ガルパンに登場する建物の幾つかは、元ネタがちゃんとあります。上画像の西住みほの実家、これは熊本市にあるという設定になっていまして、コミック版でも同じ姿で描写されております。
この建物、ガルパン交流板などで、変わった造りだとか、変てこな建物なのでアニメのオリジナルだろう、とか噂されてるみたいですが、私はこれとほぼそっくりな建物を知っております。
これですよ。この建物ですよ。私はこの建物によく出入りしてましたから、内部の間取りなどもよく知ってます。西住みほの実家の元ネタに間違いない、と思っております。
この建物は、奈良国立博物館の構内にある、仏教美術資料研究センターという施設です。仏教美術に関連する調査研究資料の作成・収集・整理・保管と、関係する図書・写真などの公開を目的とする、図書館の一種です。
建物自体は、明治35年(1902)の竣工で、設計者は、建築史学者として古社寺保存修理事業に尽力した関野貞(せきのただし)(1867-1935)です。当初は奈良県物産陳列所として使用されたもので、いまは国の重要文化財に指定されています。詳しくはこちら。
まあ、そういうことで、ガルパン設定の元ネタが奈良県にもある、というわけです。楽しいですなあ。