
ステップ9では、ジャッキとシュルツェンを組み付けます。今回のキットのジャッキのパーツは、劇中車のよりもサイズが大きいので、修正が必要です。

公式設定資料の図にて、ジャッキの大きさを確認しました。後部右側フェンダー上に斜めにセットされていますが、そのサイズは前後のステーの間におさまっています。キットのパーツはもっと大きいです。
また、ジャッキを固定する留め具は、キットでは2個ですが、劇中車では後ろの1個のみとなっています。

続いてワンシーンにてシュルツェンの形状も確かめました。御覧のように三枚の板から成り、中央の一枚が僅かに内側に傾きます。これは左右とも同じです。また、表面にはボルトが全く無く、両端は折れが無く真っ直ぐになっています。

以上の情報をふまえ、ガルパン仕様への改造にすすみました。まず、ジャッキのパーツをガイドの指示通りに組み立てますと、上図のような大きさになります。このままだと前後のステーの間におさまりませんので、短くする必要があります。なお、ハンドルのB34は、劇中車には見えませんので、取り付けませんでした。

ジャッキの長さは、劇中車においては背面の予備履帯よりやや短いです。そこで予備履帯のパーツI5と比較しながらジャッキの長さを切り詰めることにしました。予備履帯のパーツI5も劇中車のパーツより若干短いので、サイズ的にはほぼ同じにすれば良いと判断しました。

短く修正したジャッキです。寸詰まりのような感じですが、以前に作った38(t)戦車のジャッキとあまり変わらないサイズになりました。
改めて資料をチェックすると、カメさんチームの38(t)戦車のジャッキとヘッツァーのジャッキは、同じものであるように見えます。車体は改造キットでチェンジしたものの、ジャッキはそのまま乗せ換えているのかもしれません。

ともあれ、前後のステーの間におさまるサイズになりました。留め具のパーツC15は、後ろの1個のみを取り付けました。ジャッキ本体は、塗装後に接着する予定です。

続いて、シュルツェンの修正に進みました。ここでは次のステップ10の分も合わせて左右一対のシュルツェンをまとめて工作しました。
キットのパーツG5、G6の修正前の状態は、御覧のように三枚を一体成型とし、両端は折れを持ち、表面にボルトのモールドがあります。

両端の折れを真っ直ぐに直し、表面のボルトを全て削り取りました。

車体側にシュルツェン架のB21、C16、C17を取り付けました。ガイドの指示ではここでシュルツェンも取り付けますが、塗装後に履帯の装着を行なってからシュルツェンを接着することにしました。

最後にシュルツェンを三枚に分割しました。左右同じパーツですが、混乱しないようにマスキングテープで仮留めしました。

ステップ10です。シュルツェンおよびシュルツェン架の工作は既に終えましたので、ここでは後部左側フェンダー上にセットする道具箱を組み立てます。

キットのパーツは通気孔をもつタイプですが、劇中車のそれは上図のように通気孔が全く無いタイプです。キットにはそちらのタイプのパーツも入っていますので、そちらを使います。

パーツはB36とB39を使用します。上図に見えるのがそのパーツです。

組み立てて、劇中車と同じ位置にセットしました。これでステップ10は完了です。 (続く)