弁護士太田宏美の公式ブログ

正しい裁判を得るために

LAW&ORDERからみるアメリカ、選挙で選ばれる地方検事

2012年01月22日 | Law&Order

Law&Orderシーズン19の13話は混乱していました。

二人の容疑者のどちらにも絞り込むことができずに、素人の探偵マニアに
振り回されっぱなしです。

アメリカの地方検事は選挙によって選ばれる政治ポストです。
日本では想像もつきません。
当然政治家との付き合いもあります。
もともと、マッコイは政治には無関心でしたが、
政治ポストの地方検事に就任すると、本人の意思とは無関係に
政治に巻き込まれてしまうようです。
一時は知事ともうまくいっていましたが、正義派のマッコイは
18シーズンの最終回で、知事と反目することになってしまいました。

どうやら、選挙が近いようで、シーズン19では最初から、選挙の話が
背景にありますが、13話では、選挙がかなり全面に出てくるようになっています。
パーティーに出席したり、支援要請の電話をしたりと、まさに政治家です。
弁護人もそういうマッコイやカッター、コニーの足元を見透かして
取引を有利に進めているのが見てとれます。

実際、知事の擁立する候補に勝たれてはマッコイは終わりですし、
カッターたちも安泰ではいられなくなりそうです。

日本のように政治から中立であっても、実際は法務大臣を通して
あるいは事実上、政治のプレッシャーはあります。
しかし、アメリカのように選挙で選ばれるとなれば、やはり当選するためには
世論の声に引きずられるのも当然でしょう。
今回、両方とも取下げになりましたが、これなどは、マイナス面ではないかと
思います。

地方検事の選挙が実際にどのように行われるのか、
Law&Orderを通してみることができればと楽しみにしています。

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今日は桜をお楽しみください。


Law&Orderに見るアメリカ、成功報酬式弁護士報酬のわな

2012年01月18日 | Law&Order

シーズン19の9話は「偽証による殺人」という、題名からは見当もつかない
ものでした。
このところ司法界のことがテーマになっているように思うとの感想を述べましたが、
そのとおりでした。

今回は、成功報酬方式で事件を受任した弁護士が犯人です。
日本では、成功報酬一本での受任というのは基本的にありません。
ただ、数年前に報酬を自由に決めることができるようになり、私はやっていませんが、
過払金の返還訴訟などでは、成功報酬方式が行われているようです。
ただ、アメリカとは違うのは、過払金の返還は必ず受けられるので、
弁護士にとっては危険は全くなく、おいしい仕事なのです。

アメリカでは集団訴訟が認められており、製造物責任が問題になるケースや
今回の例のような大事故の場合などに利用されています。
日本では、大勢の弁護士が集まって被害者弁護団を結成し、多数の被害者を
集めて訴訟することが最近のパターンになっています。
アメリカでは一弁護士が、費用も一切自腹で、やることが多いようです。
ただし、勝訴した場合は、報酬は3分の1とか3割というのが多いようです。
しかも、アメリカには懲罰的損害賠償というのがあって、これが膨大な金額に
なるので、勝訴した場合は、報酬も膨大なものになります。
ギャンブルのようなものですね。
1件あてれば、一生仕事をしなくても左団扇ですものね。

勝てなければ、一円にもなりません。しかし、こういう訴訟は難しいことが
多いので、費用も膨大なものになります。
弁護士も必死です。
ですから勝てるということもあるのでしょうが、ただ、当初の予想通り行くわけでは
ないので、不利な証拠等が出てきたときに、しかもそれが証人だったりとすると
無視する、抹殺したいという誘惑に逆らえないこともあるでしょう。

ドラマで多く見られるのは、被告となった大企業側が、不利な証人として呼ばれそうな
あるいは呼び出された場合に、解雇するとか退職するなどして妨害することは
良く見られます。
あるいは企業側が殺し屋を雇って殺害ということも良くあります。
今までは、被告企業が不利な証拠や証人の抹殺を図る、被害者側の弁護士は
その妨害を乗り越えていかに勝訴に導くか、そこにドラマがありました。
懲罰的損害は膨大なものになるので、企業によっては破産に追い込まれることも
あるほど、衝撃的ダメージを与えるからです。
なお、懲罰的賠償は原則、本来の損害額の10倍までとされていますが、大企業の
場合は、小さな金額では罰にならないので、例外的に大きな額になるようです。

被害者の原告側はというと、勿論、勝ちたいということはあるでしょう。
しかし、航空機事故のような場合は、ある程度の金額は出るでしょうし、
もともと全く負担がないわけですから、負けても経済的には何も損をしません。
ですから、勝訴にかける意気込みや執念は、企業に比較するとゼロに等しい
わけです。
ですから、原告側で不利な証人を殺害してまでもという動機はあまりありません。

しかし、良く考えてみれば、成功報酬方式だけで活動している弁護士にとって
みると、勝てると思って、時間・労力、お金をかけてきたのに、一人の裏切りで
それが零になるとすると、莫大な報酬に対する邪魔者以外何物でもありません。
したがって、社会的に認められた企業が殺人を犯すのなら、
勝訴にかけた弁護士が殺人を犯すというのは、突飛な考えではないわけです。

ただ、ここは弁護士です。自ら手を下すことなく、法廷を利用して、あたかも正当な
訴訟活動であるかのように装って行われたことです。
素人の原告にはわかりませんし、弁護士しか知らないこともあるはずです。
また、こういう事件の原告は、もともと弁護士主導ですから、あまり関心も
ないでしょう。
ですから、真意を隠し、一見正当な訴訟活動を装うことは、いとも簡単なことです。

3件の殺人が行われたのですが、最後の殺人というのは、
有罪判決を受けて絶望しての自殺(と思うのですが、今回は録画ができなかった
ため、チェックできませんでした。間違っていたらごめんなさい)ですから、常識的には
殺人ではあり得ないです。ただ、2件の殺人を起訴する道が閉ざされたので、
ここにかけるしかないのです。
カッターは意地?しかし個人的なものではなく、正義です。
マッコイはカッターの頑固さにややうんざり気味ですが、やる以上は勝てる理屈を
見つけろとハッパをかけます。
そこで見つけたのが「偽証による殺人」という理屈です。
100年間の判例をみて、あるというのですが、多分そうなんでしょう。
アメリカのドラマをみていると、判事の気まぐれに気付くはずです。
ですから、そういう判例があってもおかしくないですね。
実際にアメリカの判例もみてもそうです。

そのきっかけは、弁護士事務所が禁煙かどうかだったんですね。
そしてまた、そのきっかけは、カッターたちが、現地に出向き、妻との会話だったの
ですね。禁煙していたのにまた始めたというものです(弁護士は
自分の事務所は禁煙だと、うその証言だというわけです。)
カッターたちは、良く現地に足を運びますが、これって本当に大事なことなのです。
重要な事実というのは些細なところに潜んでいます。
些細なことが、「ポワロの灰色の脳細胞」のように刺激するのです。
これはやったことのない人にはわからない感覚です。

判事は、おもしろいということで、当時の裁判の陪審員を証人に呼んで
弁護士の偽証の証言がなかったらどうなったかを質問するのですね。

偽証の結果、有罪になった、有罪になったので死んだ、しかも弁護士は嘘だと
わかって証言したのですから、弁護士の偽証は、
本人の死亡に因果関係があるというわけです。

最後に弁護士がトイレでカッターを銃殺しようとしますが、これって弁護士の
本性をここでみせたわけで、これで視聴者もこの弁護士なら、ありと納得するわけです。
あわせて、危機を救ったのが刑事のルーポだったのですが、
ドラマの冒頭で、カッターが最初の殺人で有罪にできなかったのは、ルーポの
証言のせいだと罵倒しています。
それでも仲間が命の危険に曝されているときは、真っ先に助けるということで
正義の実現にむけて、刑事・検事が立場を超えて
信頼関係で結びついていることの象徴でしょうか。
ドラマ作りもうまいですね。

アメリカのいいところは、本当の原因まで遡って検討するということです。
Law&Orderでは、このように実際に手を出した殺人者だけでなく、
裏で画策した者をいかに裁くかが問われることが多いようです。
利用された者を裁いても、悪はなくならないからです。

最近の検察庁のディスクの書き換え事件についても、実行者である前田判事は
自白して有罪が決まっていますが、
指導、監督の立場にあった部長、副部長は無罪を主張して争っています。
まだ判決は出ていませんが、こういう犯罪については、素人の感覚を生かす
陪審裁判(日本でいえば裁判員裁判)のようなものが相応しいと思います。

アメリカの事件を通して日本を見つめ直すことができ、楽しみです。

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今週のビルの受付のお花です。ピンク系の淡い色で纏まっています。
トルコキキョウはメインです。花言葉は希望です。
他のお花の名前は馴染みがなく、覚えられませんでした。


Law&Orderにみるアメリカ、ハイチのこどもの人身売買、ラオスも

2012年01月15日 | Law&Order

外出中の合間の時間にiPAD2で書いています。
(iPAD2に慣れるべく、できる限り、持ち歩くようにしています。)

シーズン19の8話は、アメリカでも子供の奴隷労働利用、人身売買が
実際に横行している問題です。

従来は、不法滞在の大人を家政婦として使うことが多かったと思います。
子供のメリットは、形式的に養子にすることが可能であり、法律問題が
クリアーし易いことでしょうか。

正しく、人身売買です。

養親一家に利用され、犯罪の道具に使われたとしても、情状酌量の余地が
あるとしても、犯した罪がゼロになるわけではありません。
マッコイをはじめカッターたちの暗澹たる表情は無力感以外の何物でも
ありません。

今日は、余りにも重い問題でした。

ハイチは2010年1月12日発生の大地震被害の復興が大幅に遅れています。
31万人以上の死者を出し、今も51万6000人がテント暮らしと言います。
地震の年の10月から始まったコレラの流行もまだ収まっていないなど
困難な状況が続いているのです。

このドラマ当時以上に、子供の人身売買、奴隷労働は深刻化している可能性が
あります。
なお、日本での放送日は13日でしたが、大地震から2年の追悼ミサが行われた
翌日だったのですね。
これも何かの縁なのでしょうか。

ですが、大陪審での陪審員の判断のように、それでもハイチにいるより、
子供は幸せだという考えもあるかもしれないです。

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帰ると、ワールドビジョンから支援に対する感謝のプレゼントが届いて
おりました。
ラオスで作ったペンケースです。

         

手づくりの素朴なものです。
ラオスのサバナケット州でつくられる材料(有機栽培の綿花、染料の藍)を
使って伝統的な手法で作られてものです。

ラオスでは、労働力として売られたり、出稼ぎをする子供たちが少ないと
いうことです。
この製品は、こういう人たちを支援する活動の一環として製作されている
ものです。

      

世界では、貧困のために子供たちの人身売買や搾取労働は、まだまだ
あちこちで見られるのですね。
貧困に苦しむ世界の子供たちの支援にご関心のある方はワールド・ビジョン・ジャパン
のホームページをどうぞ。


LAW&ORDERからみるアメリカ、人間は間違うこと、社会は不完全を前提とした社会

2012年01月07日 | Law&Order

Law&Order、シーズン19に突入しました。
シーズン18でジャック・マッコイが地方検事に昇格し、現場からは
遠ざかり、監督する立場になりましたが、主役はマッコイであることに
かわりなく、アーサーが地方検事時代には、見られなかった、監督する立場での
苦労が、見えるようになり、ドラマに深みが感じられるようになりました。

以前に、アメリカは交渉の社会だと書きましたが、それは、アメリカ社会が
人間は間違いを犯すものであること、社会や制度は不完全であることを前提
としているからではないかと考えるようになりました。

シーズン19の2回目は、40年前に障害のある子を見捨て、再度40年後に、兄弟の
罪を被らせようとする家族の話でした。
唯一の犯罪の目撃者はこの障害者です。いったんは、供述しますが、真犯人の実兄
(この事件で知り合うことになった)の身代わりとなり、供述を翻し、虚偽の自白を
します。家族の説得によるものです。
こういう場合、陪審員がどういう結論を出すかは、予測がつきません。
この障害者の供述や自白をどうみるかについては、どちらもあり得ます。

検察は、この障害者は無罪であり、身代わりとなったことを信じています。
これは、実際に捜査をしていますから、表に出ない、あるいは訴訟手続上出せない
諸々の事情がわかっていますので、こういう判断ができるのです。

40年前に家庭の平和のために見捨てられた子を、再び家族の平穏のために
兄の身代わりにさせる、今度は本人も理解しています。
それはやはり正義ではないのではないかと、検察は考えます。

陪審がどう判断するかわからない、つまり、検察からみれば、それは間違いですが
実際のところ、陪審の判断は五分五分です。
陪審が無罪の評決をしても、それを非難することはできません。
陪審制度とはそういうものだからです。
ということで、検察は取引をすることに決めます。
しかし、こういう段階で検察から取引を申し出ると、相手は、検察が自信をなくしたと
みるので、応じるわけはありません。
そこで、検察は、策を講じるのです。取引を成立させるための根回しですが、
かげでこそこそするのではなく、その障害者、すなわち、検察が無罪だと信じている
本人を、その自白を根拠に起訴するというのです。
家族も対応が難しいです。裏では、本人が無実だと知りながら、身代わりを説得している
わけですから、本人の自白が嘘だとは建前上はいえないからです。
(家族は本人は障害者なので処罰されることはないとの見通しを立てたうえで
身代わりとさせているのです)
こういう段取りをしたうえでの取引なら、可能性はあります。
そのうえで、親の愛情に訴えるというわけです。
取引成立です。

つまり、裁判の結果に間違いがある、という経験則があるわけです。
そうだとすると、正義を実現するためには、裁判を避けるしかないわけです。
アメリカではそれができるように司法取引が制度として認められているのです。

一方日本はといえば、取引は認めません。
裁判所にお任せです。
その結果はというと、事実を間違い、冤罪を生じてしまうのです。
それは制度がそうなっているからです。制度とはそういうものだからです。
無罪になったからといって、実際に罪を犯さなかったということはないのです。
裁判には、決定的でも証拠に出せないものがあったりするからです。
もともとこういう限界のある制度にも関わらず、万能であるかのように
すべてお任せにするのは、それが完全な制度だとの建前にあるのです。
日本でも、おそらくほとんどの人は間違いの裁判がいっぱいあることを経験として
知っています。しかし、決して、公言はしないのです。
見て見ぬふりです。それは日本社会がそういうことを許さない社会だからです。
要は、0か100かの奇麗事の社会なのです。

私は、アメリカ型の、間違いはあるもの、制度は不完全であるもの、だから
間違っていることが分かったら修正する、あるいはそもそも他に方法があるなら
別の選択肢を用意する、そいいう柔軟な社会であるべきだと考えます。
そして、そういうところには、心を揺さぶる、本当の人間ドラマがあるものです。

Law&Orderますますおもしろくなりました。

もっと日本のことを考えなきゃなりません。

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またまた帝国ホテルを通り抜けしました。ロビーは日本の新春の雰囲気が
いっぱいでした。

 

 


LAW&ORDERからみるアメリカ、アメリカは交渉社会

2011年12月21日 | Law&Order

Law&Orderは18シーズンからは必ず見るようにしています。
「これをみずしてアメリカを語れない」というドラマだからです。

ニューヨークは人種のるつぼであり、ウォール・ストリートに象徴される
ように、経済、財政では世界一です。
金の集まるところ、欲も集まります。
皮膚の色も考え方も違う、いろいろな人の、想像もできないようないろいろな欲が
クモの巣のように絡んで、想像もできないような複雑な世界で、
殺人が起こります。
したがって殺人の動機や背景を追っていくと、底知れない暗闇が待ち受けて
いるようです。

そういう社会で、警察、特に検察は、正義を実現していくわけです。
(今問題になっている日本の検察とは大違いです。)

法廷で裁判官にお任せしていては、正義の実現などあり得ません。
(これも日本と大違いです。裁判員制度の導入で少し変わっていますが)

犯人は何とか処罰を逃れようとして、嘘をつきます。他人に罪をなすりつけようと
します。
そういう中で、自白させようとすると、宥めすかし、脅したりと、あらゆる手段を
使わざるをえません。
どうぞ、ご自由にお話ください、などという態度では供述は得られません。
より大きな犯罪のためには小さな犯罪には目をつむる、すなわち、取引を
するというのは現実的な方法です。

Law&Orderをみていると、大義のために、取引をする、つまりは交渉を
するわけですが、この知恵比べの具体例のオンパレードです。
いかに相手を追い込んでいくか、死力を尽くして活動しているのが
よくわかります。
それは、法廷の活動においても同じです。
ここで大事なことは、優先すべき大義とは何かを間違わないということです。
これを間違うと、逆の結果になってしまいます。

それでも限界はあります。
7話の「ずるい女」(Quit Claim)はいわゆる、嘘のうまい女性が被告人です。
自分の弁護士すら「女性の武器」でうまく利用してしまう、
嘘を暴いたと思うとまた次の嘘(お涙ちょうだいの嘘です)です。
担当検事のマイケル・カッターは何としてもその嘘を暴きたいと
悪戦苦闘するのですが、マッコイも相棒検事のコニーも、
どうすることもできないと途中で降りてしまいます。
真実発見のためにもがき苦しむマイケルに対して、自分が助かるために
協力を弁護士が申し出てきます。
冷静にみれば、嘘の供述だとわかるわけです。
最後にはマイケルも諦めます。

人をだますのがうまい人っていますね。みんなが騙されるというのは、
それだけ嘘がうまいというわけです。
そういう人の嘘を暴くためには、有無を言わさぬ客観的な証拠が必要です。
それには、時期を待つ必要があることがあります。

欲求不満が残る感じがしますが、Law&Orderは、そういうことも含め、
不条理な現実社会を映し出しています。
これが大変勉強になります。

日本の社会はきれいごとの建前の社会です。
しかし、現実の人間は日本人だってアメリカ人や他の国の人と同じです。
実際と建前が全く逆の日本のような社会では、
どろどろした人間社会を裁いたり、律することにはできないので
不正義がはびこることになります。

何が正義かを見極め、それを実現するために、手段を選ばず?
交渉をする、
刑務所に入るかどうかを巡っての交渉ですから、真剣なものにならざるを
得ません。

Law&Orderをみていると、アメリカは交渉社会だということがわかります。
交渉ですからうまくいくこともあればそうでないこともあります。
それでも、何か問題があるかぎり、交渉するしかないわけです。
それは、問題に目をつむらず、何とか解決しなければいけないという考えが
あるからです。

交渉社会というのは、現実に真正面から立ち向かう社会でもあるのです。
これがダイナミズムをうみ、世界の共感を得るのだと思います。

そういう意味でLaw&Orderはおもしろいです。