気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く9 その13 「大洗の紅あずまです!!」

2014年10月10日 | 大洗巡礼記

 翌朝は6時前に目が覚めました。普段が早起きなほうなので、5時台に起きることもしばしばです。この日は宿の三階の屋上に出てみようと考えていたので、浴場の脇の出入口から広い屋上に出ました。さかなや隠居の建物は、大洗町でも高い方に属するので、眺望はかなり良いのではないかと予想していましたが、その通りでした。とりあえずは東側の端まで行き、大洗町役場の建物を見ました。


 南の方角を見ました。涸沼川の向こうの低丘陵までまっすぐ見渡せます。全体的に高層建築が少ない様子がよく分かります。


 西側のベランダに回って見ますと、飯岡屋水産さんの工場建物の向こうにマリンタワーが見えます。飯岡屋水産さんの工場建物も、大洗では数少ない高層建築であることが分かります。


 北側には丘陵が横たわり、その端に大洗第一中学校の校舎が望まれます。その向かいの大洗小学校の建物は、山陰に隠れていて見えませんでした。


 南東方向を見ました。役場の左手には漁港があるはずですが、それと明確に分かる建物は見えませんでした。手前左の櫓は、消防署の火の見櫓です。


 再び、マリンタワーの方角を見ました。手前に飯岡屋水産さんの工場建物が位置しているので、上層部だけしか見えません。ですが、さすがに三階建ての屋上なので、大洗の市街はほぼ周囲に見渡せました。今まで見たことのない大洗の景色、というのに出会えた気がしました。


 この日も、おいしい朝食をいただきました。昨晩の食事も素晴らしかったですが、こちらの朝食も個人的には好みの味と量なので、素晴らしいことには変わりがありません。


 この宿の食事処「平成魚松」のこの日のメニューです。「カンパチ兜焼定食」というのが興味をそそられます。「魚松Dコースの鯛茶漬けというのは、ゆうべいただきましたアレですか」と訊ねたところ、女将さんは「盛り付けとかがちょっと違うけど、味は同じですねえ」と頷きました。あの美味しい鯛茶漬けを昼に食べられるのなら、昼にも食べに行っちゃおうか、と考えてしまいました。


 朝食後、玄関口の縁台でのんびりと休みました。ついでに記念撮影もしました。泊まるのも四度目となりましたが、西住まほとの記念撮影はまだやっていなかったからです。


 朝の曲松商店街です。快晴のもと、気温も上がりつつありました。今日も暑いかな、と思いましたが、風が思ったよりも吹いていたので、まだ過ごしやすいだろう、と感じました。


 向かいの茨城県信用組合の店主さんパネルです。ここの支店長さんはガルパンファンだと聞きましたが、その割には茨城県信用組合の内外にあまりガルパン色が見られません。金融機関ですから、そのへんは仕方が無いかもしれませんね。


 予定していた9時頃に、O氏がやってきました。たまたま宿の主人の大里さんが店前で八朔祭に向けて提灯の飾りつけをやっておられたので、挨拶して八朔祭のことなどを教えていただきました。女将さんも風鈴などをつけるのを手伝いつつ、「八朔祭は大洗では古くからの伝統行事だからねえ、夏の終わりを告げる毎年の行事だからねえ、ホッとするわねえ」と笑っておられました。ガルパン関連のイベント類には一切の関心も関与も示さない、この宿の格調ある姿勢が垣間見えたような気がしました。


 この日は、O氏の行動に合わせることにし、O氏の希望する行先へついていきました。最初は石福青果店でした。O氏は初の大洗行きが私と同じ去年11月ですが、訪問回数は少なく、今回で四度目だということです。それで、まだ得ていない缶バッジがかなりあるそうで、まずは石福の河嶋桃のバッジが欲しい、ということでした。向かいのカワマタの武部沙織バッジもですか?と聞くと、そっちは前回でゲットしたとの事でした。


 お店のガルパンコーナーで見かけた、戦車の木製オブジェです。形からして現代の戦車っぽく見えますが、砲塔上に突起を斜めに設けて缶バッジをかけてありました。見映えも良くてなかなかの工夫だと感心しました。似たようなのが多満留屋さんにあったなあ、と思い出して店主の石井さんにそれを言うと、そうだよ、あちらさんが作ってくれた新作品だよ、と言われました。


 O氏は石井さんと野菜の事で話していましたが、やがて干し芋の原料にもなっている「紅あずま」に話題が及ぶと、石井さんは色々と詳しく説明を繰り広げていました。上画像は、熱弁をふるう石井さんと、聴き入るO氏です。


 石井さんが右手を置いている箱には、沢山の紅あずまが詰められてありました。紅あずまは、サツマイモの一種で関東では人気のある品種です。皮の色は少し紫がかった濃い赤色で、果肉の色が黄色く粉質で、繊維質が少なく、蒸したり焼いたりすると、ホクホクとネットリの中間の味覚が楽しめます。主な産地は茨城県や千葉県などで、大洗では有名な干し芋の原料にも使われています。


 その人気の品種を食べてみてください、ということで、わざわざ蒸し焼きにして出して下さいました。


 一口かじっただけで、じわっと香ばしい甘味が広がりました。焼き芋にすると果肉の色がさらに黄色くなるので、見た目にも美味しそうに見えるそうです。サツマイモのなかでは甘味が多いので、昔からおやつの一つとして親しまれている、ということでした。


 とにかく美味しかったです。宿の朝食をいただいたばかりでまだ満腹だったのに、この紅あずまは何の抵抗もなく美味しく食べられました。大洗の干し芋はまだ食べたことがありませんが、原料の紅あずまがこんなに美味しいのであれば、干し芋も美味しいに違いありません。劇中にて、角谷杏生徒会長がいつも食べている理由が、少し分かってきました。 (続く)

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