HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

写真

2005年12月24日 | スポーツ/芸術/コラム
以前にも書いたことがあるけれど、私は写真を撮るのが好きです。高校時代に2人の女性写真家に出会ってから、写真に目覚めました。一人はクラッシュのライブ写真とかを撮っていたペニーでもう一人はサラ・ムーン。実に対象的な2人でペニーはリアルな感じの写真でサラは絵のような写真を撮る人です。共通なのは2人ともイギリス人ということですね。

その後、私は石川文洋さんというカメラマンと出会い、戦場写真というものを知ることとなります。それは涙だったり、叫びだったり、憎しみだったり、でもそんな中でもある笑顔だったり・・・私はそんな写真にすごく心を打たれました。それから、ロバート・キャパやブレッソンらが作った写真家集団「マグナムフォト」の写真展に行ったり、写真集を買ったり、本を読んだりしました。日本でも一ノ瀬 泰造の「地雷を踏んだらサヨウナラ」という本(これは浅野忠信さん主演で映画化されています)や「ライカでグッドバイ-カメラマン沢田恭一が撃たれた日」(青木 富貴子著)という本なんかも読みました。

戦場という中で武器ではなく、カメラを持って危ないところに飛び込んで、何かを伝えようとする気持ち・・・一枚一枚の写真からそれは本当に強く伝わってくるのです。当時の私は実は真剣にフォトジャーナリストになろうと思ってました。ところが、やはり根性がなかったのか、そこまではなれませんでした。でも彼らからいろいろ学びました。人間の本質やその体温やら空気やらをいかに伝えるか・・・なかなかそれは難しくて、どうしていいのかわかりません。でも、私は人の汗だったり、涙だったり、写真の中の人がそこにいるような写真を撮りたいといつも願っています。

ただ、最近は大事なカメラを潰して修復できていないこともあり、ビデオ撮影ばかりしていますが、ビデオであっても、その撮っている人の内面に迫る勢いでファインダーをのぞいて、その人のいい部分をできるだけ伝えられたらとあれやこれやと勉強しています。

カメラアイという言葉がありますが、同じ風景でも人によってどこを切り取って写すかは違うものです。そこにそれぞれの感性があらわれるわけです。よくTVで舞台を放映しますが、そのシーンカットはまさにそのカメラマンの目が選んだもの・・・実際に自分がその場所で見ていたら、違う場所を見ているかもしれません。ライブ映像でもそう。すべてはカメラマンに委ねられているのですよ。そのうち、自分が好きな撮り方をするカメラマンがわかってくるわけです。映画監督なんかでもそうですね。たとえば、私は岩井俊二監督のカメラワークが好きなんですが。

自分の人生においても、おそらく自分で思い出をいいシーンで切り取って、心に貼っていっているんでしょうね。ゆえにそこだけ鮮明なんです。

さて、久々に心に眠る思い出の写真集を開いてみようかな・・・(笑)
コメント
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