弁護士太田宏美の公式ブログ

正しい裁判を得るために

カダフィの死体について

2011年10月26日 | アラブの春

リビアのカダフィ大佐の死体が、死後4日間にわたって
一般市民に展示?(何といえばいいのでしょうか)されていました。

血のり等はふき取られていたようですが、特に死化粧もせず、
しかもマーケットの食用肉を保管しておく冷凍庫の床に
ぞんざいに横たえられている姿です。

徹底抗戦をしたカダフィのことを考えると許せないという気持ちになるのは
理解できますが、はやり死者に対する敬意は持ってほしいなと
日本人なら思うのではないでしょうか。

アフリカ側のアラブの春は、ほぼ同時期に勃発し、これで3国そろって
新しい一歩を踏み出すことになりましたが、
踏み出すまでの道のりは、三国三様です。

あちこち旅をすると、広い意味で民族のDNAの違いを肌で感じます。

私は日本史の勉強はしましたが、世界史の授業はとりませんでした。

グローバル化した今、日本史も世界史も一般教養として義務教育あるいは
遅くとも高校までに勉強しておきたいものです。

なお、25日未明に、とうとう埋葬されたということです。
ただし、場所は、リビア国内の砂漠のどこか秘密ということです。


リビアのカダフィの死

2011年10月22日 | アラブの春

20日にとうとうカダフィが死亡しました。

死亡原因については各説が流れております。
さしあたり、各々がその経験に従って密かに判断するということでしょう。
私もいろんな情報を分析して、自分なりに考えています。

目をそむけたくなりますが、例によって、デイリー・メールが一番くわしいかな
と思います。
参考のために。ここをクリックしてください。

リビアのアラブの春が始まって8か月。
内戦になり、混乱が長期化するかと心配でしたが、最後はあっけなかった
ですね。
良い悪いは別にしてカダフィの死によって対立が終了したので、
改革派にとっては、今後の作業はやりやすくなったはずです。

もうひとつ、シリアとヨルダンに対する影響も見逃せません。
リビアの状況はこれらの国の民主化の動きを勢いづけるはずです。
今後の情勢について目を離すことができません。

ただ、エジプトを見てもわかるとおり、現政権が倒れたからといって
民主化がスムーズに進むわけではありません。

トルコのアタテュルクのような人物が出てこないと、なかなか民主的な
体制にスムーズに移ることは難しいと思います。
日本ですら民主党が政権を取りましたが、まだまだ未熟でよちよち歩きです。
そのため、原発事故を始め、国民は大きな犠牲を払わされています。
それが現状です。

ましてやです。

というものの、アラブ地域で独裁の時代が終わりを迎えつつあることは事実です。

新しい時代の幕開けです。

リビアの人たちとともに新時代の幕開けを祝いたいものです。


カダフィとコンドリーザ・ライス リビアの混沌

2011年08月27日 | アラブの春

トリポリの大部分を反体制派が制圧したようですが、

まだカダフィの行方はわかりませんし、
拘束したはずの2人の息子も逃亡してしまいました。

カダフィの邸宅内から、ライス元アメリカ国務長官の写真いっぱいの
アルバムが見つかったということです。
ここをどうぞ。

大のお気に入りだったということですが、
ライス元長官はどんな風に感じているのでしょうか。
ちょっと聞いてみたですね。

ライス元長官は素敵ですから、男性のファンも多いとは思いますが、
あの粗暴で野人で風変わりなカダフィにこういうミーハー的なところがあったなど
ちょっと信じがたいです。

ですが、カダフィは、国民を相手に最後の最後まで戦うのでしょうね。
化け物ですね。


リビア、カダフィ政権崩壊の間際 アラブの春

2011年08月23日 | アラブの春

今日は、もう、リビアで反体制派が首都トリポリのほとんどを制圧したと
のニュースです。

1月14日のチュニジア、2月11日のエジプトの政権崩壊に刺激され、
2月15日にベンガジで初めてデモがありました。
その後しばらくは反体制派の進撃が進んでいました。
特に3月19日にNATOの支援攻撃が始まり、チュニジアやエジプト同様
すぐにも、カダフィ退陣に追い込めるのではという勢いでしたが、
カダフィのなりふり構わぬ攻撃で、一進一退が続き、その間、
ヨルダンや最近ではシリアの方が一足先に民主化に進むのではという感じでしたが、
8月20日、首都トリポリに初めて攻撃を仕掛け、
あっという間にほとんどの部分を制圧したということです。

カダフィの行方は分からないということですが、2人の息子は既に反体制派に
身柄拘束されたということです。
オバマ大統領やキャメロン首相も改めて即時退陣要求をするなど
崩壊間際であることを認める発言をしています。
また、中国も事実上反体制派の動きを容認したということですので、
本当に崩壊はもう間違いはないのでしょう。

しかし、やはりカダフィが認めなければ、完全には終りません。
これまでのカダフィの行動をみていると、簡単には辞任せず、最後の最後まで
あがくのではないかという気がします。
(すぐに菅直人の居直りを連想します)

カダフィやその息子については、先週、判事ディードで見たばかりのICCで
裁判になる可能性が強いのです。既に逮捕状を発布しているということですので・・

ただ、エジプトを見ていると、新しい国造りは簡単ではありません。
しかしエジプトと違って戦いが長引いただけに、反体制派の国民評議会が支援国と
連携行動をとるなど、カダフィ後に向けた準備をすることができたようです。

リビアでカダフィ政権が終われば、アラブの民主化は一気に進むのではないでしょうか。

さて、日本も内向きでお仲間選挙だけをみるのではなく、世界の動きにも目を向けてほしいです。
リビアの今の状況について菅首相は何か発言ありましたか?
(小沢一郎氏の処分を見直す見直さないなどが真剣に論じられていること自体、
民主党の代表選はお仲間選挙であり、何の主義主張も信念もない、
自分たちだけのご都合主義だということをさらけ出しています。
そして、ちっとも恥ずかしいと思っていないことが、一番問題です。)

一番写真が多いのここです。どうぞ。