気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

あんこうチーム Ⅳ号戦車D型改(H型仕様) 作ります !!  その3

2015年08月21日 | ガルパン模型制作記

 ステップ2ではサスペンションなどを取り付けます。この段階で上部転輪も取り付けますが、転輪類はすべて車体色と異なるカラーですので、塗装後に取り付けることにしました。


 上図左下のように、上部転輪のパーツA19、A20はランナーにつけたまま組み立てて、塗装までこの状態にしておきました。続いてダンパーのパーツA22は、ガイド指示では片面に5個ずつ取り付けますが、ガルパン仕様では最後の1個がありませんので、4個のみ切り出しました。

 今回のH型仕様の場合、ダンパーが4個である点は、実は確認出来ていません。それが明白に確かめられるシーンや画像が見当たらないからです。周知のように劇中車はシュルツェンを装備しているので側面は足回りのほとんどが隠れていて、ダンパーは完全に見えないからです。
 ですが、D型、F2型仕様、およびラングといったⅣ号戦車系列の劇中車がすべてダンパーを4個にしているため、H型仕様でも同じであろうと判断した次第です。


 そこでダンパーは4個を取り付け、最後の1個は取り付けずに穴もプラ材で埋めました。


 サスペンションのパーツA7とA10、最終減速機のA5を切り出しました。


 右側のサスペンションと最終減速機を取り付けました。タミヤのパーツなのでカチッと正確にはまるだろうと思ったのですが、実際には僅かな遊びがあり、そのまま取り付けるとサスペンションの軸部がきちんと一直線に並びません。それで定規をあてながら微調整を行ない、片側4つのサスペンションの軸部が一直線に並ぶようにしました。


 全てのパーツを取り付けて、ステップ2が完了しました。


 参考までに、劇中車の足回りが見えているワンシーンを挙げておきます。第12話の決勝戦での最後の一騎打ちで転輪部の破損を覚悟してドリフト突撃に臨むシーンです。この直後に転輪の幾つかが外れてしまうのですが、このシーンでもダンパーの状態がよく分かりません。他にラストの優勝パレード時のシーンがありますが、そちらはロングなので細部が見えず、ダンパーの数までははっきりと分かりません。
 ですが、D型、F2型仕様、およびラングといったⅣ号戦車系列の劇中車の例によって類推出来ますから、ダンパーの数については4個で問題ないでしょう。

 それよりも問題なのは、左右側面の装備品等の形状や配置です。劇中車のH型仕様はシュルツェンを装備しているので足回りだけでなく側面の装備品の状況もはっきりとは分かりません。シュルツェンを外した状態の図面は公式設定資料にも見当たらないため、F2型仕様の外見などを参考にするしかありませんが、H型仕様独自の形状も多いので、劇中のシーンから可能な限りチェックしてゆくことになります。

 例えば、上掲のワンシーンからは、アンテナケースやエアクリーナーの形状がよく分かります。エアクリーナーに関しては上図がおそらく唯一の明確なシーンであり、タミヤのパーツおよびプラッツのグレードアップパーツとはサイズが異なることが見てとれます。エンジンへの接続部の位置やパイプの形状も異なっています。今回のタミヤキットにおいても、この部分は改造が必要になります。
 この相違点を見て、私なりには「だからH型仕様なんだな」と納得しました。劇中車は、エアクリーナーを最初から装備するH型ではなく、D型の二度目の改造でエアクリーナーもそれっぽく追加した状態であるわけですから、エアクリーナー等の形状やサイズがH型のそれとは異なっていて当然です。しかし、この部分を忠実に再現した先行作品には、いまだにお目にかかれていません。注意してチェックしても見つけにくいポイントだからでしょう。

 またアンテナケースは、D型を制作した際に長さを劇中車に合わせて切り詰めましたが、今回のH型仕様においても同様の工作が必要です。おまけに劇中車のアンテナ自体は反対側の側面末尾にあってブルーのフラッグもつけられますので、アンテナケースは空っぽです。
 ところが先行作例ではアンテナ本体を入れたり、劇中車にはついていない蓋をつけたり、といった工作がみられ、劇中車の形状の分かりにくさがよく示されています。

 このように、シュルツェン装備になっていることで、模型での立体再現が他の車輛よりも難しくなっているのがあんこうチームのH型仕様の特色です。シュルツェン装備の形でストレートに作れば、隠れて見えない部分も余り気にしなくて良いですが、私の制作ではラストの優勝パレードの姿を再現することもテーマにしたので、どうしてもシュルツェンを外した状態の姿が重要になってきます。
 ところが、その姿の細部が、劇中の各シーンをあれこれ見ても分かりにくいです。ルーペで拡大したりしながら細かく調べてゆく作業が必要になりますが、それも私にとっては楽しい過程でありました。 (続く)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする