ステップ8では、右側フェンダー上の各部品を取り付けます。「フェイズエリカ」仕様と異なる部分もありますので、劇中車の状況に合わせて各パーツの位置を変えたりします。
ステップ9では、砲身や砲塔を組み立てます。キットでは砲塔天板の二つのハッチが1933年型のタイプですが、「フェイズエリカ」仕様では1938年型のタイプになっていますので、これらを改造します。
右側フェンダー上の各部品のうち、スコップの50Bは劇中車では反対側の左側フェンダーの後方にセットされていますので、それに合わせます。また斧の51Bは装備されていないようなので、不要とします。
なので、取り付けたパーツは、御覧のようにボックスと23C、25C一個でした。
スコップの装備位置を確認しますと、上図のように右側フェンダーの後方にパールらしき装備品と並べてセットされています。
とりあえず、スコップ50Bをセットしました。パールらしき装備品については、ジャンクパーツから適当なパーツを調達したものの、取り付けはいったん保留にしました。
ステップ9に進み、砲身の組み立てにとりかかりました。今回のキットの砲塔は、同じズベズダのBT-5のそれと同じですので、パーツも組み立て方も同じです。以前にBT-5を作った際に、この砲身の基部パーツ9Aおよび10Aの取り付けに苦労したのを覚えていましたので、今回はパーツを削ったりヤスったりして仮組みしてチェックしながら作業しました。
そのため、今回は組み立てがスムーズに進みました。
砲塔の組み立てに進みました。
まずは、この砲塔天板パーツ3Aにおいて改造を行います。今回のキットにおけるガルパン仕様工作のヤマ場です。
上図のように、劇中車の砲塔天板上のハッチは、右側が円形、左側が長方形になっています。これは1938年型から見られる形式ですが、1938年型の砲塔は底面が広がる台形タイプなので、今回のキットの1933年型砲塔とは異なります。「フェイズエリカ」仕様の劇中車は、砲塔は1933年型のタイプですが、天板のハッチだけが1938年型以降にみられるタイプになっています。
色々調べたところ、どうも実際の車輌には見られない形状であるようです。T-26は1/35スケールの各年式のキットが幾つか出ていますが、「フェイズエリカ」仕様の劇中車と同じものは見当たりません。おそらく、これもガルパン独自の描写であるのでしょうか。
とにかく、改造して1938年型タイプのハッチに作り変えました。左側の方形ハッチはパーツ5Aを長方形にカットして、切り離した部分を砲塔天板にくっつけました。
円形ハッチの方は、ジャンクパーツからそれらしいものを探し出して上図のように接着し、細部はブラ材で追加して大体の形状を再現するという方法で進めました。
改造後の砲塔です。劇中車の描写は本編内でも稀であるうえ、砲塔天板の様子が細かく分かるシーンは皆無です。度々挙げている、紹介イラストの図が唯一の参考資料ですので、それになるべく合わせて作った結果が上図の状態です。
まあ、何とかそれらしい形状にはなりましたので、これで良し、としておきました。 (続く)