ほととぎす

 「ほととぎす」と聞いて鳥と植物のどちらを思い浮かべるだろうか。「ほととぎす」は同じ名前を持つ鳥と植物がある珍しいケースである。似た例に白鷺草はあるが、植物の名前には「草」の文字が付く。

 同じ名前を持つ鳥と植物だが、おそらくは鳥の「ほととぎす」が先。杜鵑、時鳥、杜宇、蜀魂、不如帰、子規、田鵑とたくさんの漢字が当てられている。これに対して植物の「ほととぎす」に当てて良いのは杜鵑(杜鵑草とも)と油天草(中国名)くらいのようである。調べてみると「花にある斑点模様が、鳥のホトトギスの胸にある模様と似ていることからこの名に」との説明が多数見受けられる。やはり鳥の方が先のようだ。

  ところで、先に書いた「ほととぎす」の漢字表記の中の「子規」の文字にお気づきになられただろうか。そう、正岡子規の「子規」である。鳴きながら血を吐いたと伝えられる「子規」に、結核に冒され喀血した自分とを重ね俳号としたのである。


 と云う訳で今日の一枚は、我が家の庭の山法師の木の下で咲き始めた杜鵑草。もう少し陽の当らない場所に植えてあげれば良かったと反省。これから移植しても大丈夫か知らん。

 毎週撮影・掲載している「恩田の森Now」に、ただいまは8月24日に撮影した写真を5点掲載いたしております。夏の終わりの森の様子をどうぞご覧いください。
blog「恩田の森Now」 http://blog.goo.ne.jp/ondanomori

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