
ガルパンコミックスの最新作、「ガールズ&パンツァー リトルアーミーII」の第1巻が8月22日に発売されました。カドカワメディアファクトリーのMFコミックスアライブシリーズの一冊となっています。
槌居さんが描く、小学校時代の西住みほたちの戦車道ストーリーの続編で、みほの友達の一人の中須賀エミが主人公格として登場、ほかに柚本瞳が前回より引き続き活躍します。
アマゾンでの案内情報はこちら。

で、発売日当日に、近くの書店で買ってまいりました。前編の「ガールズ&パンツァー リトルアーミー」では小学時代が描かれましたが、今度のは高校時代に転じています。時系列的には、西住みほ率いる大洗女子学園が戦車道全国大会で優勝した後、ということになっています。
小学時代に戦車道を通じて出会った親友との約束を果たすため、ドイツから日本へ帰ってきた中須賀エミ。・・・とカバー説明文にありますが、ガルパン関連のアニメおよびコミックスの全てのストーリーを通して見た場合、彼女が西住みほの一番の好敵手になるようです。この点は重要ではないかと思います。
アニメシリーズの対戦校チームの人々も良きライバルには違いないのですが、親友であると同時に好敵手である、という立ち位置に居るのは、いまのところ中須賀エミだけだからです。
一般的に、どんな漫画や映画においても、主人公に良き好敵手が居るという設定のストーリーは分かりやすくて盛り上がりますし、人気もあります。ガルパン系列のメディアにおいて同様なストーリー要素を兼ね備えているのは、意外なことに「リトルアーミー」シリーズだけです。しかも、アニメシリーズ本編のストーリーと無理なく関連づけられており、ガルパンのもう一つの物語を異なるキャラクター達の視点でみせてくれるのが楽しいです。
あと、個人的には、中須賀エミたちの学校の戦車道チームの車輛の大部分がドイツ系であるのも気に入っております。中須賀エミ自身がドイツ人を母親に持つハーフで、ドイツ帰りなのですから、ストーリー的にもドイツ製車輌が似合いますね。
なお、「リトルアーミー」シリーズは、サブストーリーとしての基本軸を堅守しているようですので、テレビシリーズや劇場版の内容と積極的に交わることは無さそうです。あくまでも独立した一本の物語として構成されてゆくものと推定されますが、その方が、好敵手としての中須賀エミの存在感も引き立つことでしょう。
彼女が、西住みほと再びあいまみえる瞬間が、とても楽しみです。