戦争の話 NO3
【戦争は絶対にイヤ】
あの戦争を振り返って思うことは、絶対に戦争は反対ということ。
戦争だけはもう絶対に嫌です。
終戦を告げる玉音放送を聞いたあの日、私は涙が出るくらい負けたことが残念だったけれども、
その一方で、これで戦争がなくなったんだなという安心感があったのも正直な気持ちです。
神風が吹くとかなんとか言ってましたけれど、戦争終盤は負け戦ばかりでしたから。
戦争に行っていた人達が、これでもう戻って来られると思うと嬉しかった。
兵隊になった私の弟も運良く命を落とさずに戻って来れたから良かったけれども、
あと少しでも長く戦争が続いていたらどうなっていたか分からないですよね。
当時の若者の憧れの職業は、女性なら従軍看護婦、男性なら飛行機乗りだったけど、
そうやって憧れの職業について命を落とした人が果たして何人いるのか。
沖縄の集団自決、広島、長崎の原爆、その他若い命だけでなく、
大勢の人の未来を奪っていった戦争を、二度と繰り返してもらいたくはないです。
そして最後にもうひとつ若い人達に伝えたいことがあります。
私は戦争のため満足いく教育を受けられませんでしたので、
つい先日まで高校卒業の資格を取得するために、若い方達に交じって
高校で勉強をしておりました。
通信制でしたので、毎日お会いするわけではなかったのですが、
若い人たちと接して感じたことは、今の若者は忍耐力がないんだなぁということです。
私の若い頃は、十分な教育は受けられないし、食べ物もない、
欲しい物は手に入らないし、恋も自由にできない。
時代が違うと片付けることもできるけれども、私からすると、
今の若者は些細なことで悩むのだなと感じます。
日本の将来を背負っていかなければならないですから、
辛いこと、悲しいことがあっても、それを跳ね返す勢いを持って頑張ってもらいたいものです。
期待しています。
(本人の体験談をそのまま掲載しています)