
ステップ4では、履帯を組み付けます。私の制作においては、キットのパーツの代わりにタミヤのヘッツアーのキットに入っているベルト式パーツを使います。塗装後に装着しますので、ここではつけません。

ステップ5では、背面パネルを組み立てます。劇中車の背面パネルは色々と独特の形状になっていますので、各所で修正および改造が必要となります。

公式設定資料の背面図を見てみましょう。左右フェンダーの高さにパネルラインがあり、その上にボルトが9個並びます。さらにパネルラインの下に5個並びますが、そのうちの左から2番目は、右側履帯固定具の上端を留めています。その右側履帯固定具および予備履帯は、キットの指示位置より若干左寄りにセットされています。そして右下隅のステップ金具は、劇中車においては、単なる方形状に表されます。

キットのパーツを切り出しました。予備履帯は、三枚連続のパーツI3で合っていますが、サイズが僅かに小さい感じがしたので、寸法を比較するために一枚のパーツI6を横に置いてあります。このI6は組み立てには関係ありません。

キットの背面パネルのパーツG24です。改造前の状態です。

まず、赤円内に示したモールドを、全て削り取ります。タミヤキットの同じパーツにはこういったモールドがありません。

モールドを、全て削り取りました。

続いてパネルラインをラインチゼルでケガいて再現しました。その右側の上下にボルトパターンを再現します。上には6個が並びますが、これを9個に増やします。下にはボルトがありませんが、5個のうちの4個を再現します。左から2番目には、あとで右側履帯固定具の上端をセットします。右下隅のステップ金具は、プラ板で方形状に作り直します。

改造が終わった状態です。それから後部左右の牽引ホールドG7、G8を切り出しましたが、これも劇中車においては形状が異なります。

劇中のワンシーンで確認すると、ホールド本体は台状に近い方形であり、左右フェンダー内側につながる側板が無いのが分かります。

そこで牽引ホールドG7、G8の側板部分をカットし、ホールド部分も台状に近い方形に整えました。

改造した牽引ホールドG7、G8を背面パネルに取り付けました。これで劇中車の形状に大体合わせることが出来ました。

さらに劇中車においては、エンジン外板部分の円板上の2個のボルトの位置が上寄りにあり、下にキットパーツに無い金具が見られます。

そこで上図のように改造を行ないました。2個のボルトをやや上に移し、下に金具を追加しました。2個のボルトの元位置には、ワイヤーを留める鉤型フックがつきますが、これはキットのパーツにはないので、ジャンクパーツから適当な部品を持ってくる積りです。

以上で背面パネル部分の改造が完了しました。これを車体パーツに接着して、ステップ5を終えました。 (続く)