第2次世界大戦中の1942年2月19日、当時の米国大統領フランクリン・ルーズベルトは、国家の安全を脅かすとみなした人物を指定軍事区域から立ち退かせる権限を陸軍省に与えた。それを根拠に4年間で10万人以上の日系人(大部分は米国国籍の保有者)が自宅から強制的に退去させられ、全米各地の強制収容所に送られた。
この過ちに対してカリフォルニア州が公式謝罪することを決議したと云うニュースである。
https://www.cnn.co.jp/usa/35149526.html
もはや戦後ではないと云われた1955年に生まれた私は、アメリカ合衆国と云う国は自由と正義の国であると教えられて育ってきた。高校生になりベトナムでの出来事を知るにつけ首をかしげることもあったけれど、それでも世界で一番自由と友愛に満ちた公正な国であると信じていた。
がしかしここ3年程、かの国の指導者の言動を見るにつけ日に日に疑問符が大きくならざるを得ない状況であったわけなのだが、今般のカリフォルニア州議会決議を見て、かの国の懐の深さをあらためて思い知らされ、たった一人の心無い者の言動に惑わされることなくかの国を評価すべきであろうと云う思いに至った今宵でありました。
と云うわけで今日の一枚は、戦時における日系人強制収容を身をもって体験された故小平尚道先生がその実態を総じて淡々と著した御著書。既に絶版となっておりますがネット古書店等では比較的簡単に入手することもできますので、戦時における移民、他民族との関係、とりわけ日系アメリカ人に興味をお持ちの方には是非ともお読みいただきたい「アメリカ強制収容所」。
アメリカ強制収容所 —戦争と日系人—
小平尚道著
玉川大学出版部 1980年10月1日初版
blog「恩田の森Now」 https://blog.goo.ne.jp/ondanomoriには2月8日に撮った写真を5点掲載いたしております。春を待つ森の様子をご覧いただけたら嬉しいです。
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