最近気になったおかしな言葉(2024年前半編)


*Click on the photo to see it in larger size.

 何処かの誰かが発した言葉、どこぞの何方かが書いた言葉が、どうも気になって仕方がない郷秋<Gauche>です。気がつけば2024年も折り返し、良いタイミングなので2024年前半に気になった言葉についてちょっと、書いてみました。

その一:日本のGDP、世界3位から4位に「転落」
  2023年の日本のGDPが世界3位から4位になったと云うニュース。3位から一気に10位になったのなら「転落」かもしれないけど3位から4位なら「後退」だと思う。メディアは耳目を引くために得てして大げさな、過激な表現を使う。メディアのライターや編集者には自らの影響力をよく自覚し、より正しい日本語を使うことを心がけて欲しいものである。

その二:「どうせカットされるんだからカメラ回すのやめて!」
 バラエティ番組の撮影中、タレント(芸人?)が「どうせカットされるんだからカメラ回すのやめて!テープの無駄だから!!!」と叫んでいた(カットされなかった)。あなた、昭和の時代からワープしてきたの?と私は云いたい。カメラは回っていないし、もちろん「テープ」なんか回っているわけもないのに。新しい言葉や三(四)文字略語が次々に生まれる時代になっても筆が入っていなくても筆箱、下駄が入っていなくても下駄箱、テープが回っていなくてもVTR(Video Tape Recorder)。しぶとく昔の言葉が残っている不思議。

その三:式は教会でと云う訃報の最後に「ご冥福をお祈り〜」
 クリスチャンであったことが知られていた方の訃報。式場はもちろん○○教会。そのお知らせの最後に「心から○○さんのご冥福をお祈りいたします」。冥福とは仏教(浄土真宗を除く)における死後の世界での幸せを祈る言葉ですので、キリスト教徒であった方の死に際しての言葉としてはまったく不適切なのです。私たち日本人は宗教に対しての意識がいささか低いような気がします。最近はムスリムの存在も身近になりました。彼らの宗教や文化を知り尊重することは、私たち日本人の文化や心のあり方を尊重してもらうことにもつながるのではないでしょうか。

 例によって記事本文とはなんの関係もない今日の一枚は、西洋人参木(せいようにんじんぼく。シソ科ハマゴウ属)。南欧から中央アジアが原産地の落葉低木で、花が朝鮮人参に似ていることからの命名とのこと。鬱陶しい季節に水色の花は一服の清涼剤。

 横浜市青葉区の住宅地の中に残された小さな里山の四季の移ろいを毎週撮影・掲載している(先週はお休みいたしました)blog「恩田の森Now」に、ただいまは6月29日に撮影した写真を5点掲載しております。雨上がりの森の様子をご覧いただけたら嬉しいです。
https://blog.goo.ne.jp/ondanomori/e/28f1e236f6186adc7b0ea575101aec56

To the author of this page: gaucheadgc(at sign)gmail(dot)com
Type "ijnuG ihsoyiK" adversely, and find me on Facebook.

#可笑しな言葉 #変な言葉 #生きている昔の言葉 #宗教 #生死観 #文化 #異文化 #冥福を祈る

コメント ( 0 ) | Trackback (  )
« ニコンがキャ... 狗尾草 »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。