弁護士太田宏美の公式ブログ

正しい裁判を得るために

米大統領討論会と#eastwooding

2012年10月08日 | オバマ大統領について

1回目の討論会はオバマ大統領の存在は薄かったです。

共和党の指名のための全国大会では、クリント・イーストウッドの
誰も座っていない椅子をオバマと見立てたアドリブの推薦演説?のために
肝心のロムーニーの存在隠れてしまいました。

  

 ということで、雑誌ニューヨーカーの表紙は???

 

  

なかなかうまいと思います。

米労働省は5日、9月の雇用統計は、失業率が2009年1月以来
約4年ぶりの低水準となる7.8%に低下したと発表しました。

また、6日、大統領と民主党全国委員会が9月に集めた政治献金額が
計1億8100万ドル(約142億円)だったと発表しました。
今回の大統領選で、1カ月間の献金額としては最多となったということです。

オバマ陣営、巻き返しが図れるかどうか、これからの動きがきになるところです。

それにしても、選挙資金も献金も、ものすごい金額ですね。
180万人以上から献金があり、献金の98%が、250ドル以下の小口だったというのですが、
国民の関心度も日本とはかなり違っています。

日本の政治はどうなるのでしょうか。
こちらも目が離せません。


アメリカ大統領選、TV討論会

2012年10月05日 | オバマ大統領について

昨日行われたTV討論会、ロムーニーが勝ったといわれています。

オバマはそもそも討論はしていない、するつもりもない、
言いたいことを言っただけ。
これは作戦です。オバマの態度に現れていた。棒立ちになっているだけ。
ロムーニーはそういうわけにはいかないので
オバマに、食いついて行った。
一生懸命であったことは事実です。
しかし、それほど精彩があったわけではない、
どちらかというと疲れているようで、目もしょぼしょぼな感じ。
最後の方ではハンカチを出してきて
鼻拭きをしたり、これって負けたニクソン大統領と同じ!!!

期待してみた人間には、消化不良、これって何だったのという
後味の悪い印象が残った。
見終わった瞬間、どちらが勝ったか負けたか判断がつかなかった。

実際はロムーニーが素晴らしかったわけではない、しかし、それでも
一生懸命、挑戦していた、
オバマはしなかった。
みんなはあの攻撃的なオバマに期待していたはず。
全くの期待外れでした。
とすれば、非難されるのはオバマ、やむを得ないと思います。

ブッシュとゴアとの討論の二の舞か?
こうなると政策の中味がどうかは関係なくなる。

大きい政府か、小さい政府かといっても、実際の政治現場では
原則どおりにはいかないので、大きな違いにはならないことは有権者には
分かっている。
そうだとすると、よく頑張ったロムーニーということになりかねない、
なる可能性が大きくなった。
ブッシュの場合と同じです。

ところで、本当に最後の最後の方で、ホンの一瞬でしたが、オバマの苛立ち、
怒り?がみえました。
どちらに対する?ロムーニーに?自分に?

ロムーニーはほとんど消えかかっていましたが、復活してきました。
私にはロムーニーは政治家としての素晴らしい資質があるとは思いません。
オバマについては期待が大きいだけに失望もそれ以上に大きい。

あと、30日、どうなるのでしょうか。
逃げ切れるはずだったオバマ陣営、いかに立ちなおしをするのか、
またまた、目が離せなくなりました。


オバマの中東演説、イスラエルの領土問題に関するアプローチ

2011年05月28日 | オバマ大統領について

オバマ大統領が、先日ヒラリークリントン率いる国務総省において
中東と北アフリカについての演説をしました。
エジプト訪問での演説以来1年弱ですが、
当時は予想できないほど民主化に向けての大きな波が押し寄せました。
ただ、政権打倒に成功したエジプトやチュニジアですら、
新しい秩序作りには四苦八苦しており、まだまだ予断を許しません。

アラブ問題といえば、イスラエルが常に争点です。

オバマ大統領は、イスラエルとパレスチナの領土問題の解決について
まずは1967年合意の線に基づくべきとの具体的な提案をしました。
イスラエルにとっては、到底納得できるものではないことは分かったうえでの
提案でしょう。

この問題を解決すべきとの認識は、関係者、当事者、いずれも争いは
ないはずです。
ただ、どこに線を引くかは、難しいでしょう。
ですが、解決をするためのスタートとして一度決めた線を提案したことは
私はとても現実的と考えます。
実際、それ以外にないと思います。

要は、解決するという意欲の問題です。
現実にパレスチナの多くの人が住んでいる以上、どこかを彼らの土地と
認めるしかありません。
2,3日前にイスラエルの人たちの世論調査の結果が発表されていましたが、
6割がオバマの提案に賛成とのことでした。

ゲイツ国防長官は、オバマ大統領は意思決定するまでに、
いろいろと意見を聞き時間をかけるが、
きちんと判断すると称賛していましたが、
オサマ・ビン・ラディンのこともそうです。

まず決断すると決めることです。
そうすれば、かならず決まるものです。

日本の政治家は、菅総理を筆頭に決断の仕方を外国に倣って
ケーススタディすべきと思います。

何もできない日本、と軽蔑されています。
現実の世界では絶対的な正解などないのです。
間違っていたら修正すればいいだけです。
そのためにも、決定の経過をきちんと認識しておくことです。
そうすれば修正もできます。
国民も納得します。


米英の親密なる関係

2011年05月25日 | オバマ大統領について

今、オバマ大統領はイギリスを訪問しています。
昨日はアイルランドでした。
オバマ大統領の母方のグランドグランドグランドおじいちゃんがアイルランド出身であると
いうことで、Moneygallという小さな村(300人)も訪問しました。
まだ一族が住んでおり、そのうちも訪問しました。

つい1週間前にエリザベス女王がアイルランドを訪問したところです。
イギリスとアイルランドは独立をめぐって長い流血の争いがありましたので、
その締めくくりのようなものです。
成功したようです。
4日間の最初と最後の日には、女王はアイルランドのカラーであるグリーンの衣装でした。
こういうところにも気配りが必要です。

その後のオバマ大統領のアイルランド訪問で、自分以上にアイルランド人らしい
アイルランド人はいないとか、Moneygallのパブでギネスを飲むなど、
ここでも気遣いです。

ですが、立て続けに世界一の王室の女王と世界一の国の大統領の訪問しかも、いずれとも
緊密な関係があり、アイルランドが注目されました。
イギリスとアイルランドは難しい関係ですので、
何か、英米で連携しているような感じさえありました。

そして、今度のオバマ大統領の訪問はSTATE VISIT ということで、バッキンガム宮殿に
宿泊が認められるという名誉なものです。
アメリカの大統領でも、このSTATE VISIT が認められたのはこの100年で3人目ということです。
オバマ大統領はイギリスとの関係を特別な関係というより、それをこえ、
双方及び世界のためにエッセンシャルな関係だと、キャメロンと共同でタイムズに述べました。

バッキンガム宮殿では、女王・フィリップ殿下、チャールズ、カメラ夫妻、ウイリアム・ケイト夫妻の
王室一家をあげての歓迎です。
英国の王室が政治的にも重要な役割を果たしていることがよくわかります。

それと同時に歓迎行事をみていると英王室はいまだに大英帝国の王室だとわかります。

オバマ大統領のルーツがアイルランドにもあるように、アイルランドにルーツのあるアメリカ人は
多いですし、そもそもアメリカは信教の自由を求めるイギリス人が移住して始まった国です。
そのアメリカは、現実の政治の世界では、世界のアメリカです。

アラブの世界が大きく動いております。
そういう激動の時代に、イギリスとアメリカがこういう形で親密な関係を世界に誇示することは
大変意味のあることだと思います。

そして、オバマ大統領とキャメロン首相は、二人とも若いですし、実務家ということで
気が合いそうです。
オバマ大統領はオサマ・ビン・ラディンの殺害で強いリーダーであることを示しました。
キャメロンもリビアのNATO襲撃等で自分の立場を鮮明にし、リーダーシップを発揮しています。
責任逃ればかりしているどこかの首相とは大違いです。

アメリカとイギリスを見ていると、歴史とか血の繋がりとか文化などが、
いかに重要なものか、わかります。

世界の政治はこういう説明のつかないようなものが決定的なのではないかと思います。

やはり、日本などは傍流です。

改めて、イギリスの底力、アメリカの魅力を感じました。

それぞれの時代には時代の顔になる人物が出てくるものです。
エリザベス女王とオバマ大統領は間違いなくそういう人です。

英王室のオバマ歓迎ぶりを見てください。ここをクリックしてください。
(これはまだまだ一端ですが)