40.7 対 40.6

 昨年来、熾烈な首位争いを繰り広げるDSLR(デジタル方式一眼レフカメラ)市場で、2008年上半期のメーカー別販売台数シェアを、ニコン40.7%、キヤノン40.6%と、僅か0.1%の差でニコンが制したことを、7月24日にBNCが発表した

 昨年は年間のシェアはニコンがキヤノンに3.8%の差をつけて首位に輝いた。2008年上半期も僅差でニコンが勝利したわけだが、2006年まで常勝を誇っていたキヤノンが指をくわえてみているわけもなく、シェア争いはますます激しいものとなることだろう。

 ただしだ、台数ベースのシェアに固執すると、収益性を悪化させることも大いに考えられるわけで、低価格機の大量販売でシェアを確保するのか、利幅の大きいプロ・ハイエンドアマチュア向けの高価格機に集中し利益を確保するのか、この辺りが下半期のポイントとなってくることだろう。

 フィルム方式一眼レフの時代、最も売れたのが1980年(Nikon F3登場の年だ)の128万台であるが、2008年のDSLRはこれを突破しそうな勢いであるが、果たしてそのとき、ニコンとキヤノン、どちらに軍配が上がるのか。また、2006年にミノルタの資産を受け継ぎDSLR市場に参入したソニー(08上半期のシェア8.6%)がどこまでシェアを伸ばすのか、今後の推移が楽しみである。

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