弁護士太田宏美の公式ブログ

正しい裁判を得るために

自分の依頼者を騙す弁護士・弁護ミスについて

2023年01月15日 | 弁護士の仕事

今年初めての投稿です。

2023(令和5)年を迎え、早、2週間が経過した。

今年は新しい年にしたいとの思いが湧き上がっている。
7月に80歳になる。身体の老化は喜寿から始まったように思う。

ウオーキングは毎日の習慣になっている。アップルウオッチの監督下にある。サボるわけにはいかない。
去年は、10回にわけて、日本橋から京都三条大橋まで東海道をウオーキングするツアーに参加した。
食べる楽しみも忘れ難い。各地の文化に触れて脳の活性化もできた。
80歳には新しい健康の在り方があるはずだ。今年はそれを見つけようと思う。それが一つ。

もう一つは弁護ミスについてである。
理由については「虚飾の聖域」を読んでいただければお分かりいただけるであろう。
あれこれと思いを巡らすうちに、ふと、弁護ミスとは何かを思索するようになっていた。
委任した弁護士が、事実を聞こうともせず、理解もせず、説明もせず、思い込み・怠慢・無知・無能・その他理由はなんであれ、弁護士の頭に浮かんだ事実、間違った解釈により訴訟を進めたとしても、その結果は弁護士ではなく依頼者が負うことになる。
それって、弁護士による押付けに他ならない。だとすると、弁護ミスではないかと判断するようになった。
迷いがあったが、放置すれば10年を過ぎる。思い切って質問書を送った。相手は一審一人、控訴審二人の三弁護士だった。再質問しても、結論だけで、理由は一切なかった。
弁護士としての私のやり方と決定的に違うという「やり方」の次元の問題ではない。
弁護士の「説明責任、インフォームドコンセントを得る義務」違反の有無の問題である。

中国でコロナ発生のころであった。調停申立てをした。説明一切なしにつき、訴訟提起した。
調停も訴訟も、裁判所は弁護ミスはあり得ないとの前提のようである。
納得する説明がほしいという願いだけだったが、弁護ミスが絡むと当然発言は慎重になる。元々説明しない委任弁護士らから説明など期待できない。
意外と思うかもしれないが、裁判所はワンパターンな組織なので、その点は気にすることはないが、弁護ミスはあり得ないとのワンパターンな裁判所を説得するのは、一筋縄ではいかないことである。
特別な策などない。根気よく、粘り強く、言い分を説明するしかないが、決定的な何かが必要ではある。
自己に不利益な証拠は出さないものである。自己に不利益なことには言わないものである。
とはいえ、嘘をついたり、騙したりしていると、意外と提出されていることがある。
ソクラテスの名言に「嘘はいつまでも続かない」がある。
物事というのは視点が異なれば、見え方も評価も異なるものだからである。
気が付くかどうかであり、気が付くには、提出された書面や書証を、ショーロックホームズが地面や床に這いつくばり虫眼鏡で隅から隅まで徹底的に探査するように、書証・書面をすべて、内容を細部まで一文字も見落とさない覚悟の徹底的見直しの必要がある。

漸く最高裁判所まで到達できることになった。

相手方提出の書証に、代理人の1人が、高裁が同弁護士に指示した内容を他の代理人に報告し、対応の検討をしたいと連絡するFAX送信があった。
依頼者である私に当時報告した内容・弁護ミス訴訟で私に報告したと主張し続けた内容と全く真逆の内容であった。
依頼者である私に嘘をついていたのである。
依頼者である私が内容に納得せず提出に同意していない書面を裁判所に提出していたらしい。その内容についての裁判所の指示である。詳細は後日とするが、委任弁護士が依頼者を騙し(裁判所も騙し)自分のしたいようにして和解を押し付けたということになる。しかも、その和解は、代理人の言に反し、依頼者である私に二倍以上の負担・損害を負わせるものだったのである。不審に思い、それでも訴訟しかないと思ったのは、理由・根拠があったのである。

自らの依頼者を騙し、減額したは嘘で、実際は倍以上の損害を負わせる和解をおしつけた委任弁護士!信じられないがいるのである。

いずれにしても、あってはならないことである。

辛い思いをした、未だに引きずっている。そういうことも含め、何かをしなければという切羽詰まった思いである。

同じ経験を持つ人は多いのではと思う。というのも、委任弁護士は3人とも普通の弁護士である。中心の一人はテレビにも出演しているらしい。

1人では何もできない。

ご支援をいただければ嬉しいなと思っている。



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