7月4日は、アメリカでは独立記念日。
あらゆるところで、お祭り騒ぎである。
たまたま、2015年の7月4日はニューヨークにいた。
911テロ事件からニューヨークは立ち直っていた。
夜のタイムズスクエアは記念日を祝う興奮した人たちで満ち溢れていた。
7年後のシカゴ郊外で、パレードに向かって銃を乱射し、6人が死亡し、20数人が負傷。
ビルの屋上から乱射した計画的な犯行のようである。
幸い、数時間後に逮捕された。
アメリカでは、今年、既に乱射事件が308件起きているという。
にもかかわらず、この6月23日に米連邦最高裁は、銃規制をする法律の違憲判決をした。
自宅外で銃を携帯するには、そのための「正当な理由」を証明する必要があるとした
100年以上前に制定されたニューヨーク州法について、
個人が自衛のために自宅外で銃を携帯する権利は憲法によって保障されていると宣言。
それにより、憲法修正第2条の権利が劇的に拡大されることになった。
時代の逆行するように思うが、
アメリカではそうではないらしい。
日本の平和憲法のことを連想した。
アメリカでも、銃規制賛成派は多い。にもかかわらず、憲法で保障された権利は強いらしい。
今回のシカゴ乱射事件は独立記念日の、そのパレード参加者に向けられていた。
アメリカを理解するには、憲法上保障された銃の所有・保有の権利をどう理解できるかに
かかっているように思う。
7年前の無邪気に独立記念日を祝っていたニューヨークの人々のことを懐かしく思い出している。