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塗装作業を行ないました。いつものようにサーフェイサーを吹き付けて下地を作り、それから本塗装を施しました。車体色はミスターカラーの39番のダークイエロー、車輪類は119番のサンドイエロー、履帯やジャッキは28番の黒鉄色で塗装しました。
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転輪のゴム部分は、ポスカの黒で塗りました。画像では、転輪のサンドイエローが採光の関係で実際より明るく見えますが、実際にはもう少し落ち着いた色調です。本来はドイツ軍機の機体上面のカラーなので、同じドイツ軍の車輛であるヘッツアーの劇中車カラーに最も近いのも頷けます。
ガルパンの登場車輛は、原則的に所属国および軍のカラーをまとっていると思うので、ドイツ車輛ならばドイツ軍系、アメリカ車輛ならばアメリカ軍系、日本車輛ならば日本軍系のカラーで塗装すれば良い、というのが私個人の基本的な考え方です。親善試合時の奇抜な車体色は別として、全国大会時の車体色はだいたい各国軍のカラーとそんなに違わないので、調色をするにしても最低限にとどめておいたほうが良いように思います。
アニメ独自のカラーに関しては、大洗系と黒森峰系の二種のガルパンカラーセットがありますから、そちらを使えば楽です。
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予備履帯などのパーツを、塗装後に組み付けました。
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ワイヤーは、28番の黒鉄色で塗りました。マフラーは、これまで使用したことのない色なので、公式設定資料図やアニメのワンシーンなどの色調と彩度を調べ、最も近いのが42番のマガホニーであることを突き止めました。それでマガホニーで塗ってみましたが、違和感は生じませんでした。
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ジャッキ台も、マフラーと同じカラーのようですので、これもマガホニーで塗りました。他の車輛ではこういった木製部分はウッドブラウンで塗っていましたが、今回のヘッツアーだけは、明らかにカラーが異なります。
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塗装しておいたジャッキを装着しました。
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以前にチェックしておいた、転輪車軸の微調整を行ないました。劇中車はキットの姿よりも転輪が下に位置していますので、それに合わせて約2ミリほど下げました。リーフスプリングの下に2ミリのプラ材をかませて調整しました。
上図は、塗装後の状態です。かませてあるプラ材も、パーツと一体化したようになっていて目立ちません。
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車輪類を取り付けました。
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履帯を装着し、シュルツェンも準備しました。
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シュルツェンを取り付けました。劇中車と同じように中央の一枚だけを僅かに内側に傾けましたが、上画像ではあまり違いが目立ちません。横から見てやっと分かるという程度です。
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デカールは、上図の黄円内のものを使用しました。車体前面に貼る大洗女子学園校章は、カメさんマークのすぐ左にあるものを使うケースが多いようですが、それはサイズが大きすぎます。試しに紙にトレースして車体上に置いてみたところ、劇中車のよりも大きいことが分かりました。
デカールシートの左端の一番上のものも、一見して良さそうなサイズですが、合っているのは横の寸法だけで、縦の寸法は約2ミリ長いです。これはアニメのマークのデザインが横長スタイルであることによる誤差と思われます。要するに、劇中車のマークと完全に一致する寸法のデカールが無いわけです。
そこで、試しに双方の寸法を測って車体上にトレースしてみたところ、縦の寸法が合致する方が見た目の違和感も少ないことが分かりました。そこで、縦の寸法が合うデカールを選択しました。厳密には横幅が足りないですが、全体的に大き過ぎるよりも若干小さめの方がマシだろうと考え、前述の黄円内のものに決めた次第です。
周知のように、モデルカステンのデカールセットにおいては、微妙にサイズが異なるものがかなりあるとされています。公式キットの付属デカールの方が正しい寸法だったりするケースも少なくありません。ヘッツァーの場合は公式キットが出ていますので、その付属デカールを転用するのも一つの方法でしょう。
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デカールを貼り終わりました。若干小さめですが、車体前面全体からみるとこんな感じかな、と思いました。
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カメさんマークは、ハンドルの間に位置するので、貼るのに苦労はありませんでした。
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側面観です。転輪も軸位置を調整した結果、劇中車と同じように上端から下端まで全部が見える状態になりました。要するに、キット指示の姿よりも車高がやや高いわけです。
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正面観です。前面の大洗女子学園校章のサイズ感が、外観全体にかなりのインパクトを与えています。これが縦方向に大きくなると、スケールオーバーになってくる感じがいたします。
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斜め前からのショットです。ガルパン仕様への工作は、見える範囲内では出来る限り実施しましたが、やっぱり防盾などの曲線の形状が微妙に違います。劇中車はもう少し丸みが多いです。
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斜め後ろからのショットです。反省点としては、ワイヤーがちょっと大きめになってしまった事が挙げられます。原因としては、背面パネルのエンジンカバーの円板部分が、劇中車のそれよりも若干大きいサイズであったためです。最初はそれに気づかずに、それに合わせてワイヤー巻きを作ったのでした。
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操縦席バイザー、主砲照準器カバー、機銃防盾、天板のボルトパターンは、ほぼ劇中車に合わせることが出来たように思います。
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背面の予備履帯はちょっと小さく、マフラーはやや大き目でした。キットのパーツのサイズと、劇中車のそれとが一致していない箇所が多いため、実際のプラモデルでこういうことになりがちです。
今回のヘッツァーに限らず、他の車輛でもこの種のアンマッチはよくありますので、それをいかにして目立たなくするかが、改造および修正のポイントになります。
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以上で、カメさんチームの搭乗車が完成しました。製作日数は、2015年10月14日から10月23日までの10日間でした。組み立てに6日、塗装に2日、塗装後の組み立てに1日かかりました。ほぼ毎日作っていましたので、思ったよりも短期間で出来上がりました。
今回のキットはアカデミーの製品を使用しましたが、タミヤの製品を使ったとしても、組み立て工程やガルパン仕様への改造や追加工作などの流れに大差は無いと思います。アカデミーのキットだと、六穴タイプの誘導輪のパーツもある、ぐらいの差です。プラッツの公式キットの方は実際に見てチェックしていませんが、作った方の話では、中身が初期型なので劇中車とは違うがそれなりの形には仕上げられる、ということでした。
なので、大洗女子学園チームの車輛のなかでは作りやすい部類に属すると考えて良いでしょう。小改造が多いですが、ストレートに組んでもそれなりにいい雰囲気で仕上がるキットなので、アカデミーかタミヤかプラッツかは、お好みで選べは良いでしょう。
カメさんチームは、ガルパンのキャラクターのなかでもけっこう人気がありますので、今回のヘッツァーなどは、外見の可愛らしさもあり、初心者にもおすすめのキットだと思います。
私の制作におきましては、今回のヘッツァーの完成をもって、大洗女子学園チームの搭乗車輛11種全てが出揃いました。最初の車輛としてアリクイさんチームの三式中戦車チヌを作り始めたのが、2013年10月16日のことでしたから、11種の車輛を揃えるのにちょうど二年かかったことになります。長い日々でしたが、色々と楽しかったなあ、と思います。
あとは、カメさんチームの三人のフィギュアをピットロードさんのEDバージョンにて購入し、今回の完成品に搭乗させて楽しめる日を待つばかりです。