寒梅

 青い空に映える白梅。老木ですが頑張って花を咲かせております。考えてもみれば、故郷ふくしまでは一月に梅を観るなど思いもしないこと。直線距離ではわずか200km程しか離れていないのですが福島で梅の花が咲くのは3月も末のことです。梅も桃も桜もほとんど一緒に咲くことから「三春」と云う街・地名があるほどなのですから。

 山に登り、100m登ると気温が0.6度下がることはよく知られており私たちも度々実感できることですが、同様に緯度による温度変化も一定の基準があり、これは日本のような中緯度の場合には100km北に行くと1度下がると云われております。つまり、ふくしまは横浜よりも2度低いことになりますね。

 ついでに云えば、横浜を基準に考えると仙台は-3度、盛岡は-5度。青森は-6度、札幌は-9度、稚内は-11度となります。最低気温はこれに地形や放射冷却などの影響・現象が加わりますので場所によっては更に低くもなることもあるでしょう。

 最高気温の方は日照によって随分と変わってくるようですね。南関東に位置する横浜などは冬の間中晴天が続きますので、日の出前に零度まで気温が下がったような日でも日中は10度くらいまで上がるのが普通ですが北日本、特に日本海側(注)のように一日中厚い雲に覆われていれば気温は上がりませんね。
注:私が小学生の時には「日本海側」ではなく「裏日本」と習いました。「裏」はネガティブ、差別的だということで「日本海側」と云う言葉を使うようになったようですが、ヨーロッパなどでは、表=南向の部屋は家具が灼けるからと北向きの部屋から借り手・買い手がつくと聞いたこともあります。裏と表、どちらが良いとか悪いとか、考えすぎなのではと思わないでもありません。私自身には差別する気持ちはまったくありません。

 江戸=東京の街は太田道灌が基礎を作り徳川家康がさらに開発・発展させた訳ですが、穏やかな湾があり温暖な気候に恵まれたこの地に日本の新たな中心となる街=都市を築いたのは、まさに先見の明があったと云うべきなのでしょうね。

 話があらぬ方に飛んでしまいましたが、今は二十四節気で云う大寒。2月3日の立春を挟んでの二週間が一年で一番寒い時期にあたります。二月も中旬になるとまさに「春遠からじ」ともなりますね。もう少し寒さに耐え春を待つことにいたしましょう。

 横浜の住宅地の中に残された小さな里山の四季移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」に、ただいまは1月21日に撮影した写真を7点掲載しております。快晴なれど寒風の吹く森の様子をご覧いただけたら嬉しいです。
https://blog.goo.ne.jp/ondanomori/e/616c15a9c04d682bbb725063e2ca7ff6

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#寒波襲来 #南関東は乾燥注意 #あと二週間の辛抱 #春と遠からじ #寒梅

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