弁護士太田宏美の公式ブログ

正しい裁判を得るために

中国ニセ天然ラテックス枕について法律的に考える

2012年04月05日 | ひろみ塾・法律編

今日は法律的に考えてみようと思います。

内密に得た情報によると、やはり有害物質が入っているということです。
ただし、どの程度かはわかりません。

私のきっかけは臭いだったとお伝えしましたが、どうやら悪臭防止法の
特定悪臭物質を含んでいるようです。
それにしてもこういう法律があったんですね。
公害がらみの法律です。

さて、それではどうするかです。

今も「中国ニセ天然ラテックス枕」を検索キーワードに、ブログを見ていただいて
いるようです。
毎日かなりな数になっています。
それにもかかわらず、何もできないことにイライラしています。

みなさん返金はうまくいきましたか?

いずれにしても、相手は中国です。
返金交渉も思うようにいかないかもしれません。

一番いいのは、そもそも偽物を扱っているようなお店には近寄らないようにする
ことだと思うのです。
そうでなければ、被害者は増えるだけです。
実際、わかっているつもりでも、お店の雰囲気や店員さんのトークで、ついつい
買ってしまうんですよね。

既に被害にあった人には役にたたないとしても、悔しい思いをした、これまでの
被害者の経験をいかす方法はないものでしょうか。

考えてしまいます。

やはり日本の旅行会社に被害を知らせることではないかと思います。
旅行会社は責任を負わないと事前告知をしています。
しかし、これだけ被害が大きくなれば、知らないでは済まされないと思うのです。

みなさん、どのようにお考えでしょうか?

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昨日の強風はうそのように穏やかな日になりました。
そして日も長くなりました。6時でもこの明るさです。
オフィスの窓から見た夕日を浴びてビルが輝いています。


和解の条項について

2012年03月30日 | ひろみ塾・法律編

いつも思うのは、和解の文言をどうするかはとても難しいです。

判決とは違って、話し合いにするのは、それぞれに意味があります。

折角、和解にするなら、その意図がくみ取れるものにしたいです。

もちろん、相手もいますから、その中でのことです。

最後にはエイヤーと決めるしかないわけですが、
一長一短があるので悩むわけです。

そして、少し時間が経つと、そのとき気がつかなかったことに
気付くこともあります。

いつも心がけていることは、良かったと思えるものにすることです。
そういう心掛けを持つことで、鍛えられるものがあるように思います。
そして結果として一番いい選択肢を選んでいることが多いようです。

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もう3月も残すところ少しになりました。
街路樹の中からです。今頃の赤い実は季節外れのように思いますが、
どうなんでしょうか。
はくさんぼくです。

     


昨日に引き続き(中国ラテックス枕騒動を使って証拠の評価を)

2012年03月28日 | ひろみ塾・法律編

昨日の続きです。

皆様はコメントをどのようにとらえましたか。

そういえば、大阪では、昨秋の大阪市長選で前市長の支援者拡大を職員労働組合が
徹底させるため作成したとされていた職員リストは非常勤嘱託の職員の捏造だと
わかったとの報道がありました。

また、九州電力の原発再開についてのやらせメールもありました。

また、食べロクでもやらせのコメントがありました。

さて、昨日紹介のコメントですが、枕は本物だったという内容ですが、
よく読んでいただければわかりますが、
客観的な根拠は何も書かれていません。
また、内容もおかしいところがありますね。

ということは何のためかわかります。

疑惑がますます深まることはあっても、晴れることはないようです。

なお、皆さんを惑わせてはいけないので、昨日紹介のコメントは公開とせず
保留にします。その代わりに以下にコピペしておきます。
コピペに間違いがないことをご確認いただくために、さらに今日一日だけは
公開としておきます。

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・コメントが届いた記事 中国のにせ天然ラテックス枕(第4回目)
・コメントを書いた人 landmark
・タイトル 私の枕は本物でした。
・コメント
3月18日に販売店に行って来ました。今年の1月初旬に日本ツアー(阪●交通通社)で、ツアー中に旅行社が企画した店で、カミサンがラテックス製の枕を買って私にプレゼンとしてくれました。私は今、中国に在住しているので、その枕が本物なのかどうかを調べに行きました。結果は本物でした。
理由?まず、ブログで紹介されている保証書の住所とカミサンが買った店(私が行った店の保証書の住所が違いました。表紙やコメントは全て同じもので、店員さん曰く「全て内容をコピーされていて、困っている」とのこと。
理由?店に置いてある同一種類の枕も他の商品に材質は1月に購入した枕が同じモノ(材
質・色・匂い・品番など)でした。
理由?このブログで紹介された内容にことを知っていました。内容について隠したりせず、
日本から偽物疑惑について問合せがあるが、説明しても信じてもらえないことに本当に困っていました。
理由?現在、偽物販売している店舗に対してどう対処するかを検討しているとのこと。私は日本語を通訳してくれる中国人と訪問しましたが、通訳が受けた印象も店員が嘘をついてるようには見えないとも話していました。
中国では日本ブランドだけでなく、中国国内の有名なブランドさえもコピーされてしまいます。気をつけてもだまされることもありますが、良い店も人もいます。悪い人ばかりではないと思います。

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法律実務で一番難しく、しかし、決定的なものは、事実の発見なのです。

事実を間違って認定してしまうと、当然適用する法律も間違うことになり
当然結論も間違うことになるのです。

そして、事実の発見は必ずしも裁判官や弁護士でなくとも、できることなのです。
むしろ、人間心理や社会常識、人生経験など法律以外の知識が必要なのです。

         
  今日はLAユリをどうぞ。最近はこういうやや小ぶりなユリが多いです。
  LAゆりというのはスカシユリとテッポウユリのハイブリッドということです。
  そういわれればそんな感じです。
  黒ユリとはいえませんが、やや神秘っぽい色合い惹かれました。

 


証拠の評価の仕方、実践(中国ラテックス枕騒動を使って)

2012年03月27日 | ひろみ塾・法律編

今日は、法律の勉強をしようと思います。

私が昨年の夏、中国で購入したラテックスの枕が、表示の天然ゴムではなく、
返金してもらった体験を書いたところ、物凄い反響をいただいております。

そういう中で、お店名での抗議のコメントがあり、同文で集中的に寄せられたものは
一つだけを公開しておきました。

ここでは、お店ではなく、購入したという人で、しかも本物でしたというコメントに
ついて考えてみようと思います。
3月21日のブログの対するコメントです。

日常生活をしていてお分かりのとおり、決定的な証拠などある場合は、あまりない
のです。
Law&Orderを見ていても、カッター検事やマッコイ検事は、circumstantialな
証拠、つまり状況証拠しかない、といって残念がっているシーンがしばしばです。
実際、直接証明する証拠があるという場合はそう多くはないのです。
でも、circumstantialな証拠、つまり状況証拠だからといって、意味がないわけでは
ありません。というよりは、それを如何にうまく使いこなせるかなのです。
新しい証拠発見の直接のきっかけとなることがあるというのが第一です。

第二には、そこまでいかなくても、どちらの方向に向かっているのかを見極める
のに役立つということです。これは大事なことなのです。なぜかというと方向性が
わかれば、今度は逆に、そちらの方向から証拠や事実を見ることができるから
です。逆方向から眺めると、何が足りないか何を探すべきかがわかってくるのです。

さてここでもういちどコメントを見てみましょう。ここをクリックください。

誰が書いたのかわかりません。日本人かどうかもわかりません。
なぜかもわかりません。
そういうことも含めて、みなさん、たぶん感じることがあると思うのです。

この情報によって、たぶん、天秤のどちらかが下がったのではないでしょうか。

決定的などと言えるものではありません。でも、少しは見えてきたと思いませんか?

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 今日は華やかなお花を観賞ください。
 ラナンキュラスの花言葉は晴れやかな魅力、美しい人格です。
 やや紫がかった深みのあるピンク色の端正な花には、ちょっとばかり
 心身を引き締める効果があるようです。

       

 


判事が実娘に虐待(アメリカ)のユーチューブ

2011年11月04日 | ひろみ塾・法律編

親による暴力、虐待は信じられないものがあります。

しかし、このユーチューブ、これほど衝撃的なものはありません。

父親は現職の判事です(アメリカ、テキサス州、アランサス)。
ファミリーローの判事で、子供の虐待事件も扱っています。
このビデオの撮影は2004年で
被害者の娘は当時16歳です。
ようやく、7年後の2011年10月27日に
ユーチューブで公表することにしたのです。

どうやら、違法な音楽やゲームをダウンロードしたということのようですが、
それにしてもベルトで20回も殴っています。
妻も1回殴っています。
怖いのは虐待する親たちが怒りに駆られてというのではなく、
冷静なように見えることです。

ユーチューブを見てください。全部で7分強あります。長いです。

 

当事者である判事は基本的には認めているようです。
ビデオでみるほどひどくはなかったと言っているようです。

捜査が始まったばかりということですが、暴力は日常的だったのではないか
と思われます。

判事という職業を考えると背筋が凍る思いがします。

ここをクリックしてください。
当該判事の公式写真も見ることができます。
なお、この夫婦は2007年離婚しており、判事は性格の不一致と
主張しているものの、妻の方は精神的虐待を反訴で離婚原因としている
とのことです。
虐待が日常的だった可能性がありそうです。

人間というのは本来、残虐なのだと思います。

例によって話がそれますが、
実は、虚飾の聖域を出版して以来、不当な仕打ちを受けたという
弁護士さんたちから相談や経験談をいただくことがあります。
その中で、自ら裁く方の綱紀委員をしていたという先生
(それにもかかわらず不当な処分を受けたというのですが)から
お話を聞きました。
それによると、綱紀委員として仲間の弁護士を痛めつけることが
すごい快感をだったというのです。
なんとも言えない快感だということでした。
ですから、これでもかというほど痛めつけるんですって。
そのうち、もう何が正しいかなど問題ではなくなるというのです。
ですから、綱紀委員は弁護士たちに人気があり、
希望が殺到しているので、残留はなかなか認められないという
ことでした。
この話(一種の告白ですね)を聞いて納得です。
自分より優秀できちんとした仕事をし、収入も多いと、嫉妬し、
懲らしめ、快感を得るというのです。
冤罪などあって当たり前というわけです。
私が指摘したとおりであることを図らずも委員をしていた本人の
経験談として聞いてしまいました。
怖いですね。

さて、このユーチューブをみて皆さん、どうお思いでしょうか。

人間の深淵を見た感じがし、本当に怖くなりました。