弁護士太田宏美の公式ブログ

正しい裁判を得るために

フェルメール「ワイングラスを持つ娘」(二人の紳士と女)

2011年08月31日 | 絵画、芸術

日経の絵画に関する「○○十選」は興味深いです。

8月30日の記事です。

 

この記事を読んで、やはり学者さんは洞察力がするどいなと感心しました。
ネットで調べると、隅の男については、経緯がはっきりしないようですね。
ただ、私も同一人物だが時間が違うだけだという考えには説得力があると
思いました。

ただ、そういう視点で見て、後ろの男は、中央の出来事の後だというのはどうでしょうか。
むしろ、女性の出現を待っているのではないかと、私には思えます。
多分、長時間待っているのだと思います。
だから、疲れているのです。それでも待っている姿だと思うのです。
もう限界かなというときに女性が現れてきたのです。
さっそく、女性にワインをすすめているところです。
この記事に触発された私の解釈です。

女性はといえば、ちょっと戸惑ってはいますが、私には喜びが感じられます。
絵には、いろいろと約束事があったようですが、赤のドレスというのは
やはり、喜びとか積極的な感情だと思うのですが(私の独りよがりな解釈です)。

一つの絵を見てもいろいろな見方があるのですね。
だからこそ奥がふかいのでしょうか。
それぞれが感じればいいのだと思います。

なお、題も「ワイングラスを持つ娘」と「二人の紳士と女」と二通りあるようですが、
私のような見方をすると「ワイングラスを持つ娘」になるかなと思います。

もう少し大きなサイズをインターネットからとってきました。
皆さんは、どのようにご覧になりますか。


判事ディード 法の聖域 最終回 害悪の痕跡

2011年08月30日 | 判事ディード 法の聖域

判事ディード「法の聖域」の最終回は「害悪の痕跡(原題はEvidence of Harm)」です。
私は、素直に「損害(あるいは有害)の証拠」が良いと思います。

幻の2話

実は、最初のBBCの放送時には、沈黙の侵略(Silent Killer)(第22話)と戦争犯罪
(War Crime)(第23,24話)との間にもう2つのエピソードがあったのです。

 「One Angry Man」 と「Heart of Darkness」です。
メインは「Heart of Darkness」の方ですが、その前哨戦的に「One Angry Man」
の方でも、扱われている「三種混合ワクチン」について、ドラマでは危険だとしているの
ですが、これは信頼性に欠けるということで、DV化の際以降、ドロップされました。
日本でも三種混合ワクチンの有効性と副作用との関係について、議論があり、
必須接種から任意接種に変更になっているはずです。

詳細は分かりませんが、インターネットでのプロットの紹介などを見るとこのようなことが
あったようです。

 「One Angry Man」では、とうとうディードが陪審員を務めることになったようです。
長期にわたるもので、イアンの妨害計画は着々と進行していたのです。
「Heart of Darkness」では、ジョーはマークに対する不信感はあるものの結婚式の
設定にこぎつけましたが、ディードの嫉妬から式のリハーサルに遅刻したり、式当日の
朝に開かれる司法関係の会合に出席を強制されるなどの妨害があるので、結局は、
結婚は取りやめになったのではと推測します。しかし、ディードは一方ではモラグとの
関係は続けているようです。
22話から引き続くイラク未亡人の事件(モラグ担当)とワクチン接種拒否事件(ディード
担当)の結果について懸念する政府は、ディードとモラグに対する陰謀を企てたようです。
モラグはディードと別れることにし、ディードについては、ICCへという道筋ができたのでは
ないかと推測します。

ディードの陪審員としての働きぶり見たかったですね。久しぶりの700万越え、730万の
視聴率でした。

解説

1 今回のテーマはひとつはLeagal Aid(司法支援)です。
  イギリスの司法支援は充実しているといわれています。
  しかし、一方で、その額が大きくなることに対する批判もあります。
  たとえば、ブレア元首相夫人のシェリー・ブレアやキャメロン首相の弟について、司法支援
  から多額の収入を得ていることが話題になっていたと思います。
  司法支援は政府や弁護士会から独立していますが、財源は税金ですから、政治の影響
  があります。
  である以上、今回のドラマのように、政府に不都合な争いに関しては支援をしないという
  こともあり得ます。
  50%以上勝訴のチャンスといいますが、実際は、明らかに不当なものでない限りOKなの
  ですが、それが口実になります。
  また、仕事についての競争がなくなれば、弁護の質も落ちてしまいますし、政府側に都合の
  いい弁護活動をする者を優遇するなどもあり得ます。
  今回のドラマの背景には、そういう深刻な問題があるのです。
  日本も法テラスができましたが、むしろ提供するサービスの質は低下したとの声を利用者
  から聞きます。

2 もう一つは、司法支援を通して、政・産・官の癒着に取り込まれる司法の危機感を描いたのだと
  思います。
  ジョン・チャニング卿が今回の見直し裁判から手を引くようにイアンから懇願されたときに
  「正義の女神ユスティティアが伝統的に遠くを見つめている姿で描写されるのは、ジャジは
  個人の当惑・厄介とか、特に政府の当惑・厄介などといった、無関係なことに影響されるべき
  ではないとの理想があるからだ」と説明していました。
  今回のテーマはやはり、政治のご都合で司法は振り回されてはいけないということだと思います。

  天秤と剣を持つテミスの像はあちこちで見ますが、こういう深い考えがあったのですね。
  なお、もともとは目隠しかもしれませんが、実際は目隠しなしが多いと思います。
  ジョン・チャニング卿も目隠しではなく「disatntly」と表現していたのはそういうことと思います。

    ロンドンの刑事裁判所の正義の女神の像です。
  目隠しなのでしょうか。それともなしでしょうか。私には遠くを見ているようにみえますが。
  それはそうと、最近の回では、ディードは伝統のあるロンドンの中央刑事裁判所で執務する
  ようになっていますが、古いだけに判事室も含め、狭いようですね。
  なお、イアンがICCにいると思ったなどと言っていましたので、戦争犯罪のときだけではなく、
  そうするとハイコートジャッジとの兼務なのでしょうか(念のため、ICCの裁判官の任期は
  9年です)。  

3 メインは司法支援の打ち切りを妥当と認めたニヴァン判事の決定の適法性ですが、
  全部を見直すというのではなく、ニヴァン判事に偏見、バイアスがあったかどうかです。
  その見直しを、ディードがすることになったのです。
  最近のディードはやや慎重になっていてジョーが代理人の裁判を回避したいようですが、
  引き受け手がなく、やむなく担当することにしたのです。
  ところで、高等法院には3つの部(Divisin)があり、通常は一人の裁判官が担当しますが、
  事件によってはDivisinal Courtと言って2人または3人で審理しなければならないものが
  あるようです。本件は、そういうものだったのですね(多分、いったんなされたDecisionの
  見直しReviewなので、日本の抗告のような感じかもしれません。ハイコートジャッジの判断
  に対する見直しなので、一人ではできないということだと思います。)。
  イギリスでは事件の担当はややいい加減に決まっているようなので、こういうこともあるのでしょう。
  だからこそ、ニヴァン判事が担当することになった経緯が問題とされたのです。
  ニヴァン判事は医学の勉強もしてたのですね。
  ニヴァン判事が医師や医薬品業界と近いことについては、チャーリーが大学性の時に
  マッキンゼー・フレンドとして、エイズの母親の代理をした件で、既にチャーリーが指摘していましたね。

  一人での審理は、当然無効になる可能性があるのですが、ディードは強行します。
  ジョン・チャニングは、いったん断ったものの、ディードに助け舟です。2人で審理することにした
  のです。イアンであれ、ディードであれごまかしには屈しないと言っていましたが、根っからのジャッジ
  なのでしょう。あるいは孫娘のチャーリーの頼みだったこともありそうです。
  しかし、もっと根本には、近年の政治や官僚の干渉に我慢がならなくなっていたのです。

  最初はニヴァンにバイアスがあったかどうかが審理の対象のはずでしたが、これは、審理を始める
  ためのディードの作戦だった可能性があります。
  本件について調査を進めるにつれ、見知らぬ女性に誘われたり、尾行されるなど身辺に不審な
  動きが見られるようになり、またチャーリーが家探しにあったり、専門家証人の自殺に見せかけた
  死など真相隠ぺいの工作などがあり、例の嗅覚で、何かがあること睨んでのことだったのです。

  また、法廷の使用も妨害されます。アスベストが口実です。ということは、イギリスでもアスベスト
  の被害が明らかになっていたのですね。おもしろいですね。
  いずれにしても、ここまで妨害があるということは、トップが深くかかわっているということです。

  ジョーが、内務省、健康省の事務次官と製薬会社のCEOの三者会談があったことを明らかに
  するや、すぐさま実体審理に入ることを宣言しましたが、これは最初からの計画かもしれないです。
  司法委員会の代理人のピーターが反対すると「ICCのやり方は違っている、その影響かもしれない」
  などと煙に巻いて一向だにせず、強引に進めます。

  司法委員会の担当者、内務省の事務次官、次局長、製薬会社のCEOと大物を次々を喚問して
  行くのは、気持ちいいですね。
  これはもう、ディードの独り舞台です。法廷侮辱罪に問われて、身柄拘束されるなど(ディードなら
  やるかもしれません)みっともないというわけで、みんな応じないわけにはいかないのです。
  司法委員会の担当者から内務省の関係者の名前をうまーく聞き出しましたね。挑発して証言させる
  ディードのテクニックは凄いですね。

  事務次官は民間緊急事態法の修正法案のことをつい喋ってしまいます。
  ディードが背後の動き、真相を知るきっかけになります。

  例によって、事件の関係者の協力を得て、HDDの不正操作を暴き、専門家証人の証言で、兵士
  たちに投与されたワクチンの有害性(1000人のうち2、3人)を、製薬会社も政府も最初から
  知っていたことが明らかになります。

4 結局、この修正案というのは、将来に向けてというよりは、むしろ、このワクチン事件について
  製薬会社に免責を与えることを目的とした動きだった可能性があります。
  修正案が成立する前に、ワクチンの有害性やそれを最初から知っていたことなどが明らかに
  なっては、修正案の目的が一般に知れてしまいます。当然、成立はあり得なくなります。
  そこで、この事件を葬ることにしたのです。
  司法支援をするしないは司法委員会が決めること、内務省や製薬会社は関係ない、それに
  法律が専門の司法委員会が勝訴の可能性がないと判断したのは、ワクチンが有害だと認め
  られなかったからだ、と主張できるわけで、これ以上に好都合なことはありません。

  これまで、ディードの暴走?を止めるために、イアンやニール、法務大臣たちが集まり、いろいろな
  方法を検討しています。スパイ係までいます。そして、ディードを陪審員にするとかICCに送り込む
  とか、想像もつかないような方法を取っています。ニールがいうように陪審員なんて本来、無作為
  のはずですが、そんなことはどうにでもなるというわけです。
  また、民間会社は事業に莫大な投資をしています。ですから、儲けの邪魔をするような者に対しては
  手段を選ばない、全く躊躇しないというわけです。

  善良な市民には想像もつかないような企みが常に行われているということです。

5 結局、審理の結果、ニヴァンが司法支援の中止の決定をしたのは、バイアスでないことはわかりました。
  ニヴァンの知らないところで不正操作がおこなわれ、勝訴の可能性がないとされたのです。
  しかも、勝訴の可能性がなくなったのは、専門家証人が死亡したからです(これは
  自殺ではなく、自殺に見せかけた殺しだったのです。ギャンブルをまったくしないにもかかわらず
  ギャンブルの借金で困っていたなどの偽の証拠を作っていたのです。警察を管轄する内務省なら
  簡単にできることです)
  そういう意味では、ニヴァンの決定は間違っていなかったわけです。
  しかし、さらなる審理の結果、勝訴の可能性がないどころか、政府も製薬会社も最初からワクチン
  の有害性を知っていたことがわかりました。だから不正操作をしたのです。
  訴訟をすると50%チャンスどころか勝訴の可能性が大きいのですから、チャニング卿は見直しを
  するよう命じたのです。

   なお、冒頭で題は「損害(あるいは有害)の証拠」の方がいいと書きましたが、今回の争点は
   「50%勝訴の可能性」なのです。訴訟を提起するための第一歩である司法支援を得ることができな
   ければ一歩も進みません。
   「50%勝訴の可能性」すなわち「損害(あるいは有害)の証拠」です。

   ディードは何度も専門家の証人がいなければ駄目だというのはそういうことなのです。
   ですから、相手も自殺に見せかけた殺人やHDDの書き換えなどの証拠隠滅をしているのです。

6 弁護士は本来、不正と戦う存在です。しかし、税金で賄われることで、その財源の
  分配元である政治や行政の支配下に組み込まれてしまったのです。
  前途洋洋、新進気鋭の弁護士生活をスタートさせていたはずのチャーリーが、仕事がないと
  愚痴っていました。
  いずれは、CPSに登録するかもと言っていました。また、新しい仕事は、どうやらそういうところ
  から来たようです。

  日本でも、法科大学院ができたものの司法試験には合格できず、また司法試験に合格したもの
  の卒業試験に失敗し(ただし多くは追試で救済)、ようやく弁護士になったものの仕事はなく
  イソ弁どころか軒弁でも良い方、法テラスや国選などの割り当てがほとんどなどとあまり明るく
  ない感じです。

  今回のドラマは法曹界の問題提起もあるように思います。

7 それにしてもハイコートジャジの権限は強大ですね。
  以前ディードは、不正との戦いについて、中にいて中から戦う、と発言していましたが、そのとおり
  ですね。ハイコートジャジの身分があるからこそできることです。
  窓際に追いやられそうなのですが、反骨精神と群を抜く優秀さと有能さで生き残っているのです。
  また、ディードの正義が人々の良心を覚醒させ、共感を呼ぶのです。そういう意味では、
  権力の外には健全な良識が残っているのです。

  ジョーは過激グループの仲間になったようですが、良識的な世界で正義を貫くことは難しいという
  ことなのでしょうか。

8 ディードは国際組織であるICCから何を学んだのでしょうか。
  今回のディードの法廷は、going my way だったようです。それがICCから学んだこと?
  その可能性もあります。
  というのは、ICCは国際的な組織です。こういう組織って、誰の監督を受けているのでしょうか。
  誰の利益のために働いているのでしょうか。国際社会というのは、国と違って、統一体ではあり
  ません。圧力団体などないのではないかと思います。
  ですから、力があれば、自由に動けるのではと思います。

9 ドラマというのは、回が重なるほど、複雑になってきます。
  複雑になればなるほど、カッコよく一刀両断的にはいかなくなります。
  ディードも悩みは深くなるばかりです。ジョージすら本来ならば内務大臣をパートナーに得て
  幸せなはずですが、そうでもなさそうです。
  人生も同じです。長く生きれば生きるほど問題がいっぱいです。盛りを過ぎて朽ちていくわけです。
  国も同じです。アメリカをみてもわかるように、アメリカ一強から普通のアメリカへ移行を始めた
  ようです。

  司法の世界がどうなるのか、私たちに大きな問題を投げかけて、ディードのドラマは終了を迎え
  ました。
  海の向こうのドラマの世界だけの問題ではありません。
  私たちの現実社会の問題でもあります。ディードのドラマを見たことで、気づいたり、
  考えさせられたりしたことがたくさんあります。
  そういう目で、私たちが生きている社会をもう一度見直してみたいと思います。

  約半年間でしたが、日本の現実の社会では、東日本大震災、原発事故の発生から一段落した
  時期です。何かが崩れてしまいました。
  新しい社会がどうあるべきか、まだまとまりませんが、このドラマから学んだことから何かヒント
  が得られるように感じています。

10 埋葬の場での弔辞?はイギリスの19世紀の詩人クリスティーナ・ロセッティの「Remeber」
  の最後の部分でした。
  全部の朗読(約1分)を見つけました。聞いてみてください。ここをどうぞ。
  
  こういうのも楽しみのひとつでした。

11 私のつたないコメントを楽しみにしていてくださった方がいらっしゃらなかったら、ここまで続けられ
   なかったと思います。
   ありがとうございました。
   これからも、ディードのことはときどき思い出すはずです。
   毎回言い足りないことがいっぱいでした。一度、場外で盛り上がってみたい気もします。

   では・・・・・
  


原発事故の放出セシウム、原爆の168倍、汚染物質の貯蔵庫、ゴーストタウン化

2011年08月29日 | 福島原発 東日本震災

今回の原発事故がいかに大きな被害をもたらすものだったかの客観的な
資料が続々と明らかにされています。

まず、保安院が26日発表したところによると、広島の原爆と比較して
ヨウ素は2.5倍、放射線セシウム137はなんと168.5倍というのです。
セシウム137の半減期は30年と長いので広島原爆に比べて、
それだけ被害が大きいといえます。
もちろん、広島の場合は熱線や爆風や中性子の影響が大きく、
原発事故とは性質が違うといいますが、
それでも168倍というのはあまりにも大きすぎます。
ちょっと想像がちきません。

また、27日の埼玉県で開かれた研究会で、
福島県で実施された(3月17、18日)住民の外部被曝検査の数値から計算すると
少なくとも4割が健康被害を予防する安定ヨウ素剤を最低1回は飲むべきだったと
指摘したということです。

ですが、政府は、事故の実態を隠し、連日安全報道ばかりを繰り返していました。
そして、原発周辺住民にヨウ素剤の服用を指示しませんでした。
そういえば、外国人については外国政府が自国民にヨウ素剤を配布したという
ニュースが事故間もないころに出ていました。
しかるに、日本の政府は何もしていません。

なぜ、こういうことがもっと先に、首相のリーダーシップでできなかったのでしょうか。

要は全く関心がなかったということか、いやそうではなく平常心を失い、いわゆる
パニックで何も思いいたらなかったか、全くそのような能力がなかったということ
でしょう。
結局、首相の器ではなかったし、また首相の代わりにそれができる人材が
いなかったということです。

わたしたちには、広島、長崎の被爆の経験があったのですから、
こういうことは当然知っていなければならなかったはずです。
必ず知っていた人はいるはずです。
そういう人にコンタクトしなかったのだと思います。

あまりにもお粗末すぎます。何もしないまま国民の健康を危険にさらしたままだった
のです。
これは大量殺傷事件になるのではないでしょうか。

本当に空恐ろしいです。

さて、退陣を表明した後の菅氏、態度急変です。

こういう置き土産をするつもりなら、居直り継続中にすべきことが
あったはずです。ここをどうぞ。
置き土産といううのは、福島県内に放射線汚染物質の貯蔵施設を作ること及び
原発付近は汚染のため危険でゴーストタウン化するとの宣言です。
自分が何をしていなかったかを、十分すぎるほど知っていたということです。
これは、国民、そして原発事故になった人たちに対する完全なる背信です。


ハリケーン・アイリーン と民主党代表選

2011年08月28日 | 海外事情

民主党代表選は告示になったということですが、
全く関心がありません。
誰をみても今の日本を任せられる人材ではありません。

実は、イギリスでは保守党と自由党が連立を組んでいます。
自由党の党首のクレッグは副首相ですが、政権入りして全く精彩を欠き、
極めて不人気です。
イギリスの場合、二大政党はしっかりと機能しています。
日本の民主党のように選挙のたびごとに変わるなどはありません。
したがって、野党にあるときでも、党首を中心に影の内閣を作って
政権を取った時にそなて常に準備ができています。
回転ドアのようにくるくると変わることはありません。
ところが、自由党は自らが政権をとることを想定していませんから
何も準備をしていません。
要は、言うだけです。
ですから、実際に政権に入ると同時にその無能力、無気力が明らかに
なったというわけです。

日本の民主党も同じです。
政権の実務について誰一人として精通していません。それにもかかわらずサポート役の
閣僚を排除しています。
一度も車のハンドルを握ったことにない田舎から出てきた者g
地理もしらず、車の構造もわからず、車の運転を一度もしたことないのに
インストラクターが助手席で監督するのをいやだと追い出し、
東京の道路を走ろうとするようなものです。
大事故になり、大混乱になるのは当たり前です。

民主党に国家の運転を任せるということはそういうことです。
死人の山が出るのは当たり前です。
そういう党の代表者選、誰も選びたいとは思いませんし、
彼らが今何を言っても、それは選挙のときだけです。
そういう公約を聞いても、怒りが蓄積されるだけです。
真面目に聞いても馬鹿をみるだけです。

ということで、海の向こうのハリケーン・アイリーンの行方の方が気にかかります。
ワシントン、ニューヨーク、ボストンと東海岸の大都市を順次襲うことが予想されている
というのですから、過剰反応ともみえる準備は当然なのでしょう。
特に、ニューオーリンズのハリケーン・カトリーナのときは、ブッシュ大統領の
始動が遅すぎたと非難されたので、余計です。
ニューヨークでは、初めての強制避難、地下鉄の運転停止など、
市の機能が完全にストップするようです。
万全の準備をしていると、敵?は恐れをなして逃げる可能性が強いです。
なんとかそうであってほしいと願っています。

話が飛びますが、北海道の原発について、またやらせ云々が問題になっているようです。
しかし、日本人は蔭では別にして、表では意見をいいません。
そういう中では、やらせに似たことが起こるのも当然かもしれません。
今の民主党は、そういうやらせににた、自己宣伝の上手い人やずうずうしい人たちの
集まりです。
わかりやすくいうとやらせの集団ではないかと思います。

一人ひとりがきちんと発言しないと、物事が進まないので、やらせのような問題が
起こるのだと思います。
もちろん、やらせが良いなど思いません。
しかし、問題の起こる前には誰もいわない、問題が起こって、文句だけいう、
そういう無責任な世の中になってしまいます。

ハリケーン・アイリーンの騒ぎは行き過ぎではと思わないでもありませんが、
大きな危険がある程度予想される以上は、事前コーションが必須です。
日本人はもっと見習うべきです。
ハリケーン・アイリーンは、あのバージン航空のチャールズ・ブランソンのカリブの
別荘を完全に破壊(落雷による火災)したのですから。

いずれにしてもオバマ大統領はハリケーン・アイリーンについて非常事態宣言を発令したのです。
それにくらべ、破壊的な今回の原発事故について、非常事態宣言を発令すること
ができなかった民主党の政治家は、責任を取ろうとしなかったのです。
何もいわないと、こういう卑怯で厚顔無恥で身の程知らずのならず者だけが
政治家になり、日本を、破滅に追い込んでいくのです。

アメリカのために、大きな被害が出ないことを祈りたいと思います。

例によって、写真はここからどうぞ。一番わかりやすいです。


カダフィとコンドリーザ・ライス リビアの混沌

2011年08月27日 | アラブの春

トリポリの大部分を反体制派が制圧したようですが、

まだカダフィの行方はわかりませんし、
拘束したはずの2人の息子も逃亡してしまいました。

カダフィの邸宅内から、ライス元アメリカ国務長官の写真いっぱいの
アルバムが見つかったということです。
ここをどうぞ。

大のお気に入りだったということですが、
ライス元長官はどんな風に感じているのでしょうか。
ちょっと聞いてみたですね。

ライス元長官は素敵ですから、男性のファンも多いとは思いますが、
あの粗暴で野人で風変わりなカダフィにこういうミーハー的なところがあったなど
ちょっと信じがたいです。

ですが、カダフィは、国民を相手に最後の最後まで戦うのでしょうね。
化け物ですね。