先日、模型サークルの知人の一人、Tさんが電話にて相談を持ちかけてきました。最近にガルパンにはまって戦車プラモデルにも熱中しておられる方です。なんでも来月ぐらいから大洗女子学園のあんこうチームの戦車を作ろうと計画しているそうです。
それで、Ⅳ号戦車の各タイプを順に作る場合、公式キットを全部揃えるのが良いか、それともタミヤのキットで作るのが良いか、ということで迷っているそうでした。参考までに星野さんのケースを教えてくれないか、と言われました。
「星野さんは、Ⅳ号戦車の各タイプ、全部タミヤで作ったんだっけ?」
「最初はそれを考えたんですけどね、タミヤでキットが出てないのもありましたんで、一つぐらいはプラッツの公式キットで作るのもええかな、って考えてF2型仕様のやつだけは公式キット買いましたよ、あとは全部タミヤです」
「僕はね、とりあえず全部公式キットでやろうと思ったんやけど、星野さんのブログ読んでると、公式キットでやると部品が足りないとか転用する必要があるとか、そういうのかなりあるよねえ」
「ありますね」
「やっぱり公式キットだけで作ると色々不足するらしいんで、他のキットも買わなきゃいけなくなるみたいやね」
「そうですね、何かと不便だし費用も高くつきますよ」
「それは避けたいわけやね、なるべく費用はおさえてキットもちゃんと作れるのを選ぶとなったら、やっぱりタミヤでいくのがええんかねえ、星野さんのブログ見てると、必要最低限の投資で全部きちんと作れてるみたいやけど」
「ええ、そうです。部品の転用やトレード関係のことを考えてキットも必要最低限のやつを揃えたんです」
「いくらぐらいかかったん?」
「そうですねえ、大洗の車輛だけなら全部で4つ、七千円台ぐらいにおさまりましたね」
「そうなのか、値引きや中古販売もうまく利用したのでしょうねえ、公式キットでD型とF2型とH型の3つを買うと合わせて一万五千円ぐらいはいっちゃうよね、それで部品の不足や難易度の高さがあって、さらに他のキットも必要、ってのは割に合わんな。タミヤで選んでまとめたら七千円台で部品も足りてOK、ってのはええですねえ。僕もそうしようかねえ・・・」
Tさんの試算によれば、Ⅳ号戦車の各タイプ、D型とF2型とH型を公式キットで揃えると、アマゾン通販利用でだいたい一万四千ちょっとの費用がかかるそうです。これに部品不足を補うためのグレードアップパーツセットや他キットのパーツを加算しないといけないので、下手をすれば二万円に達してもおかしくないそうです。
私の場合は中古品販売やジャンク市も利用して安値で買いましたので、D型とF2型仕様とH型仕様とを揃えるのに7835円で済んでいます。どのようにして揃えたのか、と問われたので一通り答えましたが、その時に改めて考えてみたところ、それ以上の揃え方が不可能だと分かりましたので、忘備録を兼ねてここにまとめておくことにした次第です。
周知のように、ガルパン戦車キットは数多くありますが、タミヤのキットで作る場合、部品の転用やトレードなどが多いのはⅣ号戦車系列です。大洗チームのD型とF2型とH型、黒森峰チームのラングの4車種です。車輪などに転用やトレードが必要なキットが含まれるため、それらの関係を考えてキットを選択すると、以下のようになります。

あんこうチームのⅣ号戦車D型です。公式キットで作る場合は旧キットでも新キットでもそのまま組めばOKです。部品の不足やトレードは必要ありません。

ですが、私はタミヤのキットで作りました。その場合、劇中車とは転輪のハブキャップが異なります。タミヤキットでは初期型ですが、劇中車では中期型になっています。中期型のハブキャップを有するキットは、タミヤではH型のそれがあります。そこで劇中車のH型仕様をタミヤのH型で作ることにし、その中期型ハブキャップをこのD型に転用しました。
なお、このD型のキットの不要パーツの中に、中期型ハブキャップが4つ含まれます。これが黒森峰チームのラングの制作に使えるので、保管しておきました。
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あんこうチームのⅣ号戦車D型改(F2型仕様)です。これはタミヤのキットでは製品化されていませんので、ドラゴン等の他キットを利用するしかありません。

そこでドラゴン系のプラッツ公式キットを利用しました。そのパーツの起動輪は初期型タイプですが、劇中車は起動輪が通常型ですので、これもタミヤのH型のキットから転用しました。またハブキャップは中期型でパーツもOKですが、数が多いので余ります。これも黒森峰チームのラングの制作に使えるので、保管しておきました。
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あんこうチームのⅣ号戦車D型改(H型仕様)です。公式キットで作る場合はパーツが足りないので、同じプラッツのグレードアップセットを揃える必要があります。

私はタミヤのキットで作りますので、上図のH型のキットを確保しています。キットのハブキャップはD型に転用したのでありませんが、劇中車では後期型になっています。後期型のハブキャップを有するキットは、タミヤではJ型のそれがあります。そこでハブキャップをタミヤのJ型から転用します。起動輪は、H型のキットには初期型と通常型の2種が入っています。ですが、通常型のほうはF2型仕様へ転用しています。しかし劇中車も通常型なので、これもJ型から転用します。
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以上の理由により、このタミヤのJ型のキットもあらかじめ中古品を500円で購入してありました。部品を他へ転用し、他キットで不要になった部品をこのJ型に使用して練習用に作ってみるのも良いだろう、という判断もあったからです。他のガルパン戦車の制作時に必要なパーツやリベットなども、このJ型のキットから調達しましたし、F2型仕様の制作のさいに紛失したパーツの代替品も調達しましたので、このキットも結構役に立っています。
結果的には、このJ型のキットを加えることで、Ⅳ号戦車D型およびD型改(H型仕様)のハブキャップが調達出来、起動輪もトレードが可能となり、さらに余ったパーツを黒森峰チームのラングの制作に使えるので、メリットは思った以上に大きいことが分かりました。
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そして黒森峰チームのラングです。劇中車は、最近発売されたタミヤ新キットの方に近い姿をしています。最も目立つのが上部転輪が3個であること、下部転輪の前2輪が鋼製であること、ですが、これはタミヤの旧キットでは再現出来ませんので、新キットの方を購入する必要があります。

それで私も新キットを購入しています。ですが、劇中車は、下部転輪の後6輪のハブキャップが中期型、上部転輪がゴムリムタイプです。これらのパーツを調達するため、他キットの余りパーツや不要パーツ保管分を転用します。
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以上のような5つのキットを揃えれば、ガルパン戦車のⅣ号戦車系列は全て作れます。上図の5つのキットを揃えるのにかかった費用の総計は、10635円でした。ラングを除けば7835円です。
プラッツの公式キットだけでD型とF2型仕様とH型仕様を揃えると、3つのキットだけで通販値引きを利用しても一万五千円ぐらいになってしまいます。それで部品の不足や難易度の高さがあって、さらに他のキットも必要になりますので、Tさんの言葉通り、本当に割に合いません。これらの点からみても、公式キットでのガルパン戦車のⅣ号戦車系列の制作は難があるわけです。
それで、結局のところ、Tさんも私と同じキットの揃え方でガルパン戦車のⅣ号戦車系列を全て作ると決めたそうです。そこまで私のやり方を真似しなくてもいいですよ、と話したのですが、「費用的に一番安いし、星野さんのブログに制作ガイドが全部載ってるから、練習のつもりで同じようにやってみる」とのお答えでした。
なお、リニューアル後の新公式キットのD型を見た限りでは、パーツはなるべく劇中車の仕様に合わせてあり、パーツ数もおさえられてタミヤキットなみに作り易くなっているようです。
この流れで、F2型仕様、H型仕様の公式キットもリニューアルされれば、前述の事情も変わってくるかもしれません。パーツを劇中車仕様に合わせてあるのならば、部品の転用やトレードの必要も無くなります。価格は依然として高いままになるようですが、場合によっては、新公式キットを揃えるという選択肢もおススメになる、という状況が到来するのかもしれませんね・・・。
それで、Ⅳ号戦車の各タイプを順に作る場合、公式キットを全部揃えるのが良いか、それともタミヤのキットで作るのが良いか、ということで迷っているそうでした。参考までに星野さんのケースを教えてくれないか、と言われました。
「星野さんは、Ⅳ号戦車の各タイプ、全部タミヤで作ったんだっけ?」
「最初はそれを考えたんですけどね、タミヤでキットが出てないのもありましたんで、一つぐらいはプラッツの公式キットで作るのもええかな、って考えてF2型仕様のやつだけは公式キット買いましたよ、あとは全部タミヤです」
「僕はね、とりあえず全部公式キットでやろうと思ったんやけど、星野さんのブログ読んでると、公式キットでやると部品が足りないとか転用する必要があるとか、そういうのかなりあるよねえ」
「ありますね」
「やっぱり公式キットだけで作ると色々不足するらしいんで、他のキットも買わなきゃいけなくなるみたいやね」
「そうですね、何かと不便だし費用も高くつきますよ」
「それは避けたいわけやね、なるべく費用はおさえてキットもちゃんと作れるのを選ぶとなったら、やっぱりタミヤでいくのがええんかねえ、星野さんのブログ見てると、必要最低限の投資で全部きちんと作れてるみたいやけど」
「ええ、そうです。部品の転用やトレード関係のことを考えてキットも必要最低限のやつを揃えたんです」
「いくらぐらいかかったん?」
「そうですねえ、大洗の車輛だけなら全部で4つ、七千円台ぐらいにおさまりましたね」
「そうなのか、値引きや中古販売もうまく利用したのでしょうねえ、公式キットでD型とF2型とH型の3つを買うと合わせて一万五千円ぐらいはいっちゃうよね、それで部品の不足や難易度の高さがあって、さらに他のキットも必要、ってのは割に合わんな。タミヤで選んでまとめたら七千円台で部品も足りてOK、ってのはええですねえ。僕もそうしようかねえ・・・」
Tさんの試算によれば、Ⅳ号戦車の各タイプ、D型とF2型とH型を公式キットで揃えると、アマゾン通販利用でだいたい一万四千ちょっとの費用がかかるそうです。これに部品不足を補うためのグレードアップパーツセットや他キットのパーツを加算しないといけないので、下手をすれば二万円に達してもおかしくないそうです。
私の場合は中古品販売やジャンク市も利用して安値で買いましたので、D型とF2型仕様とH型仕様とを揃えるのに7835円で済んでいます。どのようにして揃えたのか、と問われたので一通り答えましたが、その時に改めて考えてみたところ、それ以上の揃え方が不可能だと分かりましたので、忘備録を兼ねてここにまとめておくことにした次第です。
周知のように、ガルパン戦車キットは数多くありますが、タミヤのキットで作る場合、部品の転用やトレードなどが多いのはⅣ号戦車系列です。大洗チームのD型とF2型とH型、黒森峰チームのラングの4車種です。車輪などに転用やトレードが必要なキットが含まれるため、それらの関係を考えてキットを選択すると、以下のようになります。

あんこうチームのⅣ号戦車D型です。公式キットで作る場合は旧キットでも新キットでもそのまま組めばOKです。部品の不足やトレードは必要ありません。

ですが、私はタミヤのキットで作りました。その場合、劇中車とは転輪のハブキャップが異なります。タミヤキットでは初期型ですが、劇中車では中期型になっています。中期型のハブキャップを有するキットは、タミヤではH型のそれがあります。そこで劇中車のH型仕様をタミヤのH型で作ることにし、その中期型ハブキャップをこのD型に転用しました。
なお、このD型のキットの不要パーツの中に、中期型ハブキャップが4つ含まれます。これが黒森峰チームのラングの制作に使えるので、保管しておきました。
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そこでドラゴン系のプラッツ公式キットを利用しました。そのパーツの起動輪は初期型タイプですが、劇中車は起動輪が通常型ですので、これもタミヤのH型のキットから転用しました。またハブキャップは中期型でパーツもOKですが、数が多いので余ります。これも黒森峰チームのラングの制作に使えるので、保管しておきました。
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以上の理由により、このタミヤのJ型のキットもあらかじめ中古品を500円で購入してありました。部品を他へ転用し、他キットで不要になった部品をこのJ型に使用して練習用に作ってみるのも良いだろう、という判断もあったからです。他のガルパン戦車の制作時に必要なパーツやリベットなども、このJ型のキットから調達しましたし、F2型仕様の制作のさいに紛失したパーツの代替品も調達しましたので、このキットも結構役に立っています。
結果的には、このJ型のキットを加えることで、Ⅳ号戦車D型およびD型改(H型仕様)のハブキャップが調達出来、起動輪もトレードが可能となり、さらに余ったパーツを黒森峰チームのラングの制作に使えるので、メリットは思った以上に大きいことが分かりました。
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それで私も新キットを購入しています。ですが、劇中車は、下部転輪の後6輪のハブキャップが中期型、上部転輪がゴムリムタイプです。これらのパーツを調達するため、他キットの余りパーツや不要パーツ保管分を転用します。
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以上のような5つのキットを揃えれば、ガルパン戦車のⅣ号戦車系列は全て作れます。上図の5つのキットを揃えるのにかかった費用の総計は、10635円でした。ラングを除けば7835円です。
プラッツの公式キットだけでD型とF2型仕様とH型仕様を揃えると、3つのキットだけで通販値引きを利用しても一万五千円ぐらいになってしまいます。それで部品の不足や難易度の高さがあって、さらに他のキットも必要になりますので、Tさんの言葉通り、本当に割に合いません。これらの点からみても、公式キットでのガルパン戦車のⅣ号戦車系列の制作は難があるわけです。
それで、結局のところ、Tさんも私と同じキットの揃え方でガルパン戦車のⅣ号戦車系列を全て作ると決めたそうです。そこまで私のやり方を真似しなくてもいいですよ、と話したのですが、「費用的に一番安いし、星野さんのブログに制作ガイドが全部載ってるから、練習のつもりで同じようにやってみる」とのお答えでした。
なお、リニューアル後の新公式キットのD型を見た限りでは、パーツはなるべく劇中車の仕様に合わせてあり、パーツ数もおさえられてタミヤキットなみに作り易くなっているようです。
この流れで、F2型仕様、H型仕様の公式キットもリニューアルされれば、前述の事情も変わってくるかもしれません。パーツを劇中車仕様に合わせてあるのならば、部品の転用やトレードの必要も無くなります。価格は依然として高いままになるようですが、場合によっては、新公式キットを揃えるという選択肢もおススメになる、という状況が到来するのかもしれませんね・・・。