道端で咲く

 道端で咲く名もなき雑草、ではありません。ハルジオン(春紫苑)と云う立派な名前を持つ植物ですが、畑に侵入したりもする厄介者でもありますので「雑草」であるのは事実ですね。

 でも、この北米原産のハルジオンは1920年代(大正末期〜昭和初期)に観賞用として日本にやってきたものだそうです。その後、庭から逸出し今では道端、空き地、畑の隅でごくフツーに見かける雑草となってしまいました。しかし不思議なのは、人が入らない場所では余り見かけないことです。「歩く人の靴底に種がついて運ばれると」書かれたものがありましたが、その説を取れば確かに説明が付きますね。

 ハルジオンによく似た花にヒメジョオン(姫女菀)がありますが、いくつかの違いを覚えると区別は簡単です。

1. ハルジオンの茎は空洞 <--> ヒメジョオンの茎の中心は白いスポンジ状
2. ハルジオンの葉は茎を巻くように付く <--> ヒメジョオンの葉は茎を巻かない
3. ハルジオンの蕾は頭を垂れる <--> ヒメジョオンの蕾は頭を垂れない
4. ハルジオンの花は4月から咲く <--> ヒメジョオンの開花は1〜2か月遅れ
5. ハルジオンの花は白〜淡紅色 <--> ヒメジョオンの花は白
6. ハルジオンは花弁の幅が細い <--> ヒメジョオンはハルジオンより幅が広い
※ご専門の方、上記に誤りがありましたらぜひご指摘ください。

 私は「春は中空で軽やか、姫は中身が詰まっているので重い」と覚えました。まだヒメジョオンの花は(多分)咲いておりませんが、6月になると隣あわせて咲くようになりますのでぜひ比較してどちらがどちらか当てっこしてみてください。


 横浜の住宅地の中に残された小さな里山の四季の移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」に、ただいまは4月10日に撮影した写真を5点掲載いたしております。蘭春へと向かう森の様子をご覧いただけたら嬉しいです。
https://blog.goo.ne.jp/ondanomori/e/86bccb70f65a27d5bd7b342a4ebba4c4

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#キク科 #ムカシヨモギ属 #道端の雑草 #ハルジオンとヒメジョオンの違い

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