
ステップ11では、主砲部分を組み立てます。ここでもガルパン仕様への改造などが幾つか必要です。厳密に言えばパーツの形状自体も微妙に異なるのですが、丸みの多い部分だけに完全な再現は困難に近いので、ここでの改造や修正は、出来る範囲にとどめておきました。

ワンシーンにて劇中車の形状を見ました。主砲の先端は三段になっています。キットのパーツでは二段なので、もう一段を追加する必要があります。
防盾には上と左右に三つの孔がモールドされていますが、左右の二つは劇中車では貫通しています。砲架カバーの上面はフラットになっています。キットのパーツでは円形モールドが施されており、劇場版の登場車もそうなっていますが、ここではテレビシリーズの劇中車を再現します。

主砲砲身のパーツはB14を使いました。御覧のように先端が二段になっています。

もう一段を追加してヤスり、三段に改造しました。

防盾のパーツG1です。上と左右に三つの孔がモールドされていますが、いずれも貫通していません。

劇中車にあわせて、左右の二つをピンバイスで貫通させました。

砲架カバーのパーツG25です。上面に円形のモールドや突起があります。

劇中車にあわせて、突起はカットし、モールドはパテを塗って埋めました。

パーツを全て切り出しました。可動部分もあるので接着不要の箇所もありました。

組み立てが終わりました。砲身は上下左右に動きます。

ラストのステップ12です。機銃や背面のハンドルなどを取り付けます。劇中車は機銃を装備していませんので、機銃のパーツは全て不要です。

さらに、劇中車の機銃防盾の形状が、キットのパーツと異なっているのが分かります。平面板を組み合わせたようなシンプルな形です。キットのパーツB30、B31は複雑な形状をしているので、これを修正するよりもプラ板で自作したほうが簡単です。

反対側からはこんな感じに見えます。機銃もその基部もついていないのが分かります。防盾そのもののシンプルな形状もよく分かります。

機銃防盾の制作に先立ち、主砲照準器カバーを小さくする改造を行ないました。縦横とも約2ミリずつ切り詰めて接着し直しました。

機銃防盾をプラ板で自作しました。公式設定資料図で見ると左右非対称であり、左側の板がやや大きく、外側への向きも僅かに大きいので、それに合わせました。上図ではあんまり違いが分かりませんので、左右対称に見えます。右側の板はやや短くなっていますが、そうでないと、すぐ後ろのハッチがぶつかって開けられないです。

一応の組み立てが終了しました。

背面のマフラー、ワイヤーもこの段階で取り付けました。

以上で、塗装前の組み立て工程が全て終わりました。 (続く)