22日 | 日記
 先の日記(久し振りの”お山”・・・)で、お山に同行した事は記した。
 以前から懸案であった”お山”が、オーナーさんの御自宅から・どの位置にあるのか・・?特定させたい!との思いがあった。
 天気も良い事から「ミラー(鏡)による確認」を提案した。
 山での準備が整ったことから、ご自宅で待機する奥様に連絡する。
 携帯電話を繋いだまま、ミラーの光が確認できるか連絡を待った。
 “お山“の現場は見通しも良く、携帯電話での通話可能エリアである。
 「観えたよ!」との連絡とともに、返信の様に奥様からの光(反射光)が、一瞬・確認できた。
 鏡で確認(ミラーテスト)と言っても、容易な事ではない。
 ミラーで反射させる方向が、0.1度・間違えば、1km先で約1.7m程の誤差が生じる事に成る。
 (”お山”の現場からご自宅まで、10㎞程の距離であることから17mの誤差となる)
 ピンポイント・・そうです! 光が”目”に入らなければ見えない。
 高度な精度が求められ、ミラーを振る単純な行為にも、ノウハウが伴うのである。
 一番の思い出は、海上を伝搬させる伝送路の確保のための、50Kmにも及ぶ区間での測量であった。
 送ろうとする先に立ち木があれば、枝や葉っぱを「照準器(ライフルスコープ)」に見立て、身体を移動させながらミラーを小刻みに降る。
 経験では、立ち上がった姿勢で、腰の部分に(身体に接した状態)両手で鏡を支える姿勢が一番・安定していた様に記憶している。
 山頂や草原で、立ち木なども無ければ、測量用のポールを用いた。
 用いる”道具”は、30cm四角の鏡・・一個である。
 心許ない”道具”の様に思われるが、シンプルにして最強の道具であった。 
 対岸の相手から「観えたよ!」と連絡(片通話式無線機)があれば、可能な限りミラーを振る方向を固定する。
 その光を基に、トランシットで方位角をスケッチ画に記入し、施設建設の基礎とした。
 相手側からも送られてきた。
 「(此れが)50kmを飛んできた”光”?」と、思えた強力な光であった
 双方の作業が終われば、ミッションは終了した。
 この様な技術が、この様な場面で生かさるとは・・・!?
 「芸は身を助く」でしょうか・・?
 自宅のアンテナ柱の建設であっても、現役時代の高所作業のノウハウが、今もって生かされている事に感謝している。
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