弁護士太田宏美の公式ブログ

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トルコの印象 

2011年09月30日 | トルコ旅行

まだ、旅半ばですが、一番の印象は、清潔、キレイ、
ということです。

たとえば、われわれの使うバス、
トイレ休憩をしていると、洗車をする人がどこからともなく
現れてきます。
長~い柄のついたモップを使って、要領よく、あっという間に
ピカピカに磨き上げます。

また、ホテルのバスマット。
きちんと足跡の折り込み模様がついているので、間違いようが
ありません。

単にものだけではなく、どこに行っても感じることでした。

イスラムの国々では香料などのにおいが強烈ですが、
そういうものもありません。

トルコは、特にアナトリア地方に向かうについて風景はなにもありません。

本当に荒野という感じです。
でも、土埃、砂埃はないのです。
これはコンヤの近くですが、
トルコ民族が初めて作ったセルジューク朝の首都はこういう痩せた
何も作物をつくることができないような土地なのです。

そもそもトルコ人は中央アジアの遊牧民(突厥?)でした。
定住するときに、故郷の中央アジアに似た、この地を選んだと
ガイドさんのお話でした。
きっとそうなのでしょう。

トルコはイスラムの国で、国民の95%がイスラム教徒だと
いうことですが、政教分離のいわゆる世俗国家です。
昔はアラビヤ文字を使っていたようですが、
オスマントルコが崩壊し、共和国になったとき、1922年に
アルファベットを使うことにしたということです。
これらは、初代大統領となったアタチュルクが行った大改革です。
これが、現在のトルコの発展につながっていることは
間違いありません。
トルコは西洋と東洋が交流するところでもあり(これはよく言われます)、
またイスラム教とキリスト教が交流?するところでもあるのでは
と私は感じました。
エフェソスのアルテミス神殿の近くには、聖母マリアが晩年
(42~48年)を過ごした家があります(私たちのコースには
含まれていない)。ローマ法王も訪れたことがあるということで、
キリスト教徒にとっては巡礼の地なのです。
12使徒のひとりヨハネも一緒だったということで、聖ヨハネの教会
もあります。

これはアルテミス神殿の遺跡ですが、遠景にヨハネの教会がみえる
はず?なのです。

このようなトルコの特殊性は国際政治において大きな役割を果たす
可能性があります。
しかし一方で大帝国オスマントルコを築いた国でもあります。
大国主義の血が気にならないでもないです。

こうして、実際にその地を旅すると、本などには書いてない、
自らの感性でその国を知ることができるようです。

トルコは国土は広いので旅は強行軍ですが、
それだけの意義はありそうです。


ダルネルス海峡

2011年09月29日 | トルコ旅行

ダーダネルス海峡といういい方もあるようです。
この海峡の地中海側の入り口がトロイです。

トルコは東洋(アジア)と西洋の文明が入り交じる所です。
また、地中海と黒海に挟まれています。
この地中海と黒海を結ぶ回路がダルネルス海峡とボスポラス海峡
です。
地中海ーダルネルス海峡ーマルマラ海ーボスポラス海峡ー黒海
と繋がるのです。

ダルネルス海峡は軍事的な要衝です。
第一次世界大戦では、この海峡沿いにあるゲリボル半島は英仏連合軍
との激戦が展開されたところです。

今回の旅ではイスタンブールからトロイに行く途中ゲリボルから
ダルネルス海峡をカーフェリーでわたりました。
対岸まで約30分です。
地図をみると、バルカン半島はすぐそこですし、
こういう交通の要路では、戦いが絶えなかったことも肌で感じることが
できました。
また、黒海を挟んでロシアの脅威に常に曝されていたトルコの
地理的状況もわかりました。

これはフェリーからゲリボルの街を見たところです。

今は平穏に見えます。


陸山会、小沢氏3秘書有罪判決

2011年09月28日 | 政治、経済、社会問題

小沢氏の政治資金の虚偽記載に関する3人の秘書に
ついて、全員、有罪判決とか。

供述調書の多くが不採用となり、また石川被告のテープが
証拠採用されるなどしたので、無罪もという声をありましたが、
意外な?有罪判決でした。
国民感情、国民の常識が反映されたのでしょうか。

やはり、不動産取得ということが心証に影響したのではと
思います。
いかなる意味でも不動産取得は政治活動にはつながらない
と思います。

小沢氏は日本の政治の仕組みを変えようとしてきたことは
事実ですが、利権構造にがっしりと組みこまれた政治、その
中にどっぷりつかっている政治家、それを許す国民、という
絶望的な構造の中では、こういう結末しかないのかも・・・
悲しい国民性です。

結局は、国民一人一人の意識改革が、すべての基本です。

 


トロイ

2011年09月27日 | トルコ旅行

トルコ旅行をしています。

トルコは地中海、オリエントを中心とした世界歴史の
総決算のような旅です。

トロイは紀元前3000年から紀元400年までの3400年もの
間、繁栄と衰退の歴史を繰り返してきたところです。
同じ場所に9回も都市が作られては壊されており、
幾層にも重なった遺跡群が残されています。

その中で一番有名なのがホメロスの「イーリアス」の叙事詩となった
「トロイ戦争」です。
紀元前1200年ころのお話です。
10年にわたるギリシャとトロイとの戦争に決着をつけたものです。

そのトロイの木馬です。

実際のトロイの木馬がどのようなもものだったのかわかりませんが、
負けたふりしてトロイの木馬に兵士を隠しておくという発想は
いかにもギリシャ的です。
ギリシャが近代的な国として生き残れなかったのは、こういう発想しか
しないギリシャ人のDMAにあったのかもしれいません。
そういえが、ギリシャ式戦闘馬車もそうです。

さらにこれは第9市(紀元前85年から)に建てられたローマ時代の
野外劇場です。

現在のトロイは海から離れたところにありますが、当時は海峡に面する
交通の要所だったのです。
だからこそ都市として長年にわたり繁栄と衰退の歴史を繰り返したのです。

こうして現地にきてみると良く理解できます。


宗旦ムクゲ

2011年09月26日 | 花 樹木 草

ムクゲについては、これまで何度がブログで取り上げています。
気になる花の一つです。

遥か昔に遡るのですが、幼稚園の庭に咲いていた花が
ムクゲではないかと思っています。
確かではありません。
真夏の、暑さが少し和らいだころに行くときれいな花が咲いて
いました。
丁度、目の高さの位置でした。

年をとるにつれ、幼稚園の庭が懐かしく思い出されます。

それで、去年、ムクゲを買って、バルコニーに置きました。
昔の懐かしい花の色とは違っていますが、
何となく気にいりました。
「日の丸」という種類でした。
名前は、大げさで、どうしようかと迷ったのですが、
名前のイメージとは違って、むしろすっきりと爽やかなので
決めました。

その後面倒も見ず、水やりもほとんどしないでいました。
ところが今年のあの酷暑にも負けずに次々と花が咲いています。
花の色も、真ん中の赤の部分が落ち着いた色合となり
鮮やか、去年よりもぐっと魅力的になりました。

花の部分を大きくします。

最近は水やりをするついでに、シンプルな色合いと姿に
心癒されています。

この「日の丸ムクゲ」は「宗旦ムクゲ」ともいわれるということで
お茶花としてよく使われていることを知りました。

幼い日々とは違った意味で、大切なお花です。