弁護士太田宏美の公式ブログ

正しい裁判を得るために

東日本震災で中断して裁判の判決は無罪 証言を聞けなかった影響はあったか?

2011年09月02日 | 東日本震災

これについては、このブログでも取り上げました。
裁判所がビデオを撮影してあったということで、新しい裁判員は
それを見て判断したのです。
評議の内容に関することなので、知ることはできないと思いますが、
裁判官も裁判員も同じような心証だったのか、
それとも裁判官と裁判員で心証の違いがあったのか
知りたいものです。

というのも、民事事件ではかなりな頻度であるのですが、
裁判官の転勤等による交替で、
全然証人尋問しない裁判官が、証人尋問調書だけを読んで判決することが
あるのです。

記憶では決定的なものはなかったように思いますが、
微妙に違うかなと感じたことは何度かありました。

証人尋問が終わると、当事者と一緒に分析をします。
裁判官はわかってくれただろうかを、細かく分析するのです。
そうすると、ちょっと違うよねということがあるのです。
もちろん、同じ裁判官だったとしても、尋問のときと違うねということも
ありますが。

刑事事件の場合は、合理的に疑いのない程度に立証する必要があるので、
微妙なところが影響する可能性もあると思います。

今回の件がもともと無罪の可能性のあったものかどうか、
詳しいことはわからないので確かなことはいえませんが、
検討課題ではあると思います。

 

 


各地で今年初めての猛暑日、都心も真夏日

2011年06月23日 | 東日本震災
22日、梅雨の晴れ間となりましたが、暑いです。
気象情報では、群馬県館林市で36・3度(午後3時現在)を記録するなど、
各地で今年初めてとなる35度以上の猛暑日となったとのこと。

また、東京都心も今年初めて30度以上の真夏日となったようです。
30度と聞くと、急に暑く感じますが、
節電意識がDNAにしっかりと組みこまれたせいか、
エアコンをつけたいとは思わないです。
思いというのは怖いですね。
今はまだ6月です。これからの暑さを考えると、
耐えられるかどうか心配ですが、やるしかない。
日本の国際競争力を落とさないためにも、節約できるところは節約し、
計画的、効率的な電力の使い方の策定、指導をきちんとしてほしいです。
民主党お得意の口先政治だけはしていはいけません。
節電大臣のなんとかさん、泥をかぶる覚悟でなければできませんよ。
政治家や大臣には優秀でなくても国民のためにやる気がなくても
ちょっといいことをテレビで言えば誰でもなれます。この日本では。
国民はみんな真剣です。
そういう国民の犠牲にむくいるよう、頭を働かせ、あるいはせめて
汗を流して頑張ってほしいです。
まずは説明をすることです。
そして想定外という言葉は、使わない覚悟をしてください。
そうすれば、もう少し真面目に仕事をするのではと思います。
説明責任を果たすことです。これがきちんとできれば、今より
各段に政治は良くなるはずです。
                                    

アーノルド・シュワルツネッガーの離婚

2011年05月23日 | 東日本震災

アーノルド・シュワルツネッガーの妻のマリア・シュライバーが
家を出て別居し、離婚が確実視されています。
離婚のために弁護士も雇ったということです。

13歳のなる隠し子がいることをアーノルドは妻のマリアに
告白したことがきっかけです。

しかも、アーノルド家の家政婦を20年もしていた人との間の子となると、
マリアに対して、あまりにもひどい仕打ちです。
もはや弁解の余地はなさそうです。

これからの注目は、離婚にともなう財産問題です。
プリナップ契約があるのかどうか、どのような内容かなどは
まだ明らかではありませんが、
カリフォルニアの法律では、2分の1の権利があるということです。

しかし、財産形成についての寄与度や離婚原因も影響するはずですから、
実際のどの程度の金額になるのか、注目したいです。
いわゆるアミカブル離婚になる(結果としての含む)可能性もあり、
多くの部分が非公開になる可能性も大きいので
どのような事情が、どの程度考慮されるのかが
はっきりわかるわけではないとは思いますが、
基本的な物の考え方はわかると思います。

タイガーウッドの離婚など霞んでしまうのではないかとの憶測がありますので、
きっと莫大な金額が動くに違いがありません。
世間もマリアに絶対的に同情しています。

目が離せません。


東電の損害賠償負担について 政治家の給料も公務員と同様に引き下げよ

2011年05月14日 | 東日本震災

東電の賠償について、政府がどのように考えているのか
わかりませんが、
安易に税金を投入するのは、いかがなのでしょうか。

私はいつも思うことがあります。
今回の原発のこともそうですが、政府の対応のまずさが損害を
拡大させています。
そしてその損害賠償を国で負担するということは、
国民の税金を使うということですから、
国民に負担させるということです。

国民に奉仕すべき政治家が自らの無能力、著しい怠慢で損害を拡大させて
おきながら、そのしりぬぐいを全部国民におしつける、
自らは何ら金銭的な負担もなければ、職も追われることがない、
それでいて、権威だけを振り回す、
これほど気軽で美味しい職業はありません。

税金を投入するということは、国民が負担するということです。
国民に負担を押し付けさせすれば、
それで良くやったというのはおかしいです。

最初から、賠償の限度をもうけない、税金を投入するというのでは、責任が
曖昧になってしまいます。

まずは、厳密に損害額やその原因を認定する作業をすべきです。
そのうえで、損害をどうするかがあると思います。

今政治家がやっていることは、自分の責任逃れであり、
その責任を体よく、国民に押し付けているだけです。

これでは国民の理解を得られないのではないか、と政治家にいわせるような
国民にならなくてはいけません。

もっと国民は怒るべきです。
政治家は国民は何をしても黙っているだけだと甘くみているのです。

私は、枠組みだけを議論していることに、憤りを感じています。

また、公務員の給料を1割引き下げるということですが、
それなら政治家の報酬も1割下げるべきです。
そうでなければ、バランスがとれません。
というよりは、まず、政治家の1割引き下げの法律を制定すべきです。
国民はだれも文句はいいません。
政治家が自ら範を垂れなくてはいけません。
報酬の返上などというのは欺瞞です。

ほんとう~に、いらいらしますね。”いらかん”になりたいのは国民の方です。


福島第1原発、これまでの説明はすべて間違い

2011年05月13日 | 東日本震災

久しぶりの原発の話題です。

以下は日経からの引用です。

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東京電力は1号機の水位計などを復旧、圧力容器内の冷却水の水位を測定し、燃料棒が完全に露出するほど低いことがわかった。燃料棒は既に溶けて崩れ落ち、「圧力容器の底にとどまって水に覆われている」とみている。

 国の原子力安全委員会の班目春樹委員長は12日の記者会見で「早い時点から燃料が溶融していると考えていたので驚きはない」と述べた。溶けた燃料がすべて水に浸っているかどうかは「分からない」としている。

 水位低下の原因について東電は「圧力容器と格納容器に損傷があり、注いだ水の相当量が抜けている」と説明する。これまでに計約1万トンを注水。圧力容器の容量360トン、格納容器7400トンの合計を大きく上回る。格納容器の水位や、水の漏出先は不明だ。

 東電は格納容器の水位を上げて内側の圧力容器を水で浸し、中の燃料を効果的に冷やす「冠水」方式を予定していた。しかし水漏れが多いと難しくなる。注水量を現在の毎時8トンから10トンに増やすか検討中だ。「漏れる量を上回れば水位を上げられる」とするが、汚染水が増える懸念もある。

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一号機は燃料棒が溶解していたということです。
これについて、

「早い時点から燃料が溶融していると考えていたので驚きはない」ときいて

私は驚きました。
溶解していたことについての驚きではありません。
溶解していることは、政府や関係者は大丈夫と言っていましたが、
我々国民は信じていなかっただけです。

国民に安心だと言っていた委員長という立場にある人が
公式の見解とは別に、私たちと同じように、考えていたということで、
悪びれることなく平気で認める、その無責任感覚に
驚いたのです。

私が「虚飾の聖域」を出版してから、共感する多くの読者から
ご意見を頂戴しております。

責任ある立場の人のあまりにもあっけらかんとした無責任。

心ある国民は日本の崩壊を本当に心配しています。