旧:鳳凰堂のランダムウォーカー <伏見の光>

2019.4.22以降、新規の主要な記事は新サイト「fusiminohikaru.net」
で書いています。 

半分だけ利食う

2005-11-12 22:26:07 | 株式投資・資産運用
 日経平均は1.4万を超えたところで足踏み。さすがに上昇のピッチが急でしたので、利食いも入りやすいところだと思います。

 さて、こうした形で相場が順調に上昇してきますと、短期的なチャートは、特別、個別に悪材料などがない場合は、どれも全体に動きに合わせて右肩上がりの形となることが多いです。

 となると、基本的に分割買い下がり、逆張り的な買い方が好きな伏見の光としては、買いたい銘柄がなくなってきます。買い下がりを開始するタイミングを誤ると、その銘柄の売買で利益をあげるまでかなり長い期間かかることがあります。

 逆に言うと、こうした順調に相場が上昇していく局面というのは、どちらかといえば利益を確定していく場面になるということです。

 無論、いきなりドカドカと多くの銘柄、大きなポジジョンで、利益を確定していくということはしません。順次、細かく利益を確定していくという方法を取る場合が多いです(IPO系などは違いますが)。

 実際、どのようにするかというと、例えばミニ投資で複数単位持っているような場合、ミニで200株持っていれば、100株売却する。さらに上昇すれば売り切って利益を確定する。100株売ったところから下落すれば買い戻す。というような形です。

 ところが、ミニ投資にしろ、単元株にしろ、最低単位しか持っていないと、上記のような半分利食うというようなことができません。

 例えば、9045 京阪電気鉄道(株)。ここの 11/11の終値は405円です。地元の電鉄で、上場は大証のみです。株価は夏以降、この銘柄としてはかなり上昇しています。買値は去年の9月で332円ですから、単純に考えて含み益は7万円ほどです。

 ここは配当に加えて、半期毎に実質5枚の無料乗車券等の優待があります。年間10枚、大阪までの片道は350円程度かかりますので、3500円程度の意味があります。これに実際の配当が加わりますので、配当+優待利回りは、そんなによくもないですが、悪くもなく、持っていてもいいかなというレベルです。

 ここで半分利食いをするためには、まず保有1000株を成行で売却し、前夜にミニ投資500株の買い注文を入れておきます。とすると、売買手数料は売りとミニの買いで両方かかってしまいますが、500株売却したのと同じことになります。
 ここからさらに株価が上昇すれば、順次、売り上がっていく。200株、300株と売ってもいいし、100株、200株、200株と細かく刻むという方法もあります。
 逆に下落した場合は順次買い下がり1000株に戻す。高く売って安く買い戻した分だけ当初よりも買いコストが下落することになります。
 つまり、上げても下げてもどちらでもかまわないというような感じになります。
 
 無論、株価がさらに上昇したりすれば、結果論的にはこうした細々とした売買をするよりもただじっと持っているだけの方がよかったということになります。 

 これは、ベストタイミングでの売買は当初から不可能と考え、一定の利益を確保する、あるいは長期的に平均買いコストを下げるといった意味での売買を行っているということになります。

 とりあえず半分でも売却してその分の利益を確定すれば、この銘柄で損失を被る可能性は低くなるわけで、精神的には気楽になります。

 逆指値でへの売買も、損失を回避し、一定の利益を確保しようというような目的
で行われる場合があります。このミニ投資活用の半分利食いも、方法は異なりますが、考え方としては相通じるものがあるのではないかと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ない」の法則4 あわてて売買しない

2005-11-12 21:40:41 | 株式投資・資産運用
「ない」の法則3 あわてて売買しない

 これはあてはまる場合とあてはまらない場合があるので、一概にあわてて売買しない方がいいとは言えません。

 ただ、自分自身の場合は、細かく売り上がり、買い下がりという方法を取る場合も多く、中長期投資をベースにしていますので、あまり目先の材料や株価の動きに気を取られて、それで実際に売買するということは少ないです。

 但し、デイトレでポジジョン管理を厳格に行う場合、信用取引等レバレッジのかかった取引を行っており、そのまま放置することが大きな損失を被る可能性を高めてしまう場合などは迅速な対処が必要な場合もありましょう。

 一喜一憂しないというのは、これはちょっと無理です。本当に長期投資で株価も全く見ないというような投資であれば一喜一憂しないというのも可能でしょう。ただ、楽しみの部分も含めて毎日株価を確認していれば、買いのポジジョンを取っているのであれば騰がれば嬉しいし、下がれば残念と思うのは当然の感情ですから、これを無理に抑制するというのは難しいですし、そうする必要も意味もないと思います。
 ただ、仕事も手につかないかドキドキしてどうしようもないとか、もう何度も何度も株価をチェックしてしまうとかいうような状況は実生活、仕事などに悪影響が出ますので、こうした一喜一憂の仕方というのはちょっとどうかと思います。

 株式投資を始めた最初の頃は、私もこれに近いことがありましたが、今は「あー、あがったのね。」「あー、下がったのね。」という感じで、一喜一憂はしますけど、だからといってどうということもない、あまの感情の起伏のない一喜一憂のしかた(なんじゃ、そら・・)になっています。

 あと、一喜一憂はしてもいいけど、それで実際にドタバタと売買してしまうというのは、やはりちょっとまずいというか、あまり利益につながらないことが多いのではないかと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする