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「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

アヒルさんチーム 八九式中戦車甲型 作ります !!  その2

2014年05月01日 | ガルパン模型制作記

 今回はステップ4から7までの工作を進めました。この工程にて車体と車体周りの部品を取り付けてゆきました。


 上画像は、ステップ4にて車体上部に接着するパーツJ1ですが、劇中の状態と異なる部分があるので、これの追加工作から取り掛かりました。異なる部分、というのは、上面右側に並ぶ水タンクのキャップの数で、パーツJ1では左右に4個ずつ並んだ状態にモールドされています。


 ところが公式設定資料の図面では、右側のみ5個並んでいて、赤矢印の位置にパーツJ1にはないキャップがあります。これは実際の八九式中戦車甲型の特徴の一つですが、乙型ではキャップそのものが廃止されているので、ファインモールドのキットは乙型の車体に甲型のキャップをつけている状態にて再現されているようです。


 この5個目のキャップは、劇中のワンシーンでも黄色円内に確認出来ます。したがって、パーツJ1に5個目のキャップを再現する必要がありますが、余剰パーツすら無いので、キャップ部分を複製するしか方法がありません。


 そこで今回は、上画像の「おゆまる」を使用しました。小学校の図画工作の授業などでも使用されるため、ホームセンターや文具店などでは学校用教材として販売されていることが多いです。
 私自身は、軍艦艦艇のキットを作っていた頃から利用していて、駆逐艦などの武装強化時の姿を再現するために対空機銃用のスポンソンなどをよく複製していました。その頃は「おゆまる」も大きなキットしか無かったように覚えていますが、最近では100円単位のミニキットも発売されていて、100円ショップでも見かけます。上画像のミニキットは以前にホームセンターの「コーナン」で150円で購入したものです。


 使い方は簡単です。まず容器を取り出してお湯を入れ、複数入っている「おゆまる」の一本を取り出してお湯に入れます。2、3分で柔らかくなって粘土のように自在に形を造る事が出来るようになります。お湯は、90度ぐらいにしておくと安全です。


 柔らかくなった「おゆまる」を粘土の要領でこねて二つの玉を作りました。これらの玉を型として使用します。一つだけでも良いのですが、型取りに失敗する場合もあるので、それに備えて最低でも二つは作っておくことにしています。


 二つの玉を順にパーツJ1のキャップ部分に押し付け、円盤のような形に広げて型をとり、数分後にゆっくりとはがします。すると、上画像のように押しつけたパーツの形状がそのままうつし取られます。左側の型に、キャップの形が二つ出来上がっているのがお分かりでしょうか。型は冷えると元のように固くなります。もう一度お湯に浸ければ、柔らかくなります。


 続いて造型用ウレタン樹脂「Mr.キャスト」のA液とB液を出し、計量器の上に乗せた塗料皿などに同じ量ずつ入れ、よくかき混ぜます。一般にはレジンとか呼ばれるものですが、これを先ほどの型に流し込んでゆくわけです。


 私が使用している「Mr.キャスト」は透明タイプなので、かき混ぜてすぐの時点では透明な液体のままです。上画像では「おゆまる」の型に流し込んでありますが、透明なせいであまり目立ちません。これが固まるのに約15分ぐらいかかりますので、窓の外に出して固形化時に発生するガスを避けておきました。


 「Mr.キャスト」の液が固まるまでの間に、ステップ4の工程を終えて各パーツを接着しておきました。


 続いてステップ5の工程も進めました。マスキングテープを貼って車体各部の接着をしっかりと行いました。


 ステップ6に移りました。この段階で車体まわりのパーツの大部分を取り付けました。


 ステップ6が完了した状態です。次第に八九式中戦車甲型らしい輪郭が出来上がってまいりました。この時点で15分が経過しました。


 「Mr.キャスト」の液は完全に固まっていました。固まると白く変色しますので、見た目にも固まった事が分かります。


 「おゆまる」の型からゆっくりとはがせば、御覧のように元のパーツの形状がそのままコピーされて出てまいります。久し振りの複製でしたが、リベットまで綺麗に写し取られていて、うまくいきました。キャップ部分は5個出来上がりましたが、このうちの上の分の一番左端のものを切り取って使用しました。


 切り取った複製キャップを車体に貼り付け、隙間などをパテで埋めたりして、なんとか追加工作が完了しました。仕上がりが粗っぽいですが、サーフェイサーをかければ目立たなくなるでしょう。


 ステップ7に移りました。車体の後ろに取り付ける道具箱を組み立てました。


 道具箱が出来上がりました。ファインモールドのキットは、こうした細かい部品でも複数のパーツで組み立てるようにするケースが少なくなく、その辺りはドラゴンのキットに似通ったところがあります。タミヤだと作り易さを追い求めて一体成型のパーツにしていることが多いので、ファインモールドのパーツ構成は、「組み立てて行く楽しみ」を重視しているかのように感じられます。


 道具箱を車体後部に取り付け、プレートD20やリヤランプD31などを接着し、ステップ7が完了しました。前回のM3中戦車リーの時は大掛かりな追加工作や改造が相次いで製作も困難を極めましたが、それに比べてファインモールドのキットは追加工作も楽で製作がはかどりました。でも、後半では細かい車輪類の制作が控えているので、全く楽なキットというわけでもないと思います。 (続く)

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