気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

キューポッシュ ガールズ&パンツァー 西住みほ

2015年08月16日 | ガールズ&パンツァー

 コトブキヤこと壽屋(KOTOBUKIYA CO.LTD.)さんの人気商品シリーズのひとつ、「Cu-poche(キューポッシュ)」に「西住みほ」が加わりました。税抜価格は4500円、2016年1月31日に発売予定です。
 公式サイトでの案内情報はこちら

 「キューポッシュ」は、2.3頭身の可愛いデフォルメフィギュアとして知られ、これまでにも多くのアニメキャラクターが製品化されています。詳細はこちら
 サイズは11センチから12センチぐらいで、これはマックスファクトリーさんの「figma」シリーズとほぼ同じですが、デフォルメされているので頭デッカチのアニメ調スタイルがより強調されています。関節部はすべて可動で、「figma」シリーズ同様にさまざまなポーズを楽しめますが、キャラクターによっては布製の衣装がついていたりして、着せ替えなども出来るようになっています。

 「figma」シリーズと同じようなサイズで可動フィギュアですので、たぶんマックスファクトリーさんの「figma Vehicles IV号戦車D型 本戦仕様」にも乗せられるのではないかと思われますが、そうであれば、楽しみ方もより広がりそうです。

 1/35スケールのガルパン戦車プラモデルにガルパンキャラクターのフィギュアを添えて雰囲気を楽しむ場合、1/35シリーズフィギュア、カラコレ、にいてんご、ねんどろいど、ねんどろいどぷち、など様々な候補があります。個人的には、スケール的にピッタリな1/35シリーズフィギュアよりも、サイズ感が近似してアニメタッチの雰囲気をもつカラコレ、にいてんご、ねんどろいどぷち、などの方が楽しくて気に入っています。
 なので、1/12スケールのガルパンⅣ号戦車に乗せるなら、「figma」も良いけれど、今回の「キューポッシュ」も楽しそうだな、と思います。こちらもあんこうチームの5人が揃えば良いのですが、「キューポッシュ」シリーズそのものがまだ製品数も少なく、これからなので、可能性は低そうですね・・・。
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黒森峰、黒い森

2015年08月15日 | ガールズ&パンツァー

 御存知、黒森峰女学園校章です。「黒い森」はドイツ南部にある森林地帯シュヴァルツバルトを元ネタにしているとされますが、実際に「黒い森」はドイツ語でSchwarzwald(シュヴァルツバルト)と表記します。ちなみに「峰」は山頂を意味しますので、シュヴァルツバルトの最高地点にあたる海抜1493mのフェルトベルクを指します。

 ちなみに、ヨーロッパ人の地理感覚では、「黒い森」とはシュヴァルツヴァルト山地の麓に広がる広い範囲を指しているようで、かつてのドイツのバーデン州の州都フライブルクなども広義的には「黒い森」を連想させたといいます。

 その典型的な例を、大好きな推理ドラマのひとつ「名探偵ポワロ」の第51話「杉の柩」のシーンにて偶然にも見つけました。以下に紹介しましょう。


 登場人物のひとり、庭師の娘メアリが、以前に生活していた場所を尋ねられて「ドイツのフライブルクです」と答えました。


 すると、メアリに密かに好意を寄せているらしいロディが、「黒い森」か、と応じます。フライブルクの名を聞いただけで、イギリス人のロディが「黒い森」を連想しています。それぐらいに広く知られた代名詞だったのでしょう。


 続いてロディは「ナチスのような優れた政党がイギリスにも必要だ」と言い出します。アガサ・クリスティ描くエルキュール・ポワロの活躍した時代は、ちょうど第二次大戦の直前の欧州を舞台にしていますので、当時躍進いちじるしく内外の評価も高かったナチスへの認識がよく示されています。イギリス人ですらナチスを「優れている」と評価していたのですから、当時の欧州の流動的かつ不安的な政治的情勢がよくうかがえます。
 ちなみに、当時のフライブルクは、ナチス党の重要な活動拠点としても広く知られていたので、「黒い森」を連想しつつ、ナチス党の評価も口にするロディのような若者が大勢いたとしても不思議はありませんでした。


 ロディの意見に対し、ポワロはやや厳しい口調で「ナチスはむしろ不要です」と応じました。デビット・スーシェは本当にハマリ役ですね。アガサ・クリスティが描くベルギー人探偵の風貌や雰囲気を見事なほどに体現しており、「シャーロック・ホームズ」のジェレミー・ブレッドと並ぶ名探偵俳優の双璧だと思います。


 ポワロの諫言めいた応対に対し、ロディは不敵な笑みをもらしつつ、「正気か?」と応じています。ナチスドイツに反対するとは正気か?と言うあたりにも、当時の欧州の不穏な空気が感じられます。

 ドイツに詳しい知人に聞いたところでは、フライブルクを含めた「黒い森」の名詞は、第二次大戦まではナチス絡みで表現されることが多かったそうです。ガルパンの黒森峰マークはそのイメージをストレートに表現しており、黒森峰の文字も「黒い森」の最高峰を意味しますが、向こうの方々からみると大戦中の記憶を呼び覚まさずにはいられない何かが内包された言葉としても受け止められる可能性がある、ということです。

 要するに、黒森峰女学園の校章は、ハーケンクロイツのデザインもありますから、もろにナチスドイツのイメージが強いわけですね。だから戦車と絡めれば、ドイツSS装甲師団のイメージ以外に連想するものが無いわけです。ガルパンのスタッフ陣も、そのことをわきまえてこのデザインにしたのでしょうね。
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黒森峰女学園 ヤークトパンター 完成です!!

2015年08月14日 | ガルパン模型制作記

 塗装および塗装後の組み立てを完了しました。あとは、デカールを貼るだけです。


 今回もモデルカステンのガルパンデカールセットのお世話になりました。上図中央にJPとあるのがヤークトパンターのことで、その上の大きな二枚の黒森峰女学園校章を使用しました。


 切り出したデカールは二枚だけですが、キットと劇中車の車体寸法が微妙に異なっているため、デカールの貼りつけ位置にも微調整が必要でした。


 デカールを貼り、つや消しスプレーを吹き付けて乾燥させた状態です。車体色はやや暗めであるせいか、全体的に落ち着いた色感にまとまっています。


 斜め後ろから見ました。車体がパンターと同一なので、よく似た雰囲気があります。


 ガルパンの劇中車は、黒森峰チームの他の車輛と違って牽引フックなどの細部が黒鉄色などで塗り分けられていますので、その通りに塗りました。


 車外装備品はもちろん、ワイヤーロープの独特の回し方もなんとか再現出来ました。これで車体寸法が一致していれば良かったのですが・・・。キットは劇中車よりも車高が低くてスマートに見えます。


 ヤークトパンターが完成したその日・・・。

 西住まほ 「新車輛の受領を記念して特別に体験乗車を実施する。まずは、自己紹介を」


 ユーディット 「ユグヴァルランド高校三年古妖魔組、ユーディット・スノーレヴィクです」

 このキャラクターの所属アニメは「アスタロッテのおもちゃ」、公式サイトはこちら。 


 黛由紀江 「川神学園一年C組、黛由紀江です。宜しくお願いいたします」

 このキャラクターの所属アニメは「真剣で私に恋しなさい!」、公式サイトはこちら


 西住まほ 「それではヤークトパンターに乗車を」
 ユーディット 「ハイ」
 黛由紀江 「ハイッ」


 西住まほ 「走行中は揺れるのでハッチにしっかりつかまって」
 ユーディット 「派手に揺れるのですか?」
 黛由紀江 「どこまでつかまったらいいのかな松風?」 


 初めての戦車に楽しそうなお二人。
 ユーディット 「若い頃は派手だったからね、派手に88ミリを一発ドカンと・・・」
 黛由紀江 「それじゃあ戦闘確定じゃないですか!?敵はいずこ・・・?」


 走行するヤークトパンター。
 黛由紀江 「思ったよりも早く走るんですね・・・、聞いてる松風?」  


 黛由紀江 「ロッテ屋敷の女官長どの、いかがですか?」
 ユーディット 「戦車とはこういうものか、メルやウルスラ大佐に見せたいな」


 体験乗車を終えて・・・。

 ユーディット 「ジーク、ハイル!!」
 黛由紀江 「ハイル!!」
 西住まほ 「いや、ウチはドイツ軍じゃないんだ・・・」
 (もろにドイツ戦車軍団じゃないですか・・・)


 ともあれ、黒森峰女学園チームのヤークトパンターが完成しました。製作日数は、2015年6月28日から7月15日までの18日間でした。組み立てに約11日、塗装に2日、塗装後の組み立てに1日かかりました。

 ヤークトパンターは現時点で公式キットがありません。劇中車はドラゴンのキットに準拠しているようですが、今回は入手しやすく作りやすいタミヤの公式キットを使用しました。ガルパン仕様への改造や追加工作は数多く、黒森峰女学園チームの所属車輛のなかではけっこう難易度が高いです。
 ただ、車体がパンターと同一で、車外装備品も大部分は共通なので、先にパンターG型を作ってある程度慣れておくと、ヤークトパンターの車体は二度目となって楽に作れることでしょう。
 いずれにせよ、ガルパン戦車の中では色々と手間がかかるケースです。大洗チームや黒森峰チームの所属車輛を幾つか作って、ある程度経験を積んでから取り組むのが良いでしょう。

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ガルパン戦車のⅣ号戦車系列のキットについて

2015年08月13日 | ガルパン模型制作記
 先日、模型サークルの知人の一人、Tさんが電話にて相談を持ちかけてきました。最近にガルパンにはまって戦車プラモデルにも熱中しておられる方です。なんでも来月ぐらいから大洗女子学園のあんこうチームの戦車を作ろうと計画しているそうです。
 それで、Ⅳ号戦車の各タイプを順に作る場合、公式キットを全部揃えるのが良いか、それともタミヤのキットで作るのが良いか、ということで迷っているそうでした。参考までに星野さんのケースを教えてくれないか、と言われました。

「星野さんは、Ⅳ号戦車の各タイプ、全部タミヤで作ったんだっけ?」
「最初はそれを考えたんですけどね、タミヤでキットが出てないのもありましたんで、一つぐらいはプラッツの公式キットで作るのもええかな、って考えてF2型仕様のやつだけは公式キット買いましたよ、あとは全部タミヤです」
「僕はね、とりあえず全部公式キットでやろうと思ったんやけど、星野さんのブログ読んでると、公式キットでやると部品が足りないとか転用する必要があるとか、そういうのかなりあるよねえ」
「ありますね」
「やっぱり公式キットだけで作ると色々不足するらしいんで、他のキットも買わなきゃいけなくなるみたいやね」
「そうですね、何かと不便だし費用も高くつきますよ」
「それは避けたいわけやね、なるべく費用はおさえてキットもちゃんと作れるのを選ぶとなったら、やっぱりタミヤでいくのがええんかねえ、星野さんのブログ見てると、必要最低限の投資で全部きちんと作れてるみたいやけど」
「ええ、そうです。部品の転用やトレード関係のことを考えてキットも必要最低限のやつを揃えたんです」
「いくらぐらいかかったん?」
「そうですねえ、大洗の車輛だけなら全部で4つ、七千円台ぐらいにおさまりましたね」
「そうなのか、値引きや中古販売もうまく利用したのでしょうねえ、公式キットでD型とF2型とH型の3つを買うと合わせて一万五千円ぐらいはいっちゃうよね、それで部品の不足や難易度の高さがあって、さらに他のキットも必要、ってのは割に合わんな。タミヤで選んでまとめたら七千円台で部品も足りてOK、ってのはええですねえ。僕もそうしようかねえ・・・」

 Tさんの試算によれば、Ⅳ号戦車の各タイプ、D型とF2型とH型を公式キットで揃えると、アマゾン通販利用でだいたい一万四千ちょっとの費用がかかるそうです。これに部品不足を補うためのグレードアップパーツセットや他キットのパーツを加算しないといけないので、下手をすれば二万円に達してもおかしくないそうです。
 私の場合は中古品販売やジャンク市も利用して安値で買いましたので、D型とF2型仕様とH型仕様とを揃えるのに7835円で済んでいます。どのようにして揃えたのか、と問われたので一通り答えましたが、その時に改めて考えてみたところ、それ以上の揃え方が不可能だと分かりましたので、忘備録を兼ねてここにまとめておくことにした次第です。

 周知のように、ガルパン戦車キットは数多くありますが、タミヤのキットで作る場合、部品の転用やトレードなどが多いのはⅣ号戦車系列です。大洗チームのD型とF2型とH型、黒森峰チームのラングの4車種です。車輪などに転用やトレードが必要なキットが含まれるため、それらの関係を考えてキットを選択すると、以下のようになります。


 あんこうチームのⅣ号戦車D型です。公式キットで作る場合は旧キットでも新キットでもそのまま組めばOKです。部品の不足やトレードは必要ありません。


 ですが、私はタミヤのキットで作りました。その場合、劇中車とは転輪のハブキャップが異なります。タミヤキットでは初期型ですが、劇中車では中期型になっています。中期型のハブキャップを有するキットは、タミヤではH型のそれがあります。そこで劇中車のH型仕様をタミヤのH型で作ることにし、その中期型ハブキャップをこのD型に転用しました。
 なお、このD型のキットの不要パーツの中に、中期型ハブキャップが4つ含まれます。これが黒森峰チームのラングの制作に使えるので、保管しておきました。
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 あんこうチームのⅣ号戦車D型改(F2型仕様)です。これはタミヤのキットでは製品化されていませんので、ドラゴン等の他キットを利用するしかありません。


 そこでドラゴン系のプラッツ公式キットを利用しました。そのパーツの起動輪は初期型タイプですが、劇中車は起動輪が通常型ですので、これもタミヤのH型のキットから転用しました。またハブキャップは中期型でパーツもOKですが、数が多いので余ります。これも黒森峰チームのラングの制作に使えるので、保管しておきました。
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 あんこうチームのⅣ号戦車D型改(H型仕様)です。公式キットで作る場合はパーツが足りないので、同じプラッツのグレードアップセットを揃える必要があります。


 私はタミヤのキットで作りますので、上図のH型のキットを確保しています。キットのハブキャップはD型に転用したのでありませんが、劇中車では後期型になっています。後期型のハブキャップを有するキットは、タミヤではJ型のそれがあります。そこでハブキャップをタミヤのJ型から転用します。起動輪は、H型のキットには初期型と通常型の2種が入っています。ですが、通常型のほうはF2型仕様へ転用しています。しかし劇中車も通常型なので、これもJ型から転用します。
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 以上の理由により、このタミヤのJ型のキットもあらかじめ中古品を500円で購入してありました。部品を他へ転用し、他キットで不要になった部品をこのJ型に使用して練習用に作ってみるのも良いだろう、という判断もあったからです。他のガルパン戦車の制作時に必要なパーツやリベットなども、このJ型のキットから調達しましたし、F2型仕様の制作のさいに紛失したパーツの代替品も調達しましたので、このキットも結構役に立っています。
 結果的には、このJ型のキットを加えることで、Ⅳ号戦車D型およびD型改(H型仕様)のハブキャップが調達出来、起動輪もトレードが可能となり、さらに余ったパーツを黒森峰チームのラングの制作に使えるので、メリットは思った以上に大きいことが分かりました。
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 そして黒森峰チームのラングです。劇中車は、最近発売されたタミヤ新キットの方に近い姿をしています。最も目立つのが上部転輪が3個であること、下部転輪の前2輪が鋼製であること、ですが、これはタミヤの旧キットでは再現出来ませんので、新キットの方を購入する必要があります。


 それで私も新キットを購入しています。ですが、劇中車は、下部転輪の後6輪のハブキャップが中期型、上部転輪がゴムリムタイプです。これらのパーツを調達するため、他キットの余りパーツや不要パーツ保管分を転用します。
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 以上のような5つのキットを揃えれば、ガルパン戦車のⅣ号戦車系列は全て作れます。上図の5つのキットを揃えるのにかかった費用の総計は、10635円でした。ラングを除けば7835円です。
 プラッツの公式キットだけでD型とF2型仕様とH型仕様を揃えると、3つのキットだけで通販値引きを利用しても一万五千円ぐらいになってしまいます。それで部品の不足や難易度の高さがあって、さらに他のキットも必要になりますので、Tさんの言葉通り、本当に割に合いません。これらの点からみても、公式キットでのガルパン戦車のⅣ号戦車系列の制作は難があるわけです。

 それで、結局のところ、Tさんも私と同じキットの揃え方でガルパン戦車のⅣ号戦車系列を全て作ると決めたそうです。そこまで私のやり方を真似しなくてもいいですよ、と話したのですが、「費用的に一番安いし、星野さんのブログに制作ガイドが全部載ってるから、練習のつもりで同じようにやってみる」とのお答えでした。

 なお、リニューアル後の新公式キットのD型を見た限りでは、パーツはなるべく劇中車の仕様に合わせてあり、パーツ数もおさえられてタミヤキットなみに作り易くなっているようです。
 この流れで、F2型仕様、H型仕様の公式キットもリニューアルされれば、前述の事情も変わってくるかもしれません。パーツを劇中車仕様に合わせてあるのならば、部品の転用やトレードの必要も無くなります。価格は依然として高いままになるようですが、場合によっては、新公式キットを揃えるという選択肢もおススメになる、という状況が到来するのかもしれませんね・・・。

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figma Vehicles IV号戦車 車外装備品セット

2015年08月12日 | ガールズ&パンツァー

 去る6月5日に詳細が発表された、マックスファクトリーさんの「figma Vehicles IV号戦車D型 本戦仕様」は9月20日に発売が予定されています。その車外装備品セットが、9月30日の別売予定にてアナウンスされました。税抜き価格は1648円で、上図のように一枚のランナーに全ての車外装備品がまとめられています。


 戦車本体へ装着すると上図のような感じになるそうです。プラモデルと同じ要領で接着するわけですが、本体も車外装備品セットもABS樹脂製ですので、通常の模型用接着剤ではくっつけられません。ABS樹脂製用の接着剤が必要になります。
 また、装着に際してはピンバイス等で穴をあける作業が必須ですので、ピンバイス等の工具も必要となります。

 グッドスマイルカンパニーさんでの案内記事はこちら。アマゾンでの案内記事はこちら
 なお、ABS樹脂製用の接着剤に関する案内情報はこちら

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黒森峰女学園 ヤークトパンター 作ります!! その9

2015年08月11日 | ガルパン模型制作記

 ステップ17では、左右のシュルツェン架や予備履帯、ワイヤーロープを取り付けます。ワイヤーロープと予備履帯は、車体塗装後に、あらかじめ塗装しておいたものを貼り付ける予定ですので、この段階ではつけませんでした。左右のシュルツェン架だけを、ガイドの指示通りに取り付けました。


 ステップ18では前部の牽引フック、左右のシュルツェンを取り付けますが、後者は劇中車にはつきませんので、C28とC54は不要です。


 前部の牽引フックA7を取り付けました。こちらは後部フックと異なって側の突起はついたままです。


 これで塗装前の組み立て工程がだいたい完了しました。ガルパン仕様への追加工作や改造も多かったです。


 ガルパン仕様への追加工作や改造の箇所は、上図のように各所に点在します。また上図には示していませんが、前部フェンダー内側のフラップ部分のカット、背面部におけるワイヤーカッターおよびC形シャックル2個の追加、ジャッキの留め位置の調整、排水口モールドの消去、88ミリ主砲の防盾の上端形状の修正、もありました。


 反対側のアングルから見ました。


 ガルパン仕様への追加工作や改造の箇所は、以上の多きにわたります。黒森峰女学園チームの戦車をタミヤキットで作る場合、このヤークトパンターが一番追加工作や改造が多いように思います。ラングやエレファントもかなりの修正ポイントがありますが、ヤークトパンターに比べれば少ないです。
 また、ドラゴンキットで制作した場合は、追加工作や改造はタミヤキットの時よりは少なくなりますが、溶接痕の合わせ目などの修正など、幾つかの改造が必要ですので、そちらも楽に作れるわけではないと思います。


 最後に、88ミリ主砲を取り付けました。塗装前の組み立てが完了しました。88ミリ主砲は、本来ならばステップ9にて取り付けますが、長くて空間を取るため、車体各所の改造や修正の作業の邪魔になると考え、最後まで取り付けないでおいたものです。


 塗装の下地作りを行ないました。サーフェイサーを吹き付け、乾燥した後に各所の修正ムラの手直しを行ないました。パテで埋めた後の凸凹が消えていない箇所には再びサンドペーパーをかけてヤスったりしました。


 続いて本塗装を行ないました。ミスターホビーの「ガールズ&パンツァーカラーセット黒森峰女学園Ver.」の「黒森峰ゲルプⅡ」が劇中車のカラーです。車体も足回りも同じ色です。


 転輪のゴム部分をポスカの黒で塗りました。ランナーにつけたままなので、持ち手があって塗り易かったです。


 塗装後の転輪を、ガイドの指示通りに車体の軸部に取り付けていきました。


 ワイヤーロープは、劇中車のは独特の回し方で装備されますので、キットのパーツが使えません。各所で曲げる必要があるので、プラスチックパーツで再現するのは難しいです。
 そこで、私の制作においては、上図の「料理用綿巻糸」を用意しました。ダイソーで100円で売っているもので、時々燻製キットでベーコンを燻す際に肉に巻きつけたりして使っているものです。糸の太さがキットのパーツの太さとほぼ同じなので、これを試しに利用してみることにしました。


 ロープの両端のフックは、キットのパーツではちょっと大きいので、それよりはやや小さなⅣ号戦車装備品セットのパーツD4を使用し、巻糸の両端に接着し、ポスカの黒で塗りました。巻糸そのものは、ポスカで塗った後はカチカチになりましたが、弾力は維持されていたので、自在に曲げることが可能でした。


 予備履帯と、左側OVMラック上のスコップを接着しました。


 巻糸で作ったワイヤーロープを、劇中車の状態に合わせて回して取り付けました。最初にエンジンフード上のフックに取り付け、そこから少しずつセットしながら各所に流し込み接着剤をつけて固定し、曲げるところでは形を合わせて曲げました。
 ポスカのインクは、流し込み接着剤にも溶けませんので、色が滲んだりすることがなく、車体の塗膜を傷めることもありませんでした。その意味でもポスカはけっこう便利なツールではないかと思います。


 左側OVMラック上のスコップも筆塗りで塗装し、ワイヤーロープも全て取り付けました。履帯はキットのベルト式パーツを黒鉄色に塗装したものを取り付けました。ポリキャップ使用によって起動輪と誘導輪が回りますので、それに履帯をはめて流すように巻いてゆけば、難なくセット出来ました。 (続く)

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大洗女子学園のクラスの人数

2015年08月10日 | ガールズ&パンツァー

 上図は、生徒会三役が初めて西住みほに対面する有名なシーンです。教室の規模が何か小さいように感じられますが、目の錯覚ではありません。並んでいる机の総数が30なので、西住みほたちのクラスの人数は30名であることが分かります。

 この30名というのが、おそらくは大洗女子学園高校の一クラスあたりの人数であろうと思われます。私の高校時代はクラスの人数が45名でしたから、30名というのはかなり少ないという気がします。30人しかいないから、教室の規模が小さいように感じられても不思議は無い、と思います。ゆったりしてていいんじゃないか、とさえ思ってしまいます。


 ちなみに、現在の日本における、公立学校に関しての学級人数に関する法律を参照すると、小学校では40名、ただし一年生だけは35名、中学校では40名、高校でも40名が標準とされています。
 最近、少人数教育の目的と効果に疑問が出され、財務省が公立小学校の一年生のクラス35名を見直し、40名に戻すことを求める方針を述べて反論を受け問題になったのは記憶に新しいですが、35名という人数でも、世界的平均からみれば桁外れに多い方ではないかと思います。諸外国の公立学校の一クラス当たりの平均的人数が、20~25名程度であるからです。
 なので、35名クラスを実施することで、少人数学級政策の教育効果をどうのこうのと期待する日本の教育行政そのものが、国際的基準から見ると異端に見える筈です。外国人が「1クラス30人も生徒がいるなんて、日本の学校はクレイジーだ」と批評してもおかしくないわけです。日本の教師は大変ですね・・・。


 なので、大洗女子学園のクラスの30名というのは、諸外国の平均値に比べればまだ多いけれども、少人数学級政策の教育効果を期待し試行するには、まだましな人数ではないかと思われます。どこかの大臣の「35人学級が望ましい」というセリフは、何が根拠になっているのでしょうかね・・・。
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黒森峰女学園 ヤークトパンター 作ります!! その8

2015年08月09日 | ガルパン模型制作記

 ステップ15では、車体左側の装備品、戦闘室後部のエスケープハッチを取り付けます。ここでもガルパン仕様への変更点が三つあります。


 ステップ15で取り付ける全てのパーツです。エスケープハッチはステップ14での改造がまだ終わっていませんので、その続きを行ないます。


 ここで劇中車の状態を見てみましょう。御覧のように、後方のOVMラックに取り付ける装備品のうちのパールC5の向きが逆です。これはステップ14にて修正済みです。
 次に、パーツC53にワイヤーが巻かれていません。キットにはワイヤーに使用する銅線が付属していますが、不要となります。そして、ジャッキ台を収める架台の形状が異なります。


 ジャッキ台C43以外のパーツを全て取り付けました。この部分は、同じ黒森峰女学園チームのパンターG型と同じ状態になっていますので、修正工作の内容も同一です。


 ジャッキ台のC43です。これをガルパン仕様に改造します。


 手順は、パンターG型の制作のときと同じです。まず横中央の枠だけを残し、両端の縦の枠などを削り取りました。


 続いて両側の枠をプラ板でカットしてガルパン仕様に合わせて貼り付けました。これで完了です。


 車体に取り付けました。


 エスケープハッチの蝶番板上の5個のボルトを追加し、そちらの改造も終えました。


 ステップ16では、左右のシュルツェン架と予備履帯を組み立てます。ガルパン仕様への変更点は一つあります。


 予備履帯を組み立てました。


 左右のシュルツェン架のパーツを全て切り出しました。


 パーツのうち、左側のC27は前方に台形の切り欠きがあります。左側OVMラックに取り付けるスコップの下端が切り欠きの中に入る形です。パンターG型ではそうなっています。


 ところが、ヤークトパンターの方は、上掲の公式設定資料図に示されるように、スコップの下端を入れる切り欠きがありません。


 劇中車の状態に合わせて、C27の前方の切り欠きをプラ板で埋めました。


 左右のシュルツェン架を車体に仮組みしてみました。他パーツとの干渉などはありませんでしたので、ステップ16の工程は終わりです。 (続く)

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カメさんチームのワンシーンから

2015年08月08日 | ガールズ&パンツァー

 模型サークルの知人の一人、Tさんは、このところガルパンに熱中しておられます。最近には初めての大洗巡礼も体験し、ガルパンワールドの魅力に取りつかれたようです。ガルパン戦車のプラモデルにも情熱的に取り組み、次はカメさんチームの38(t)戦車を作る、と言ってきました。それはかなり難易度が高いですよ、と話したところ、「星野さんのレポートを参考にして、慎重にきっちり作る積りなんでね」と言われました。

「それで今はDVD見て、38(t)戦車が出てくる場面はみんなキャプチャー画像にして参考にしてるんで。星野さんのブログにある画像も役に立つから全部プリントしてるんで」
「それは御苦労さまです」
「それでね、ちょっと見てもらいたい画像があるんで、今から送信させてもらうけどええかね?」
「どうぞ。こっちのパソコンも今動いていますんで」

 そうして送られてきたのが、上の画像でした。あれ、何のシーンだったっけ、と思い出そうとしていると、電話機からTさんの声が響きました。
「届いたかな?うん、それなんやけどね、これも38(t)戦車なんかね?」
「いえ、これはⅣ号のD型ですね」
「おお、パッと分かるんやな、さすがやねえ。どこで分かるん?」
「キューポラの横に小さな丸い蓋がありますよね、これはⅣ号戦車の特徴の一つです。あとハンドルがありますでしょう、これが普通の形なのでD型です。F2型仕様やH型仕様だと外側に屈折して張り出しますんで・・・」
「そうかあ、ならこれはⅣ号のD型作る時の参考画にとっておこう。しかし、すぐに見分けがつくなんて凄いねえ」
「いや、ガルパン模型を作っていったら、これぐらいの見分けは誰にでもつくようになると思いますが。Tさんもこれからドンドン作っていかれるんであれば、それぞれの戦車の特徴とか識別とかも自然に分かるようになると思いますよ」
「それはそうなんやろうけどね、でも星野さんの場合は下調べとか事前の調査をものすごく入念にやってるやないか、あの覚え書きノートなんかびっくりしたねえ、あそこまでまとめてあったら、大体は分かっちゃうんやないんかね」
「あれは、あのノートは制作する際のポイントとかガルパン仕様の改造箇所をまとめているものでして。あれだけでは駄目なんですよ、やっぱり組み立てて、出来上がった立体の姿とか雰囲気とかを見てみないと、分からない部分ってのは多いんですよ」
「そういうものなんかね」
「そういうものですよ。模型って、本来はそういうものじゃありませんか?」
「ああ、そうか、そうやね、それは言えてるねえ」

 そこで笑いになりました。ガルパン戦車プラモデルを同じように作っている仲間がいると、何かと共通の話題が生まれますし、楽しくなりますね・・・。

 Tさんは、模型サークルの中では最古参メンバーの一人なのですが、これまでは会合の際に挨拶を交わすだけの顔見知り程度でありました。それが、ガルパンという要素によって俄かに交流が密になった感じです。関西で放送が始まったガルパンを初めて観て魅せられ、いっぺんに大ファンになったそうです。それで、サークル内ではほとんど唯一のガルパンファンであった私に声をかけてきて、それからは会合の時だけでなく、電話やメールでのやり取りも多くなりました。

 当然ながら、7月に大洗へ一緒に行こう、と誘われましたが、「まずは一人で行って自由に楽しんでこられたほうが良いですよ、二度目からなら、私もお供させていただきます」と応えたところ、それもそうやねえ、と頷いて7月18日からの三連休にて大洗へ行かれました。その土産に、バスコレのガルパンラッピングバス3号車を下さったのは、以前の記事で書いた通りです。

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黒森峰女学園 ヤークトパンター 作ります!! その7

2015年08月07日 | ガルパン模型制作記

 ステップ13では、車体上部および左側側面の各部品を取り付けます。ガルパン仕様への改造ポイントは三つあります。そのうちの二つは上部ハッチの改造、あと一つは前照灯のコードの追加です。


 全てのパーツを切り出しました。ハッチのパーツD27、D28の左にあるのはハッチ改造用のハンドルで、これは最初は真鍮線で自作する積りでしたが、ジャンクをあさったら適当なパーツが見つかりました。


 まずは上部ハッチをガルパン仕様に改造します。


 劇中のワンシーンで上部ハッチの様子を確認しました。御覧のように二ヶ所のハッチにハンドルがついており、またキットパーツにあるネジ穴が劇中車には見られません。


 キットパーツにある二ヶ所のネジ穴をパテで埋めました。その後にハンドルも取り付けました。


 車体上部に仮付けしました。ハッチはいずれもピットマルチを使用して開閉自在にする予定です。
 なお、劇中車のハッチは蝶番部分が小さくなって段差も無いのですが、そこまで修正しようとすると蝶番部分のサイズそのものを変更しなければなりません。私の拙い腕では無理であり、パーツが薄いだけに削ったりすると折れそうな気がしたので、あえて手を加えないでおきました。


 左側側面の前方に、ステップ12で改造したOVMラックを取り付けました。溶接合わせ目との位置関係をふまえて更に改造し、上の横棒を2ミリほど上にずらしたりしました。が、もともと車体寸法が違いますので、完全に劇中車の形状にはなりません。こんな感じでまあ良いか、と適当に切り上げました。スコップは仮付けでしたので、その後、取り外しました。塗装後に改めて取り付ける予定です。


 前照灯のコードを真鍮線で追加しました。これはパンターG型の制作の時と同じ工作です。


 車体前方右側の機銃マウントも取り付けました。


 ステップ14では、車体右側の装備品や車体後部のエスケープハッチを組み立てます。ガルパン仕様への改造は二ヶ所にあります。


 パーツを全て切り出しました。


 ガルパン仕様への改造の一つ目は、エスケープハッチD4の改造です。キットのパーツではネジ穴があちこちにあります。


 公式設定資料の図を見ると、劇中車のエスケープハッチにはネジ穴が無く、ボルトが各所につけられているのが分かります。数や位置や並び方も異なります。


 エスケープハッチD4のネジ穴を全てパテで埋め、ボルトを劇中車と同じように取り付けました。蝶番部分はネジ穴を全て埋めたあと、ボルトを並べる穴をピンバイスで軽く浚って配置しました。ボルトはモデルカステンのボルトセットを使用しました。


 OVMラックの装備品も組み立てました。ガルパン仕様への改造の二つ目は、上図左のOVMラックにつけたパールC5の向きを逆にすることでした。あとは、組み立てガイドの指示通りに進めました。 (続く)

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アンツィオ高校は本当に貧乏?

2015年08月06日 | ガールズ&パンツァー

 昨日、アンツィオ戦OVAのDVDを引っ張り出して、久しぶりに視聴しました。何度見ても面白いし、飽きないです。
 劇中で、ベパロニがP40の購入にものすごく苦労したこと、歴代の隊長たちが貯金してきて、アンチョビの代になってやっと買えたことなどを話しています。戦車一輛を買うのって、そんなにお金がかかるものなのか、と改めて感心しました。

 そのためか、アンツィオ高校は、貧乏だとか何とか言われているようです。でも、上図の、ラストのあたりで登場した支援車輛の多さには驚かされました。戦車以外の車輛の方が多いんじゃないか、と思ったほどです。本当に貧乏校なのか、と首をかしげざるを得ません。

 後方支援車輛を沢山保有している戦車道チームといえば、劇中ではサンダース大附属高が知られます。戦車も大隊規模で持っているお金持ち校です。他の高校は支援車輛は一、二輌ぐらいしか登場していませんし、大洗女子学園も九五式小型乗用車、九四式六輪自動貨車、の二輌しか持っていないようです。アンツィオ高校の支援車輛の多さは、やっぱり際立っています。サンダース大附属高には及ばないものの、かなり裕福なほうではないか? と思ってしまいます。

 しかし、これを模型で全部再現するのって、大変でしょうね・・・。別シーンではアンチョビらがコロニアーレなどに乗っていましたし、数を揃えるだけでも一苦労すると思います。

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ガルパン劇場版 特報からの情報 その七 西住しほの立ち位置

2015年08月05日 | ガールズ&パンツァー

 11月21日に公開が予定されているガールズ&パンツァー劇場版の特報が、6月に公開されました。以前の予習PVの内容と繋がっている部分もありますが、大半は新たなシーンで占められ、ストーリーの全体像どころか、それぞれのシーンの意味すら予想するのが難しくなってきています。外見は分かるが内実はよく分からない、というシーンも少なくありません。


 その最たるものが、上図の日本戦車道連盟でしょう。テレビシリーズでもその名称や存在は知られていましたが、具体的に建物や関係者が描かれるのは、劇場版の特報においてが初めてです。
 上図に出てくる建物は、日本戦車道連盟会館となっています。つまりは日本戦車道連盟の本部施設であるのでしょう。その前庭には、第一次大戦時のイギリス陸軍戦車であったマークAホイペット中戦車が置かれています。こういったモニュメントは、その団体や施設にとっての記念的存在を形にする例が殆どですので、日本戦車道のルーツまたは黎明期において、マークAホイペット中戦車が何らかの重要な役割を果たしていたことを示唆しているのでしょう。
 そういえば、大洗女子学園において必須選択科目の案内が戦車道メインで上映された際にも、戦車道の歴史をさらりと説明するなかでマークAホイペット中戦車が登場していましたね・・・。

 さて、その日本戦車道連盟ですが、具体的にはどのような団体なのでしょうか。ガルパン公式設定の辞典ともいうべき「ガールズ&パンツァー エンサイクロペディア」の94ページに解説があり、日本における戦車道の活動を統括する組織、となっています。要するに、戦車道という武芸の全般において日本戦車道連盟が大きな指導力および権限を有している、と理解出来ます。

 さらに、公益財団法人として認可されており、とあります。公益財団法人は、一般財団法人のうち、公益事業を主たる目的としている法人であり、この場合の公益事業が戦車道活動に相当します。公益事業とは、一般的には公衆の日常生活に欠くことのできない事業を指しますので、ガルパン世界では戦車道が一般市民の日常生活に普通に溶け込んでいる存在になっているようです。すごい設定だなあ、と改めて感心してしまいます。
 また、公益財団法人は、所定の申請により民間有識者から構成される委員会等で公益性を認定されないと成立しませんので、一般財団法人よりは格上となります。税制においても優遇措置を受けられますので、資金や寄付金なども集まり易くなるという利点があります。

 また、日本の国号を冠していますので、世界的に普及している戦車道の日本版を管轄していると解釈出来ます。戦車道には国際試合や世界大会もあるそうなので、そちらは国際戦車道連盟というような感じの団体が取り仕切ることになっているのかもしれません。オリンピックに例えると、国際戦車道連盟はIOC(国際オリンピック委員会)、日本戦車道連盟はJOC(日本オリンピック委員会)に相当するのでしょう。


 こうした日本戦車道連盟のなかで、西住しほが率いる西住流戦車道はどのような立ち位置を占めているのでしょうか。西住流については、「ガールズ&パンツァー エンサイクロペディア」の94ページに解説があり、日本戦車道の中でも最大級の流派、とあります。したがって、日本戦車道に大きな比率と影響力を有している流派であることが理解出来ます。当然ながら、日本戦車道連盟の構成員にも連なっているものと見られます。が、日本戦車道連盟のトップであるとか、会長や理事長などのポジションにある、といった描写は無く、それらしき雰囲気も感じられません。
 西住流は、おそらく日本戦車道連盟の重要な構成要素ではあるものの、連盟の機能や権限に深く関わるものではない、と考えるべきでしょうか。逆に考えると、日本戦車道連盟は、西住流より上位にあるということにもなるでしょう。

 流派の名称は、原則として創始者の姓名にちなむケースが殆どです。西住流とは、西住を名乗る人物が創始し維持している流派であると解釈して良さそうですが、西住しほは、西住流においてどのようなポジションにあるのでょうか。


 テレビシリーズの時点で、西住しほは師範であることが蝶野亜美のセリフから知られます。正確には、西住流師範、です。師範とは、武道においては指導者または資格をいいます。また師範の資格を有することで流派を名乗って門下生を集めることを許される場合が多いです。

 これらをふまえると、ここでの西住流師範とは、二通りの解釈が得られます。一つは西住流戦車道の指導者であること、つまりは西住流戦車道の創始者でもあること、という解釈です。二つ目は、西住流戦車道における師範の資格を与えられたことによって門下生を集めることを許されている、という捉え方です。
 西住流戦車道自体は、かなり古くからあるらしく、蝶野亜美の説明を借りれば、西住家は戦車道の由緒ある名門、という位置づけがなされているようです。これが西住しほの代からそうなったのか、西住しほ以前にそうなっていたのか、が問題になってきます。それによって、西住しほの師範という位置が初代であるのか、何代目かになるのか、に分かれてくるからです。

 ですが、テレビシリーズから劇場版特報に至るまでの全ての映像においては、西住しほ以前の西住流戦車道のイメージは全く描かれていません。同時に、西住しほ以前に師範が居て戦車道を指導していた、というようなストーリーも語られていません。
 一方、コミック版においては、「西住流現当主」という表現がみられます。これがテレビシリーズでも同様の設定であれば、西住流戦車道は西住しほ以前から存在していると位置づけられます。つまり、先代の師範として西住しほの母親、さらにその前に祖母クラスの人物がいて西住流を支え継承してきた、という流れが想像されます。
 しかし、そういった人物のことは、テレビシリーズから劇場版特報に至るまでの全ての映像には描かれていませんので、現時点では、西住しほが西住流戦車道の全てを背負っているようなイメージが強いです。この場合の師範とは、先に挙げた一つ目の解釈、つまり西住流戦車道の指導者であること、つまりは西住流戦車道の創始者でもあること、と考えた方が良いのかもしれません。

 個人的には、西住流戦車道というのは古くから存在したが、師範という指導者または資格が成立したのは西住しほの代が初めてである、というようなイメージを抱きます。その契機となったのが、黒森峰女学園在学当時に戦車道チームを率いて連戦連勝を重ね、西住流戦車道の知名度を大きく広めて流派の拡大発展に寄与したことではないか、と想像しています。その実績によって、西住流戦車道における初の師範となり、現在に至る最大級の流派に育ててきたのが西住しほである、というのが私の抱いている基本イメージです。
 が、それで正しいかどうかは、まだ何とも言えません。正直言って、単なる妄想の類に過ぎませんので・・・。


 ここで気になるのが、この謎の新キャラクターです。日本戦車道連盟会館にて西住しほと対面するシーンがあるようで、共に応接シートに坐している点から、同じ日本戦車道連盟の構成員同士、または流派の師範同士、といったような同等の立場にあることが推測されます。

 この新キャラクターの画面に「後継者」とありますので、日本戦車道連盟において、後継者問題が共通の認識として浮上していることがうかがえます。シーンの雰囲気からは、この新キャラクターによって後継者問題が持ち出されたような感じです。
 というのは、西住しほの側でいうと、後継者問題はとくに考える必要が無いとみられるからです。西住流は最大流派として安定し、長女のまほは黒森峰女学園チームを率いて国際強化選手に選ばれて次期当主のポジションはほぼ約束されたも同然です。次女のみほも一時期は戦車道を避けたものの、転校先の大洗女子学園で戦車道チームをゼロから任され、初の全国大会で優勝を飾って西住流のDNAの凄さを証明しています。そのままの流れでもしほから見た娘たちの位置づけは変わらない、と予想されるので、余程のことが無い限り、しほの後はまほが継いで、これもおそらくは師範になるものと想像されます。

 ですが、特報において「後継者」のテロップにて後継者問題が浮上したというのは、何か余程のことが起こったからでしょう。そもそも「後継者」とは何の後継者なのかが未だに明らかにされておらず、特報のシーンだけを見ていると「西住流戦車道の後継者」のように解釈出来てしまいますが、まだまだ分かりません。
 ただ、何だかんだと大洗女子学園チームの不利な場面が示唆されていますので、これが後継者問題と関連があるのならば、それは大洗チームを率いている西住みほの立ち位置に一つの要因があるのかもしれません。それとは別に、予習PVにも特報にも西住まほが登場していないのが気になります。

 ここで、師範について改めて考え直すと、それが戦車道における資格の一つである以上、その認可または授与は日本戦車道連盟が行う、という設定も有り得ます。西住しほの師範は、日本戦車道連盟から与えられた資格である、という捉え方です。
 これでいくと師範は世襲制では有り得ず、日本戦車道連盟の認定が無ければ、西住しほの次の師範に西住まほがつくことも不可能となります。下手をすれば、西住家とは無関係の人物が師範となって西住流戦車道を受け継ぎ、実質的には乗っ取ることにもなりかねません。謎の新キャラクターが、そのキーパーソンにあたるのでしょうか。

 実際の歴史においては、日本の武道武芸の系譜における後継者問題というのは、流派の存続か、改変または再編による新流派設立かで揉めるケースが殆どです。流派の実力者が師範にさからって脱退し別流派を興すケースも少なくありませんでした。
 ガルパン世界においては、そうした陰湿な暗闘めいたストーリーは基本的に似合わないと思いますし、それをやったらテレビシリーズから培ってきたガルパンブランドとも言うべきイメージが崩壊してしまいますので、もっと別のストーリーが用意されているのでしょう。

 いずれにせよ、この謎の新キャラクターは、何らかの形で「後継者」の問題に関わっていると見て良さそうです。別流派の師範なのであれば、流派同士の争いになるのでしょうが、それだとストーリー全体が陰鬱にも落ち込みかねませんので、もう少し別な視点を模索したほうがいいのかもしれません。
 その場合に考えられるのは、同じく新登場の他校チーム(継続高校ではないかと噂されているが実態は不明)の存在が「後継者」の問題にも関係している、という見方です。

 現時点で、西住流戦車道の関係者のなかで、全国大会での優勝を勝ち得たのは、期待されている西住まほではなく、黒森峰を飛び出して大洗に移った西住みほである、というのが一つのポイントです。西住まほは前大会でプラウダ高校に敗れ、今回の大会で妹率いる大洗女子学園に負けましたので、一年生の時点で隊長になっていなければ、黒森峰女学園の隊長としては全く優勝出来なかったことになります。それを倒したのが西住みほで、西住流戦車道の関係者ではあるけれど、その戦車道は本来の西住流戦車道とは異なっているもの、ということになれば、西住流戦車道そのものの存続が危ぶまれても仕方はありません。

 そうしたなかで、西住みほ率いる大洗チームの次なる試合をわざわざ観戦にきているのであれば、この新登場の他校チームの存在は、大きな意味を持ってきます。
 西住流戦車道が、西住みほの活躍によって変化の可能性を突き付けられたような状況において、西住流戦車道が従来からの思惑のままに西住まほに継承されることが果たして正解かどうかは、戦車道関係者ならば疑問を抱くのではないでしょうか。戦車道の最大の流派なのであれば、その今後の成り行きは戦車道全体に大きな影響を及ぼしますし、日本戦車道連盟とて無関心ではいられない筈です。

 そのうえで、もし、新登場の他校チームが試合に参戦して大洗チームを撃破したらどうなるでしょうか。西住まほを倒した西住みほも敗れた、ということになりますので、結果論の一つとしては、西住流戦車道では勝てない、ということになります。
 そういう思惑をいだきつつある一部の関係者によって、最大流派である西住流に対する対抗意識というものが醸成されているのだとすれば、それによって大洗チームが不利になるような状況が生み出されてもおかしくはありません。「大洗包囲網」のフレーズも、そのあたりから出てきているのかもしれません。
 謎の新キャラクターが、その「大洗包囲網」の陰の立役者だとしたら、物語的にはとんてもない成り行きさえ織り込まれるかもしれません。でも実際にはまだどんなストーリーになるのかが分かりませんので、これ以上の推測は意味が無いと思われます。

 ともあれ、本当の答えは、11月21日以降に劇場で初めて得られる筈です。楽しみですね。
コメント (2)
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黒森峰女学園 ヤークトパンター 作ります!! その6

2015年08月04日 | ガルパン模型制作記

 ステップ10では、エンジングリルを取り付けます。劇中車はG1型の特徴を示すので、制作ガイドに示される二種類のパターンのうちのAを選びます。左右ともD5を取り付けます。
 またC35とC36については、ガルパン仕様に修正します。いずれも劇中車にみられる六つのネジ穴がなく、中央のネジ穴は劇中車にはありません。C50とE4は、劇中車にはついていませんので不要です。


 エンジングリルのパーツD5と、C35とC36です。C35とC36は、それぞれ六つのネジ穴をピンバイスで追加しました。


 車体に取り付けました。C35とC36は、中央のネジ穴をパテで埋めました。


 ステップ11では、エンジン点検ハッチなどを組み立てます。ここでもガルパン仕様への追加工作が必要です。


 エンジン点検ハッチを構成するキットパーツを全て切り出しました。ですが、これだけではガルパン仕様になりません。


 公式設定資料の図にて該当部分を見てみましょう。さらに色んな部品が付けられているのが分かります。


 公式設定資料の図のような姿に仕上げてみました。足りない部品は、真鍮線とプラ材で自作しました。


 追加工作の内容は上図の通りです。真鍮線で作ったハンドルは、あらかじめピンバイスで開けておいた穴にさしこんで固定しました。パーツE1の上にある棒状突起と、横にあるフックはプラ材で作って取り付けました。


 続いてD6、D9、A24も切り出しました。


 全てのパーツを取り付けて、ステップ11の工程を終えました。


 ステップ12では車体前面と左側面に取り付ける装備品などを組み立てます。ここでは左側OVMラックをガルパン仕様に改造します。


 全てのパーツを切り出して並べました。


 ガルパン仕様に改造するのは、左側OVMラックのパーツC21です。制作ガイドの指示ではワイヤーカッターC24、C形シャックルA4、スコップC25を取り付けますが、ガルパン仕様ではスコップC25のみを取り付けます。


 劇中のワンシーンにて、左側OVMラックの形状を見てみました。この形に合わせるわけですが、前にも述べたように劇中車は上部車体の寸法や高さが実車やキットパーツと異なるため、左側OVMラックの形状も忠実に再現するのは難しいです。キットのパーツは車高が低いため、左側OVMラックの縦のサイズも若干縮まることになります。


 最初の改造では、上図のような感じになりました。上の横棒をもう少し上にずらさないといけませんが、とりあえずこの状態で車体に仮付けして、全体の様子を見てみることにしました。


 スコップのパーツC25を仮付けしました。キットのパーツでは、左のフェンダー内に穴があって、そこにスコップの端が入る形になっていますが、劇中車のフェンダー内には穴が開けられていないので、スコップはフェンダー上に横たわるような感じでOVMラックに取り付けられることになります。その取り付け方がいまひとつ分かりにくかったため、この時点でスコップは仮付けのままにしました。 (続く)

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ガールズ&パンツァー 38(t)戦車B/C型 エンディングVer.

2015年08月03日 | ガールズ&パンツァー

 ピットロードさんの「ガールズ&パンツァー戦車エンディングVer.」シリーズは、来たる9月30日に第3弾となるあんこうチームの「IV号戦車D型改(F2型仕様)」が発売される予定です。公式サイトでの案内情報はこちら
 これに続く第4弾として、かねてからカメさんチームの「38(t)戦車B/C型」が出ることが予告されていましたが、7月26日のワンフェスにて原型が公開されました。ですが、リリース時期が来年春に延ばされるようです。
 まあ、ガルパン関連商品の発売予定日変更は日常茶飯事のことなので、別にかまわないのですが、原型の角谷杏の顔の造形が、デフォルメの関係なのでしょうが、下膨れ気味に見えます。一見して「ダヨーさんみたいだな・・・」と思ってしまったのは、私だけでしょうか。

 とにかく、カメさんチームのフィギュアが完成版で購入出来るのは有難いことで、1/35スケールの38(t)戦車に乗せて楽しむことも可能になります。ただ、エンディングVer.のように小山柚子を操縦室の窓から出すというのは無理です。1/35スケールキットではハッチが車体前部左側と砲塔キューポラの二ヶ所のみですので・・・。

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五十鈴華と冷泉麻子、遂に登場

2015年08月02日 | ガールズ&パンツァー
 去る7月26日のワンフェスにて公開されたガルパン関連新製品のなかで、注目された一群はやはりグッドスマイルカンパニーさんのそれであったそうです。模型サークルの知人A氏が現地会場に出向いて色々と見学し、大量の写真と情報を持ち帰って下さいましたが、その語るところによれば、見物客がかなり集まっていたのがグッドスマイルカンパニーさんの展示ブースであったそうです。


 で、遂に登場した、五十鈴華です。素晴らしい出来です。ポーズもお決まりの両手前合わせですね。


 こちらは冷泉麻子です。劇中の雰囲気をそのまま写し取った絶妙の造形です。さすがですね。


 そして、ねんどろいどもあ戦車の第二弾とみられる、Ⅳ号戦車D型改(H型仕様)です。既存のⅣ号戦車D型にシュルツェンを追加しただけのように見えますが、よくみると細部もきちんとH型仕様の特徴を示しています。既存のⅣ号戦車D型と同じように、ねんどろいどぷちのあんこうチーム5人を乗せて楽しめるようになっているのでしょう。

 いずれも魅力的な製品ですが、問題は発売時期および販売価格が未定であることでした。果たして年内にリリースされるのでしょうか・・・。

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