弁護士太田宏美の公式ブログ

正しい裁判を得るために

カルフォルニア沖で獲れたホンマグロ、福島の放射能汚染

2012年05月30日 | 福島原発 東日本震災

ニューヨークのStony Brook Universityの研究者の発表です。

6000マイル離れたカルフォルニアのサンディエゴで昨年8月に獲られた
ホンマグロから、前年捕獲のマグロの10倍のセシウムが見つかったということです。
15頭全部からです。

福島の汚染海水に1か月程度いただけということですが、それでも、汚染されて
いることに研究者はある種驚いたということです。
餌や小さな魚の汚染は予想されても、マグロのような大きな魚については
新陳代謝で汚染を排出できるのではないかと考えられていたようです。

なお、セシウム137は以前の放射能汚染で既に存在していたものですが、
セシウム134は新しく見つかったもので福島の影響だということです。

また、ホンマグロは日本の海から太平洋を横断してカルフォルニアに渡りますが、
カルフォルニア近海のみで過ごすキハダマグロには何ら影響はないようです。

10倍といっても人体には影響はないようですが、それにしても生態系の影響
の大きさ、怖さを感じます。
なお、引き続き今年も同じ調査をするようですが、そのマグロは日本で過ごした期間が
長くなるので、汚染度も大きくなると予想されています。


私は大のマグロ好き、お刺身好きなのですが、福島近辺を避ければ大丈夫かな
と思っていましたが、どうやらそうは簡単ではなさそうです。

これはBBCのウェブサイトから拝借してきたものですが、確かにホンマグロ
(BLUEFIN TUNA)は太平洋を横断カルフォルニアに向かうようです。

そして、皮肉なことにセシウム134はこれまで検出されなかったので、
生態系観察のリトマス紙になるのではないかということでした。

それにしても菅直人の厚顔無恥、不責任発言(国会の事故調)には
憤りを越して、絶望です。
国家の責任というけれど、その国家を代表していたのは、首相である
本人自身です。
自分は原子力に詳しいといって自らが陣頭指揮をしていたのではないでしょうか。
謝罪するといわれても謝罪の相手は誰もいません。
国民に納得できる形で、自らの責任を取るべきと思います。
少なくとも政治家の資格はないと思うのですが。

 


国会事故調

2012年05月15日 | 福島原発 東日本震災

国会のいわゆる黒川事故調が大物関係者を参考人に呼んで公開で
事情聴取を行っています。

その様子が全部動画でみることができるんですね。
これは東電の元勝俣恒久会長のものです。
ちょっと長いですが、いろんな情報がわかってきたようです。

2004年のインドネシア・スマトラ沖地震を踏まえて、保安院が06年には
津波による全電源喪失から炉心損傷に至るシミュレーションの結果を
東電に届けたことなども明らかになっています。
例によって、「届いていなかった」「知らなかった」との説明ですが、
このときに対策が取られていたならば、今回の事故はもっと違った形になって
いた可能性があります。

また、これは既に公知の事実ですが、菅当時の首相の視察は作業に支障を
きたしたなどがあります。

ユーチューブで公開されています。
借りてきました。

こういうものはこういう形で公開してもらうのが一番効果的です。
いずれは菅氏の事情聴取もあるといいます。

楽しみです。

なお、スマトラ沖のときのことですが、知らないというのはおかしいですね。
電力のトップとして、当然、その危険性に気付くべきであり、
むしろ、自らが主導してそのような調査やシュミレーションをすべきだった
といえます。
もし、全くそのような発想がなかったとしたら、それこそ
電力トップとしての資格がないと言わざるをえません。

(トップの責任逃れの抗弁はワンパターンです。
知らなかったです。)

 


橋下市長、大飯原発、安全宣言おかしい、について

2012年04月25日 | 福島原発 東日本震災

橋下市長が官房長官との会談後、
「科学者による安全性のチェックもないまま、政治家が安全宣言をしたことは
絶対におかしい。国家運営の重大な危機だ」とのべたということです。

そのとおりです。

特に民主党、自分たちの都合で、昨日危険でも、今日は安全になるのです。
実態は何もかわらず、言葉を変えるだけですべてが変わるのです。
マジシャンのようなものです。
でも実際はマジシャンじゃなく、言葉でごまかしているだけです。

橋下市長のことを独裁云々と批判する人がいますが、
民主党はもっと独裁です。
裸でも、着物を着ているといえば、着物をきていることになるのです。

みんなが注目している橋下市長です。

もっともっと発言して、国民を覚醒してください。

 


東日本大震災の津波で流れたサッカーボール、アラスカ沖に到着

2012年04月23日 | 福島原発 東日本震災

このところ、週末はお天気、崩れ気味です。
というわけでもありませんが、近所にお買い物の他は家に閉じこもって
いました。
が、どういうわけか、それなりに充実していました。

私はやはり海外で今、何が起こっているのかに関心があります。
海外事情など関係ないという思いもありますが、
たとえば、新聞では、海外の事情を要領よく説明してくれていますが、
やはり、日々現地の情報を追っている者からみると、
ちょっと違うという感じがします。
やはり、記者さんの主観が入っているからです。

実際、関係ないことはないと思います。
グローバル化が言われるようになり、随分になります。
世界はひとつです。
世界のことを知らないでは、井の中の蛙になってしまいます。
今の日本の政治がそうです。
いかにおかしいか気がつかないのです。

昨年の津波で流れ出たサーカーボールがこの4月19日にアラスカ沖の
ミドルトン島に到達したようです。
おそらく、海に流れた放射性物質も一緒の可能性があります。
こういうニュースに接すると、やはり、世界はひとつとの思いを実感します。
どこで、いつどう繋がるかはわかりませんが、兎に角繋がっています。
だからこそ、世界に目を向ける必要があると思うのです。

これが、アラスカで拾われたボールです。

      

なんか不思議な感じがしますね。

これからも世界に目を向けていくつもりです。 
        

今日は、ちょっといたずら書きをしてみました。
折角、買ったアプリを使ってみました。全く意味のないDOODLEです。
ですが、紙に書いたものと違って、意味ありげに見えませんか。
自己満足かな??? ですよね!
日曜日ですもの。 この程度のお遊びは許されるでしょ!!!

 


福島第1原発、特に4号機は非常に危険、米議員警鐘

2012年04月19日 | 福島原発 東日本震災

これは、Wall Street Journal の日本語訳をそのままコピペしたものです。
そのまま読んでいただいた方がいいと思います。

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福島第1原発の状況はどのくらい危険なのか。4月に視察を行った米上院エネルギー委員会の有力メンバー、ロン・ワイデン議員によると、非常に危険だという。

 ワイデン氏は藤崎一郎駐米大使にあてた16日付の書簡で、同原発の原子炉建屋が再び地震や津波に見舞われれば、崩壊し、「当初事故よりも大規模な放射性物質放出」が起こる恐れがあると警鐘を鳴らした。

特に、日本は動きが遅く、危険な核燃料棒を原子炉から取り出していない。米国はスピードアップに向けた支援をすべきだ。ワイデン氏は藤崎氏のほか、スティーブン・チュー・エネルギー長官、ヒラリー・クリントン国務長官、 原子力規制委員会(NRC)のグレゴリー・ヤツコ委員長への書簡でもこう訴えている。

東京電力の広報担当者は書簡についてコメントできないと述べ、同社としては行程表を着実にこなすことしかできないと説明した。外務省はコメントを控えた。

福島第1原発では、昨年3月11日の地震や津波による停電を受け、原子炉3基でメルトダウンが起こった。同3基の核燃料の多くは溶けて圧力容器の下にたまっていると考えられている。悪い状態だが、少なくとも容器が放射性燃料と外の世界を隔てている。

ただ、事故のとき保守のため閉鎖されていた4号機では、核燃料棒はこうした容器の中ではなく、屋上のプールに保管されていた。この「使用済み燃料プール」の水が、燃料棒を低温に保ち、外の世界から遮断しているのだ。しかし、水が漏れたり、地震でプールが崩壊したりすれば、この燃料すべてが外の空気にさらされ、過熱し、大量の放射性物質を放出するだろう。他の原子炉にも使用済み燃料プールはあるが、量は比較的少ない。

東電によると、4号機のプールを分析し、建屋を補強する必要はないとの結論に至ったが、補強を行って安全余裕(耐震強度)を2割高めた。できるだけ早期の燃料棒取り出しに向けて動いているという。すべてが行程表通りに進めば、14年に作業が始まる可能性がある。

ただ、ワイデン氏によると、この日程は使用済み燃料をすべて取り出す作業に最大10年を当てている。同氏によれば、あまりにリスキーな長さだ。

同氏は藤崎氏あての書簡で、「この日程は、また重大な地震関連の事象が起こると考えた場合に、甚大で継続的なリスクをはらんでいる」と警告。「同原発の本当の地震リスクに対する過小評価は深刻であり、未解決のままだ」としている。

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つまり、10年の予定で使用済み燃料を取り出すという計画だが、この間に地震や
津波が起これば事故当時よりもっと重大な放射性物質もれがあるということです。
このところ、毎日のように地震が起こっています。
大いに可能性があります。
しかしながら、政府はこのような情報を正しく国民に伝えていませんし、
東電は危機感もなく、のんびりとただ行程表を進めるというだけのようです。

それで、ネットを調べていますと、ユーチューブでも危険性についての報道がありました。
これはどうやらドイツのテレビ放送のようです。
しかし、発言している日本人の現場でいる人は、安定しているといっているのは
東電と政府が言っていいることであり、現場を知っている人間はそうは思っていないと
はっきりと言っています。


外国では、福島原発が今も如何に危険な状態かについては公知の事実のようです。

福島原発についての安全性についての措置をほったらかしにしたままで、
必要だからというだけで、何の評価もしないままで、原発の再鼓動を民主党は
企んでいます。

あるひとは「集団自殺」だというような恐喝的な言葉を吐き、さらには、
18日の産経新聞によると、「サイレントマジョリティーは発言しないからな!」と
言って強気の姿勢をのぞかせたということです。

これほど国民をばかにした発言はありません。
でも、本心なんでしょう。

そういう政治を許しはいけないと思います。
本当の政治家であれば、「サイレントマジョリティーは発言しない」とわかっていれば
その真意を推し量って、声を出さない普通の人の代弁をすることが使命です。
それを、何もしても言わないから、好き勝手にすればいい、集団自殺だとちょっと
脅してやればいいというような、そういう政治家が許される日本というのは
やはりおかしいです。

民主党という政党は本当にわけのわからない、何をするかわからない政党だと
思います。
そういう人たちが政権について、しかもこういう発言を堂々としていることに
更に身の毛のよだつ思いです。