夕方、個人客様から「カメラ画像が取り込めない」と連絡が来た。
戻ったばかりだったので着替えて出かける。
チャイムを鳴らして、出迎えてくれたご主人は首に『ムチウチショウ』サポーター。
「どうしたんですか!!」
「いや~ちょっと~(笑)」
普通なら『追突?』と思うが、話を聞けばそうではなく、長時間同じ格好をしたことによる、いわゆる「エコノミー症候群では?」という話。
3月11日に起こった大震災にボランティアで出かけられたそうだ。
フェリーで15時間かけ現地へ赴いたのだが、結局その長時間などが、
これまでの自身の仕事、枕の高さなどの生活環境、
いろいろ他条件とからんだあげく、
「首の関節がずれた!」ことになったらしい。
病院へ行ったが、もらった薬では効き目なく、整体師にお願いしたところ
「脊椎ここんとこ、ずれてます」ってんで、ちょい!と直してもらったそう。
まだ痛みが完全になくならないためギプスもどきをしているらしいのだ。
以前から興味(失礼!自分もできれば参加したい!)があったので、
「簡単に『ボランティア』です、と入っていけたんですか?」と
質問したのだが、 実際には、自車の『北見ナンバー』だけで
すでに現地へは入れてもらえず、知り合いの現地ナンバーの車両で動き回ったそうだ、
興味本位の観光者と同等に見られたこともあるのだろう。
善意が善意として伝わらない。 この3か月、日々のニュースで思い知らされることばかり。
動画や写真だけでは伝わらない。
今回、直に訪ねて行った自分の目で見たものは、
ニュースなどの映像で見るものより、はるかに唖然とするものだったそうだ。