何かの広告で「まちがいさがし」本を最強のヒマつぶしブックとあった。
新聞の日曜版の「まちがいさがし」は私にとっては日曜日の必要なものであって
決して暇つぶしではない。
実際、学んだことがある。
まちがい探しを見つける方法は、細部だけを見るということである。
全体を鳥瞰的にみて違和感のあるところを探すのではない。
細部をしらみつぶしに、見落としを絶対しないように、両者のちがいを見ることに集中すればいい。
ということは、違和感、違いというのは、極めて些細なものから生ずるということなのである。
些細なことが大きな違いを生むということである。
(弁護士の仕事でも、結果を左右するのは、普通なら気が付かないような些細なことにきがついた
とき、些細なことにきがつくことなのである。勿論、それだけでは十分ではなく、気づいたことを
決定的なものとして法律構成できる実力が必須ではあるが。)
しかし、今日のこれは正しくひまつぶしである。
エリザベス女王が70周年祝いの最後の行事でバルコニーに現れた時のこと。
帽子の真正面の黒い丸い飾りに違和感を持った。
美的センスからは黒い飾りは邪魔に見える。どうしても丸い飾りをつけるなら
白かなと思う。
ただし、何かのシンボル的意味ならこれは別物である。
暇つぶしに、英国のデイリーメール(電子版)を見ていた。気になっていたので
記事に直ぐ気がついた。
MOURNING PIN(喪章のピン)といって王室のメンバーが家族の死を受けて伝統的に身に着ける
ものという。
1年前に亡くなった夫君のフィリップ殿下と共にバルコニーにお立ちになったというお気持ちの
表出と思われる。
拡大してみると確かにピンが見える。(英米ではピンの形が日本とは違う)
ひまつぶしも勉強になる。
「ひまつぶし、されど」である。決して馬鹿にしてはいけない。