
ステップ1です。フロントパネルおよびリヤパネルを組み立てます。ガルパン仕様への改造はフロントパネルで一ヵ所、リヤパネルでは三ヵ所あります。

まずはフロントパネルのパーツを切り出しました。前部ホールドのフックは、キットのパーツではD22を使いますが、劇中車のとは形状が異なります。そこでD22は使用せず、劇中車のフックと同じ形状のパーツを準備しました。その1個はプラッツ公式キットにてⅣ号戦車D型改(F2型仕様)を作った際の余りパーツから調達し、もう1個はプラ材で自作しました。

改めて劇中車の形状を確認してみましょう。前部ホールドのフックは、キットのパーツD22の形状とは異なってパイプ状になっています。またフロントパネルは増加装甲をつけた初期型タイプで、キットでも初期型を選択してG9とG21の組み合わせを作ります。

フロントパネルにホールドを組み付けました。フックはこの段階では取り付けず、後で車体の大部分が組みあがった時点で取り付ける予定です。上図の右側のグレーのパーツが、プラッツ公式キットのⅣ号戦車D型改(F2型仕様)の余りパーツで、これを参考にしてプラ材で複製したのが左側のパーツです。

リヤパネルのパーツを切り出しました。ガルパン仕様への改造はこの段階で行なっても良いのですが、私の制作においては、いったん全てのパーツを組み立てた後に全体の姿を見ながら改造することにしました。

組み立てを終えました。パーツD45は、劇中車と同じように横向きに取り付けました。制作ガイドの指示でもそうなっていますが、他キットや他作例では縦向きに取り付けている例が散見されるため、あえて書いておきました。

マフラーのパーツです。

マフラーを組み立て終わりました。

予備エンジンマフラーなどのパーツを切り出しました。

次々に取り付けてゆき、後はD41およびD42を残すのみとなりました。D41およびD42は、制作ガイドの図を見ると車軸カバーに並行になるような感じで取り付ける形ですが、実際には少し斜めに付けるのが良いようです。劇中車でもそうなっています。

D41およびD42も取り付けました。後はガルパン仕様への改造へと進みます。

公式設定資料の図にて、劇中車の状態を確認しました。まず予備エンジンマフラーには排気パイプがついています。これはキットでは省略されていますが、前段階のD型改(F2型仕様)の特徴なので、そのまま受け継がれていることが分かります。パーツD45は、前述のとおり横向きにセットします。
次に、牽引フックがある長方形の区画内にあるエナーシャのクランク棒を挿し込む口の丸蓋が劇中車ではありません。その左側にも丸いカバーのモールドがありますが、劇中車では四角になっています。これらはD型の形状をそのまま残している部分なので、モールドを削り取っての改造が必要です。

予備エンジンマフラーの排気パイプはジャンクパーツのプラ材で再現しました。クランク棒を挿し込む口の丸蓋は削り取って平らにしました。左側の丸いカバーのモールドも削り、その位置にプラ材で自作した四角のカバーをボルトまで再現して取り付けました。両方とも、パーツ奥の入り組んだ場所にあるので削り取るのも一苦労でした。仕上がりも雑になってしまいましたが、その後もヤスリがけを行ないました。
こういう細かい場所での改造は、カービングナイフのような模型用彫刻刀があれば楽だったろうと思います。残念ながら持っていませんので、いずれ大洗のタグチさんにて買ってくることにしましょう。 (続く)