ベーゼンドルファー代理店が倒産

 ベーゼンドルファーが売りに出た(2007/11/18)こと、そしてヤマハが買収した(2007/12/02)ことを書いたが、今度は、ベーゼンドルファー社の日本における代理店「浜松ピアノセンター」(HPC)が約3億円の負債を抱えて倒産、11月27日に自己破産を申請したというニュースが飛び込んできた。

 なんとまぁ、良いタイミングと言うべきか。ヤマハによるベーゼンドルファー社買収が完了すれば、ヤマハが日本におけるベーゼンドルファーの代理店ということになるのだろうから、ベーゼンドルファーの販売における実質的な問題は多くないと思われるが、問題は、HPCを創業した故・吉沢孝二氏が収集した20台のヴィンテージピアノコレクションの行方である。

 コレクションの中には、ベーゼンドルファー社創業間もない1858年に製造されもの、ショパンが愛用したものと同型のプレイエル社製のものなど貴重なピアノも多いという。いっそのこと、ヤマハが企業メセナの一環として一括購入して浜松市楽器博物館にそっくり寄贈してはどうだろうか。ヤマハが、ベーゼンドルファーを傘下におさめるに相応しい企業であることを、内外に大いにアピールできることだろ。

詳しくはhttp://mainichi.jp/select/today/news/20071212k0000e040061000c.htmlを参照されたい。

今日の1枚は、記事本体とは何の関係もない、秋の名残り。


郷秋<Gauche>が書いた、ベーゼンドルファー関係記事
ベーゼンドルファー代理店が倒産 2008/12/13
ベーゼンドルファー、ヤマハが買収 2008/12/02
郷秋<Gauche>、無謀にもピアノについて語る 2008/11/19
ベーゼンドルファー、売却へ 2008/11/18

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