HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

ソロアーティスト

2005年12月22日 | インディーズ
昨日の京都の夜は氷りつくように冷えきっていて、街ゆく人たちは肩を丸めて、コートの襟やマフラーに顔を埋めて足早に歩いていた。地下鉄を降りて、そんな人たちの合間を縫って、コートの裾をはためかせながら、私は京都VOXHALLへと走る。

「また遅刻~?」「それだけは・・・」とあれやこれやと考えながら、氷りついた風に立ち向かいながら、その場所へ・・・

何がこれだけ私を引き寄せるのか・・・不思議だな~。私の中の感覚の指令なんだから、自分でもわからない。ただ、行くべきだ・・・と。

もちろん、いろんな条件がそろわないとだめなんだけど、なぜか最近このアーティストのライブにいくとなると条件がそろう。家には温かいシチューを・・・誰が帰っても温かいシチューが食べれるように私の用意は万端だ。何も心配はいらない・・・お腹をすかす人は誰もいないんだ。

そんな話はともかくとして、私はほんとうのところ、日本にあまりソロアーティストで好きな人はいなかった。スネオヘアーと山崎まさよしぐらいかな~。あえてあげると。

ところが最近、2人好きなソロアーティストが出現した。その2人ともインディーズの方なんだ。ということはすごく新鮮なソロアーティストだということだ。この2人はまったく違うタイプではっきり言って交わりなし(笑)まったく違う次元での音楽スタイルで、くらべるのは不可。でも、どちらもすごく魅力的なんだ。
ほんとにこの2人と出会えたことは幸せなことだと思っている。

さて、そのうちの一人が昨日のライブで見た山口茂さんだ。結構アコースティックライブとなると私みたいにパンクとかハードロックとか聴いて育った人間には退屈で眠くなる事が多い。ところが、この山口さんのライブは心に透明な清涼感が突き抜ける感じでカタルシスすら感じる。それと決しておとなしくなんてなくて、ロックなんだ。力強く、そしていつも誰もが感じる温かさ。なまっちょろい温かさではなくて、力強い温かさ。それが彼の武器なんだろうね。昨日の彼のその武器は同じ音楽を志す若者たちをも惹き付けたようで、彼自身は知らないだろうが、かなり「すげぇ~」って感じで見ていたよ。「彼とバンドやりたい」と思った人もいたと思う。それぐらい会場を素敵なオーラで包み込んでしまった彼にはほんと驚いた。

レミオロメンの「粉雪」のカバーだって、あんな風に自分のものにしてやってしまうとは・・・鳥肌ものだった。

新曲の「終着駅」は私のような電車通勤のものにはうれしい曲だし、同様にファンの子たちで学生で電車通学の子もいるから、皆うれしかったと思う。しかも、こんなところでこんな展開が!って思う予想不可能なメロディが突然表れてドキッとさせる。私が彼のライブが好きなのは、Chairの時代からだけど、毎回サプライズがあることだ。新鮮なことを絶対にしてくれる。毎回想像外のことが起きるから、それがワクワクさせてくれて、いつも私を初心者に戻してくれる。だから彼のライブにいくたびに、なんかその前までの自分から脱皮できるような、ちょっと生まれかわれるような気すらしてしまうんだ。

彼は努力家だと思う。あのライブを見れば、どれだけ練習を重ねているかわかる。最近はハーモニカも取り入れて、山崎まさよしも真っ青だ(笑)・・・それにしても上手くハーモニカを吹くんだね。ギターもいつもいい音を出してくれて、かさかさした心をなめらかにしてくれる。でも、たまにふと彼のフェンダーも聴きたくなったり・・・(笑)

昨日は6曲を約40分で披露してくれた。最近VOXはスモークをよくたくのか、ずっとスモークがライトにゆらめいていた。そこが私の撮りたいものと握手した感じ・・・映像の画質も今回はハイクオリティで撮ったので、いつもより鮮明になった。これで撮ったものをどう料理していくかは私の腕次第(笑)・・・おいしく見ていただけるようにがんばりたいと思うと同時に、彼のきらめく一瞬をできるだけたくさん残せたらと思う。そして、彼の音楽をもっと、もっと多くの人に聴いてもらいたいと思う。

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ニュートロン

2005年12月22日 | 音楽・映画・本
昨日は同僚とミニミニ忘年会をしました。場所はニュートロン。以前は三条JEUGIA近くにあったのですが、いつだったか移転されたんです。そこで新しいニュートロンに行くのは今回が初めてだったのですが、すごくいい雰囲気ですっかり気に入ってしまいました。もともと京都の呉服屋さんがあった場所でその町家の梁とかを残して作られた場所みたいです。天井がすごく高く、でも和の雰囲気も残っていて、どこか私の愛するマッキントッシュのデザインしたグラスゴーアートスクールの図書室みたいなイメージで、なんか懐かしくなりました。できれば昼間に一人で来てみたいな~。

この場所には未来のアーティストのたまごたちの作品がいっぱい置いてあるんです。そしておもしろいなと思ったのはガラス張りのステージがあること。ここでガラス張りライブしたらおもしろいだろうな~って。でも、もうきっとすでにそんなライブをしているでしょうね。

三条にあった頃にそこのアートスペースで「高鈴」というユニットと「ガロン」というユニット(今はバンドになっているみたいだけど)のアコースティックライブを見たことがあるんです。その時も私はまたまた悲惨な状態で、そう健康上の問題が生じていて、その検査結果がわかる日だったんです。そのライブのことをたまたまニュートロンで知って、検査結果がわかる日と同じ日だったので、運命をかけるつもりで行くことにしたんです。それこそ、生か死かみたいな極端な話の・・・その結果、生!セイ!セイ!(HGに洗脳されすぎ・笑)でほっとして結構夢心地で行ったのを今でも覚えています。二組とも京都の香りがして、賀茂川が似合うユニットなんですよ。それぞれについてはまた機会があれば書きたいと思います。
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ブーツが下駄に・・・

2005年12月22日 | Weblog
なんだい、この雪は!もうあたりはホワイトアンドホワイト。ここは北海道?って思うほどアラスカ?って思うほど・・・クリスマスが近いからってそこまで演出しなくても・・・

今日は会社に行けたのも奇跡的だったのですが、やっぱり帰りが恐いので、同僚の皆様のお言葉に甘えて、早々に無事帰宅させていただきました。

しかし地元はすごいことになっていました。ブーツをはいていた私ですが、そのかかとに雪が歩くたびに引っ付いて、だんだん背が高くなる・・・そう下駄状態になってきて、へたするとローラースケート状態になる・・・そう滑る・・・恐い!誰か~助けて!ささえるスティックが欲しい!とか思いながら、そっと歩いて頭には雪を乗せてなんとか帰ってまいりました。

この雪が昨日じゃなくてよかった。昨日だったらライブに行けなかったものね。

でも、自分でいうのもなんですが、昨日のライブはある意味運命的ライブでした。昨日は何があっても見えない糸にひっぱられて絶対に私はあそこにいたと思います。というのもある瞬間に背中にぴ~んと何かが走る感じがして、何かが降りてきた・・・ほんと不思議な感覚です。何が・・・といわれると困るのですが、いつかわかる日が来るかもしれません。そうなるように裏方は日々がんばります!
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粉雪☆

2005年12月22日 | インディーズ
もう日付けは変わったけど、21日はプチ忘年会をなんとかぎりぎりお開きにして、走って京都VOXHALLへ駆け付けた。今夜の天気は「雪」だったはずだけど、雪に行く手を遮られることなく、帰り道を通せんぼされることもなく、無事ライブを見て、帰宅した。

行ったライブは元Chairの山口茂さんのライブだ。今回は間に合って、最初から見れたのでよかった。聴くたびに歌力(うたぢから)が増強されていって「これをボーカルっていうんだ」と見せつけられて、どきどきする。本物になれる予感・・・

今回もいつものようにカバー曲を1曲やってくれた。そう、私の今大好きなレミオロメンの「粉雪」・・・最近何かあるたびに、会社でも回りに人がいない時なんかに一人で「こな~ゆき~♪」なんて歌っていた「粉雪」だ。

ゆえにすご~くうれしくて、なんかクリスマスプレゼントをもらった気分だった。しかも茂君バージョンも藤巻くんとはまた違って、すごく心に滲みた。お陰で、よい映像が撮れた気がする。今回は結構、いつも以上に心を注いで撮った映像になんかグッドタイミングで歌ってくれた「粉雪」・・・この曲がもしかしたら、彼の方向を決めてくれるかもしれない・・・って私のひとりごとなのであしからず(笑)

でも、彼が熱く歌えば、私のカメラも熱くなる・・・その歌の温度を伝えるために。

ライブ全体についてはまたゆっくりと・・・今日はもう寝ないと明日も仕事なもので。

☆新曲もよかった・・・ほんとびっくりするメロディ展開・・・センスはどんどん開化していくんだね。

ほんとにほんとに温かい夜をありがとう☆
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出会いと別れ

2005年12月20日 | JET KELLY
去年の今日、私は初めて京都MUSEでJET KELLYというバンドと出会った。物販コーナーに貼ってあったポスターを何気なく、いっしょにいった弟子Bと見ていると、そこに真田さんがやってきて、そのポスターの自分を指して「これ僕です」と言ったのを今だに思い出す。それが初対面だった。あの日はAUDIO RULEZを見に行ったのだけど、そのAUDIO RULEZは今はもういない。一年とはそれぐらい大きな時の流れなんだ。

さらに、そこで初めて見たバンドfoundout。心に残ったのにそれからなかなか出会えずにいたら、つい最近、点と線みたいなところで繋がった。もちろん、まだ実際は一度しかライブを見ていない。だから、今度見たらどんな印象を受けるのかわからない。自分の中で「いいな~」って思ったファーストインプレッションは果たしてどうだったのか・・・その答えはまた近いうちに出るのかな?

今日という偶然にも去年と同じ日に同じ場所京都MUSEにfoundoutが出た。残念ながら、行けなかったけど、またチャンスはあるだろう。

実は、残業が終わった時、ふと心が揺らいだ。今なら行ける・・・。そう、一番バッターはあのFlangeだったのだ。今日出るバンドの中で一番知っているはずのバンド。彼らが一番に出るというのもそうないことだから、見れるチャンスだった。

私は事実、京都MUSEの前を通った。でも、行けなかった。足に鉛がついているように動けなくなった。立ちはだかる大きな壁を今の私には飛び越えられる術はなかった。そうFlangeの前にある壁を・・・溜め息が出て、うなだれて、しょんぼりと後ろを向いて歩いて帰った。

なにがどうだとか、意味やら理由やらわからずに、形で表せるものはないのだけど
もはや言葉が翻訳不可能となってしまったロボットのように私の心は閉ざされた。

この閉ざした心が再び、春の雪解けのように溶け出して、あの頃のように心から楽しんでその音楽に浸れることができる日が来るのだろうか?

ファーストインプレッションというのは大事なものだ。それは言葉からであったり、一枚の写真だったり、話した印象だったりするのだけど、最初に感じた何かは、しばらくは違うように思えてもやがて、その最初の印象どおりだということを思い知らされる。

明日はあるライブがある。最初は言葉だけで姿や声あるいは歌自体も知らなかった人だったけど、その書き記した言葉で「温かさ」を最初に私に印象づけた人のライブだ。その時はこうして何度もその人のライブに行くなんて夢にも思わなかった。

人間というのはやっぱり癒される方へ向うのだろうね。

明日は雪が降るらしい。しかも小規模だけど忘年会がある。それを乗り越えて、行けるようにどうぞ君の魔法を・・・



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クリスマスストーリー☆

2005年12月19日 | Weblog
人生において誰しも1度ぐらいは映画みたいなことを体験するだろう。そんな体験をしたとあるガールのクリスマスストーリーを・・・

クリスマスイブの夜はいつも彼女は家族と過ごす。といってもその年のクリスマスには彼女には特別な人もいなかった。仕事を終えて、帰宅すると「花キューピット」の小さなワゴン車が家の前に止まっていた。珍しいことだ。花なんて届くことなんてはっきりいって今まであった記憶はない。彼女の母がちょうどその配達の人から花束を受け取るところだった。両手でやっと抱えられるぐらいのたくさんの赤いバラの花束。まるで映画『プリティウーマン』でジュリア・ロバーツがリチャード・ギアにもらいそうな(って実際そういうシーンがあったか、記憶は定かではないけど)花束だった。一体誰宛の花束なんだろうと不思議に思いながら、母のもとへ。すると彼女の母は「あなたに届いているわよ」と言う。

びっくりして差出人のところを見る。なんとそれはベルギーに住むジャンからだった。ベルギーからのクリスマスプレゼントだったのだ。(海外からでも花キューピットってできることを知る。)

ジャンと出会ったのはイギリスの本島より北西に浮かぶ島、スカイ島だった。スカイのスカイは英語の空という意味のスカイではなく、ゲ-ル語で「翼」という意味の島だった。形が翼に似ているからだそうだ。一人旅をしていた彼女がたまたまツーリストインフォメーションで紹介してもらったのがスカイ島にある貴族の館で、そこに同様にジャンも一人で泊まりに来ていた。彼はフランス系ベルギー人で商社マンであり、ヨットマンでもあった。たまたまその貴族の館はオーナーの方針で食事は宿泊客全員(といっても人数的には12人ぐらいの規模だけど)でまるでアガサ・クリスティとかの推理小説に出てきそうな肖像画が飾られている広いダイニングルームで楕円形のオーバルテーブルを囲んで食事をすることになっていた。その時にたまたま一人で来ていた彼女と彼は隣同士になり、会話をすることとなる。そこの宿泊客で一番若いのが彼女でその次が彼だったのだ。あとは年配の夫婦や御夫人のお友達同士の方ばかりだった。

その屋敷はまるで忍者屋敷のようにいろんなところに扉があって、一人でも十分冒険ごっこのような遊びができる魅力的なところだった。そこで彼女は2泊したのだが、そのジャンとは話があって、車で来ていた彼が彼女の行きたいところをいっしょに回ってくれたのだ。

彼はとても紳士な人だった。目はウグイス色で髪の色は明るいブラウンだった。彼女は日本の風習などを語り、それを聞いた彼は彼女に完璧な礼儀正しさで接した。ヨットに乗る彼は空の雲の話をしてくれたり、風の話をしてくれたり、あるいは彼の国のベルギーの話をしてくれた。二人はいい友達になった。

別れの日、彼はまた会おうと彼女に言う。彼女も微笑んでうなずいた。

それから約1ヶ月後、ベルギーで再会する。

彼女と彼には恋愛関係はなかった。彼女はいい友達として彼を見ていた。彼もそうだと思っていた。やがて、彼女はイギリスに戻り、日本への帰国の日を待つことになる。

そんなある日電話がベルギーからかかってきた。「会いたい」という電話だった。しかし、彼女は恐かった。今度会えば、きっともう友達ではいられなくなる。彼女は迷ったすえ、会わないことにした。本当は会いたかったのに・・・

*************

バラの花束を部屋に飾りながら、彼女は彼を思い出して泣いた。そして、そのバラの花びらは今だにその時の日記の間に挟まっている。


というようなクリスマスストーリー・・・これはフィクションかノンフィクションかは御想像におまかせということで(笑)

皆さんはハッピーエンディングなクリスマスストーリーを・・・

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雪解け

2005年12月19日 | インディーズ
Chairというバンドの最初に買ったCDが『雪解け』だった。なんか雪が積もった朝に外に出るとこの曲を思い出す。特に太陽の陽射しを浴びて雪がキラキラする時に・・・。もちろん、この曲は春に向けての曲なんだけど、私には雪と太陽がいっしょの朝になると、この曲がそこにあってほしいと思うんだ。きっと私が感じる雪の日の朝の空気感がこの曲から伝わるからだろう。寒いんだけど、心地よい空気・・・

昨日は大雪で、今日もまだ雪は降っている。でも、太陽も笑って、道路の雪はだいたい溶けた。今日は前から用事があって、会社には休みの届けをしていたので、朝はゆったりしていたけど、昼から用事でまだ雪の残るところを往復40分かけて歩かなければならなかった。

でも、太陽で雪がまぶしいぐらいだったので、気持ちは朗らかになれた。

私の生活のいろんなところに歌が彩りを添えてくれるのはほんとに幸せなことだな~。
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見える音楽

2005年12月18日 | 音楽・映画・本
別にファンではないけどジャズシンガーの綾戸さんが「聴く音楽」じゃなくて「見える音楽」が好きだと語っていたのには「そうそう」と思わずうなずいてしまった。

私も考えれば映像が浮かぶ音楽が好きなんだって。それは洋楽・邦楽問わず、メジャー・インディーズ問わず共通するなって。歌詞だけでなく、メロディだけでも映像が浮かぶのがあるよね。そういうのが好きみたいだ。

クイーンの「マイ・フェアリーキング」なんて聴いてしまったら、もう即うっそうと茂った森の中に心は飛んでしまうし、JET KELLYの「青葉」なんて聴いたら、赤や緑なんかのカラーセロファンが大きめの紙吹雪のようになってビルの谷間や河川敷なんかに降り注いできてしまう。(笑)さらにはそんな中を疾走するバイクが一台・・・いろんな色を突っ切って光へ向って突っ走るんだ。そのバイクに乗っているのは、もちろん男の人。セロファンといろんな色の光線がからみつく・・・

ほんと絵が見えて来る音楽・・・好きなだな~。

そんな音楽を年末までに2本は見に行ける予定。

あの~カラーセロファンばらまいていいですか(笑)・・・冗談ですよ。
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右手

2005年12月17日 | ELLEGARDEN
細美くんの日記によれば、あの矢野顕子さんがELLEGARDENの「右手」という曲をライブでカバーしたそうだ。矢野さんといえば、あの独特の高音ボイスの持ち主で、私も昔から結構好きだった。まあ、CDとかは持ってないけど。

「右手」は『My Own Destruction』という6曲入りミニアルバムに入っている。歌詞はこれは日本語で書かれているから、英語詩が苦手な人もすっと聴ける曲だ。

この曲は彼の音楽あるいは社会への姿勢が伺える歌詞となっていて、今のELLEGARDENでそれを貫こうとすると、いろんな葛藤や闘いがあって、ときどき細美くんをまいらせるんだろうなって思う。おそらく、この曲を作ったころはまだそんな悩みはなかっただろうな・・・

知名度が上がり、社会への責任も高くなるにつれ、ほんとうにやりたいことが規制されていくというのも皮肉な話で、生きていくということはつねにやはり影をしょっていかないとだめなんだよね。

そう、光を浴びて輝くほどその影は濃くなって・・・

彼らの人気はすごくて、チケットなんてなかなかとれない。それで大きな箱でやれとおえらい方たちから言われる。でも、彼らはあくまでライブハウスバンドで見る側と演る側との一体感を感じられる場所にこだわる。だから、アリーナとかホールとかそんな場所だと嫌なんだろう。でも、見たい人によりたくさん来てもらうには会場を広くしなくてはいけない。一方で、ダフ屋や金もうけのやつらがチケットを買って、高額でファンに売り付けようとする。それも我慢できないわけで、そういうことを考えて、細美くんは心ががさつくようだ。

「誰がいいとか 誰が悪いとか興味すらないよ
 争いのわけや 勝利の行方
 僕が知りたいのは そんな大それたことじゃなくて

 僕らの両手はどこまで伸ばせば
 誰かに触れるかって」

   「右手」by ELLEGARDEN より

彼がいうように自分の音楽だけを信じて、大人の世界の計算式なんてポイして、自分のスタイルを自分を締め付けない程度に貫いてほしいなと思う。

ELLEGARDEN is ELLEGARDEN!
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愛すべきドラマー達

2005年12月17日 | 音楽・映画・本
以前、海外の好きなドラマーを書いた記憶があるけど、もう一度書くのなら、コージー・パウエル(レインボー等)☆ジョン・ボーナム(レッド・ツェッペリン)☆ロジャー・テイラー(クイーン)☆チャド(レッチリ)☆キース・ムーン(ザ・フ-)そして☆デイヴ・グロール(ニルヴァーナ)なんですが、ご存知でしょうか?結構古い人ばかりですよね。

日本では元シャム・シェイドの淳士さんや元イエローモンキーのアニーさんこと菊池さん、あるいは元ジュディマリの五十嵐さん・・・そして最近ではエルレガーデンの高橋さんと元AUDIO RULEZの浩士くんとJET KELLYの長尾さんあるいはストレイテナーのシンペイ君のドラミングが大好きなんです。

これらの方達のドラミングをご存知の方ならどことなく共通する何かを感じることでしょう。

ドラムというのはいわゆる建物でいうなら鉄骨の部分だと私は思っています。ゆえにバンドの器のわりにドラムの力が弱いとそのバンドは儚くも崩れ落ちてしまうのです。あるいは、あの姉歯建築士の偽装した建物みたいにいつ壊れるかと危険を伴うのです。それだけ重要であり、バンドの器をも左右する力をもっているわけです。

ゆえにドラマーを選ぶ時には妥協はだめなんですよね。ここで簡単に選んで簡単にバンドを作れば、あなたもファンの前で「彼が悪い」とか「私は知らなかった」とかいつか罪の擦りあいをして解散しなければならないかもしれません。って大袈裟ですが・・・イメージは国会・・・(笑)

言い換えれば、ドラマーが力のあるバンドはのびていくということです。ゆえに私はライブでいつも最初に見るバンドはドラミングに注目してしまうのです。

今まで出会ったインディーズのバンドでも初めて見て「ここのドラムすごいな」と思ったバンドの中にフォギーメランコリックとエアマスターがいます。実際に彼らは今すごくいいかんじです。フォギーの方は基礎がちゃんとしていらっしゃる(とえらそうな事を言って申し訳ありません・・・万が一ここに辿り着いて見てらしたら、ほんとごめんなさい)と最初に見た時に思いました。体調不良であったにもかかわらず、リズムはしっかりしていたんですよ。また、エアマスターのドラマーさんは見た当時はまだ高校生だったのに、かなり伸びやかでいい感じのドラミングをされるのですよ。若いゆえに「どんなに伸びていくのか~」ってそれがすごい楽しみなドラマーさんで、ほんと見るたびにいいドラマーになっていくわけで・・・。

ドラマーはある意味、一番天性というものが表れる楽器だと思うのです。生まれ持ったリズム・・・もちろん練習することで眠っていた才能が目覚めることもあるから、最初からあきらめてはだめ。

リズム感を養うにはやっぱり街中を歩くことなんでしょうね。自分の歩くリズムに人の歩くリズム。風にゆれる木々のリズムや電車のリズム。食事の時に聞こえる食器のリズムに雨のリズム。

そして、思うのはそれぞれのドラマーさんが打ち出すリズムはその人自身の鼓動なんだと・・・だからライブにいくと熱く心に響くんでしょうね。

というかんじで今日はドラマーについて語ってしまいました。



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