ステップ22、ステップ23では砲身を組み立てます。砲身自体はポリキャップ使用にて可動しますが、はめ込みが少しキツいので、組み立て後は俯仰の動きも鈍くなります。完成後の砲の角度を自分なりに決めておいて、組み立ての時にその角度イメージで据え付けるのが良いかと思います。
またステップ23では、エッチングパーツも取り付けますので、瞬間接着剤が必要です。エッチングパーツの6は取り付け前に直角に曲げます。
ステップ22で組み付けるパーツ群です。
組み立て終わりました。砲身自体はポリキャップ使用にて可動しますが、ちょっとキツ目になるようです。少なくとも、転輪のように軽く動きませんでした。私の据え付け方が悪かったのかもしれません。
ステップ23に進みました。エッチングパーツが3点含まれます。そのうちの6は、金属定規の端にあてて、断面がL字型の金属定規の内側に押し込むようにして一気に折り曲げました。
断面がL字型の金属定規は、普段は連結式の履帯パーツの組み立てに使用していますが、このようなエッチングパーツの曲げ加工にも使えますので便利です。
また、エッチングパーツの5は、パーツF46の両端に真っ直ぐ取り付けました。歪んだり、曲がって着けたりしますと、F45以下の防盾部分がうまくはまらなくなるからです。
組み上がりました。その後、組み合わせましたが、砲身の動きがにぶくなり、余り動かなくなりました。仕方が無いので、砲身は好みの角度に直して、そのまま固定することにしました。
ステップ24では、砲塔を組み立てます。ここでもガルパン仕様への工作が加わります。細い彫刻刀もしくはラインチゼル等の「掘り込み」が出来るツールがあったほうが良いでしょう。
砲塔のパーツ群です。
ガルパン仕様への工作の一つ目は、上図左のパーツF41において施します。右のパーツF40と左右対称の形状になるように修正します。
劇中車においては、御覧のように砲塔左右の斜前面に視察窓とピストルポートと尖頭リベットが対称につけられています。実車では向かって左側の黄枠の部分が無く、今回のタミヤキットでも同じになっています。
その黄枠内の視察窓とピストルポートと尖頭リベットを、再現します。
パーツF41に、前もってパーツF40の視察窓の位置をマスキングテープに写したものを反転させて貼り付け、その線をナイフでけがいて上図のように位置をトレースしました。それからナイフで切込みを入れてラインチゼルで削り出しました。貫通させる必要が無いので、浅く掘る感じにとどめました。
ピストルポートはランナーをあらかじめ瞬間接着剤で接着固定しておいて、固まった後にナイフで少しずつ円錐形に削りました。尖頭リベットは、ジャンクパーツから適当なのを拾って来て付けました。
なんとか工作を終えました。相変わらず雑な仕上がりですが、後でスポンジヤスリで丁寧に整えておけば良いだろう、と割り切りました。
その後、F40およびF41の砲塔側面のピストルポートの円錐を少しヤスって、円板状に直しました。その上に校章マークのデカールを貼るので、円錐のままだと相当の支障をきたします。下手すればデカールに穴が開く、または破れるかのどちらかになります。それは避けたいので、既に「フェイズエリカ」仕様で製作したBT-5、BT-7、および並行製作中のT-26において、デカールの位置にあるピストルポートの円錐を円板状に修正しています。今回のBT-42も、それに合わせることにした次第です。 (続く)