富田元治のブログ

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祝 日本アカデミー大賞・万引き家族。

2019年03月01日 | 感動した映画

昨年、ブログにアップした 『万引き家族』 をコピペします。

 

小説を原作にした映画を見ると、違和感を抱いて落胆することが多い。

読者が活字の行間を想像で埋めた人物像や情景に、

映像の描写が追いつくことは難しいからだろう。

(熊日新聞・新生面から)。

 

全くその通りです。

原作を超える映画に、なかなか出合えません。

話題の 【万引き家族】 是枝裕和・監督を見てきました。

原作無しの映画だそうですが、是枝裕和・監督がこの映画を本にしています。

是枝監督が自ら描く、映画では語り尽くせなかった【家族】の在り方を本にしたと、

本の帯に書いてあります。

 

万引き家族・・本 (是枝裕和・著)

この本を読んで、映画を見てきました。

 

 

 本の帯・裏面。(上の画像)。

是枝監督が自ら描く、映画では語り尽くせなかった『家族』の在り方。

 

本の帯:表面。(上の画像)。

 

 

 

本の中にも出てくるシーンです。 胸が熱くなります。

 

では、映画の感想です。

本を読んでから、映画を見てきました。

本の内容そのままの映画でしたが、読者が想像で埋めた情景・・・・・? 

ここまで悲惨な住宅の情景は想像していませんでしたね。

高層マンションの谷間に、一軒だけ取り残された戸建て住宅、

高層マンションの影で、陽も当たらない一軒の戸建て住宅、

夜空に花火の音だけしか聞こえない一軒の戸建て住宅・・・・・・・・・。

 

押入れの中で、ヘルメットに付いているヘッドランプの灯りで食事をし、本を読む・・・・。

いろいろ想像はしていましたが、これほどまで凄まじい戸建て住宅だったとは・・・・・。

さてさて、本を読んでいましたから、

登場人物の家族構成、人間関係は分かっていましたが、

男の子が警察に捕まってから、この映画が始まったと思いました。

 

評価の低いユーザーレビュー を見ると、途中で出たとか、寝てしまったとか、

ひどい映画だとか、さんざんですね。

男の子が警察に捕まってから、やっとこの映画が始まるのです。

家族の在り方じゃなく、『人間愛』 の映画です。

 

『人間愛』 が消えてしまった今の日本に警鐘をならす映画です。

この映画の評価が高いのは、人間社会から 『人間愛』 が消えてしまったからです。

この消えた 『人間愛』 を取り戻そうと訴える映画です。

万引き家族を見て、『人間愛』 を取り戻しましょう~!

 

 

映画の最後のシーンに、リンちゃんがベランダに置いてあるビールケースの箱に乗り、

手すりにつかまり、遠くを見るように背伸びをします。

その瞬間、スクリーンが真っ黒になります。

映画はここで終わりでしたが、あの真っ黒のスクリーンに、

『人間愛』 の文字を入れれば完璧でしたね!!

 

真っ黒になったスクリーンに、白い文字を浮き上がらせる、完璧なジ・エンドです。

真っ黒に白い文字、パソコンで出来ません。

出来たのは白いスクリーンに赤い文字です。(笑い)。

今日の観客は男性3名、女性12~13名ぐらいでした。

 

 

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