気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

サークルK・サンクス  ガールズ&パンツァー 劇場版フェア

2015年11月15日 | ガールズ&パンツァー

 去る11月6日に発表された、サークルK・サンクスの「ガールズ&パンツァー 劇場版フェア」が11月17日からスタートします。サークルK・サンクスの公式発表内容はこちら。公式サイトでの案内情報はこちら

 今回の企画は、全国エリア対象分と関東地区限定分とに分かれますが、気軽にチャレンジ出来るのは前者の方とみられます。三ツ矢サイダーなどの飲料2本パックの購入でキャラクターの指人形、カップヌードルシリーズ(ミニ・カップヌードルごはん除く)いずれか2個の購入でキャラクターのペーパーフィギュアがもらえます。
 後者の関東地区限定分のほうは、以前にも実施されていた、対象食品の購入ポイントを集めて景品と引換える企画です。他に予約専用商品の販売もありますが、いずれにしても食べないと形になりませんので、健康第一を目指す場合は慎重な検討を要することでしょう。

 私自身は関西在住ですから、全国エリア対象分の方にチャレンジしますが、初日の11月17日からアタックするよりも、11月21日からの一番くじスタートに合わせようかと思案しています。ともに同じサークルK・サンクスで展開するため、実施店舗を検索して絞り込んだ上で、劇場版の視聴と合わせて近隣の店舗でまとめてチャレンジする、という形を考えています。そのほうが効率的で手間も費用もかからないだろうと思います。

 既に一番くじの方は実施店舗が決定しており、たぶん同じ店舗で「ガールズ&パンツァー 劇場版フェア」も実施すると思います。また一番くじは、大半の上映劇場でも実施されますので、映画視聴時に一番くじにチャレンジし、その前後に近隣のサークルK・サンクスで今回のキャンペーンにチャレンジする、という形でのコースも良いでしょう。
 それで、劇場版視聴に同行する予定のA氏やT氏とも、そういった形でガルパンを楽しみましょうか、と話し合っています。どのみちアニメショップ巡りが追加されますから、資金は潤沢に準備しておきたいところですが、貧乏人の私にはとてもとても・・・・。
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カメさんチーム ヘッツァー 完成です!!

2015年11月14日 | ガルパン模型制作記

 塗装作業を行ないました。いつものようにサーフェイサーを吹き付けて下地を作り、それから本塗装を施しました。車体色はミスターカラーの39番のダークイエロー、車輪類は119番のサンドイエロー、履帯やジャッキは28番の黒鉄色で塗装しました。


 転輪のゴム部分は、ポスカの黒で塗りました。画像では、転輪のサンドイエローが採光の関係で実際より明るく見えますが、実際にはもう少し落ち着いた色調です。本来はドイツ軍機の機体上面のカラーなので、同じドイツ軍の車輛であるヘッツアーの劇中車カラーに最も近いのも頷けます。

 ガルパンの登場車輛は、原則的に所属国および軍のカラーをまとっていると思うので、ドイツ車輛ならばドイツ軍系、アメリカ車輛ならばアメリカ軍系、日本車輛ならば日本軍系のカラーで塗装すれば良い、というのが私個人の基本的な考え方です。親善試合時の奇抜な車体色は別として、全国大会時の車体色はだいたい各国軍のカラーとそんなに違わないので、調色をするにしても最低限にとどめておいたほうが良いように思います。
 アニメ独自のカラーに関しては、大洗系と黒森峰系の二種のガルパンカラーセットがありますから、そちらを使えば楽です。


 予備履帯などのパーツを、塗装後に組み付けました。


 ワイヤーは、28番の黒鉄色で塗りました。マフラーは、これまで使用したことのない色なので、公式設定資料図やアニメのワンシーンなどの色調と彩度を調べ、最も近いのが42番のマガホニーであることを突き止めました。それでマガホニーで塗ってみましたが、違和感は生じませんでした。


 ジャッキ台も、マフラーと同じカラーのようですので、これもマガホニーで塗りました。他の車輛ではこういった木製部分はウッドブラウンで塗っていましたが、今回のヘッツアーだけは、明らかにカラーが異なります。


 塗装しておいたジャッキを装着しました。


 以前にチェックしておいた、転輪車軸の微調整を行ないました。劇中車はキットの姿よりも転輪が下に位置していますので、それに合わせて約2ミリほど下げました。リーフスプリングの下に2ミリのプラ材をかませて調整しました。
 上図は、塗装後の状態です。かませてあるプラ材も、パーツと一体化したようになっていて目立ちません。


 車輪類を取り付けました。


 履帯を装着し、シュルツェンも準備しました。


 シュルツェンを取り付けました。劇中車と同じように中央の一枚だけを僅かに内側に傾けましたが、上画像ではあまり違いが目立ちません。横から見てやっと分かるという程度です。


 デカールは、上図の黄円内のものを使用しました。車体前面に貼る大洗女子学園校章は、カメさんマークのすぐ左にあるものを使うケースが多いようですが、それはサイズが大きすぎます。試しに紙にトレースして車体上に置いてみたところ、劇中車のよりも大きいことが分かりました。
 デカールシートの左端の一番上のものも、一見して良さそうなサイズですが、合っているのは横の寸法だけで、縦の寸法は約2ミリ長いです。これはアニメのマークのデザインが横長スタイルであることによる誤差と思われます。要するに、劇中車のマークと完全に一致する寸法のデカールが無いわけです。

 そこで、試しに双方の寸法を測って車体上にトレースしてみたところ、縦の寸法が合致する方が見た目の違和感も少ないことが分かりました。そこで、縦の寸法が合うデカールを選択しました。厳密には横幅が足りないですが、全体的に大き過ぎるよりも若干小さめの方がマシだろうと考え、前述の黄円内のものに決めた次第です。

 周知のように、モデルカステンのデカールセットにおいては、微妙にサイズが異なるものがかなりあるとされています。公式キットの付属デカールの方が正しい寸法だったりするケースも少なくありません。ヘッツァーの場合は公式キットが出ていますので、その付属デカールを転用するのも一つの方法でしょう。


 デカールを貼り終わりました。若干小さめですが、車体前面全体からみるとこんな感じかな、と思いました。


 カメさんマークは、ハンドルの間に位置するので、貼るのに苦労はありませんでした。


 側面観です。転輪も軸位置を調整した結果、劇中車と同じように上端から下端まで全部が見える状態になりました。要するに、キット指示の姿よりも車高がやや高いわけです。


 正面観です。前面の大洗女子学園校章のサイズ感が、外観全体にかなりのインパクトを与えています。これが縦方向に大きくなると、スケールオーバーになってくる感じがいたします。


 斜め前からのショットです。ガルパン仕様への工作は、見える範囲内では出来る限り実施しましたが、やっぱり防盾などの曲線の形状が微妙に違います。劇中車はもう少し丸みが多いです。


 斜め後ろからのショットです。反省点としては、ワイヤーがちょっと大きめになってしまった事が挙げられます。原因としては、背面パネルのエンジンカバーの円板部分が、劇中車のそれよりも若干大きいサイズであったためです。最初はそれに気づかずに、それに合わせてワイヤー巻きを作ったのでした。


 操縦席バイザー、主砲照準器カバー、機銃防盾、天板のボルトパターンは、ほぼ劇中車に合わせることが出来たように思います。


 背面の予備履帯はちょっと小さく、マフラーはやや大き目でした。キットのパーツのサイズと、劇中車のそれとが一致していない箇所が多いため、実際のプラモデルでこういうことになりがちです。
 今回のヘッツァーに限らず、他の車輛でもこの種のアンマッチはよくありますので、それをいかにして目立たなくするかが、改造および修正のポイントになります。


 以上で、カメさんチームの搭乗車が完成しました。製作日数は、2015年10月14日から10月23日までの10日間でした。組み立てに6日、塗装に2日、塗装後の組み立てに1日かかりました。ほぼ毎日作っていましたので、思ったよりも短期間で出来上がりました。

 今回のキットはアカデミーの製品を使用しましたが、タミヤの製品を使ったとしても、組み立て工程やガルパン仕様への改造や追加工作などの流れに大差は無いと思います。アカデミーのキットだと、六穴タイプの誘導輪のパーツもある、ぐらいの差です。プラッツの公式キットの方は実際に見てチェックしていませんが、作った方の話では、中身が初期型なので劇中車とは違うがそれなりの形には仕上げられる、ということでした。
 なので、大洗女子学園チームの車輛のなかでは作りやすい部類に属すると考えて良いでしょう。小改造が多いですが、ストレートに組んでもそれなりにいい雰囲気で仕上がるキットなので、アカデミーかタミヤかプラッツかは、お好みで選べは良いでしょう。
 カメさんチームは、ガルパンのキャラクターのなかでもけっこう人気がありますので、今回のヘッツァーなどは、外見の可愛らしさもあり、初心者にもおすすめのキットだと思います。

 私の制作におきましては、今回のヘッツァーの完成をもって、大洗女子学園チームの搭乗車輛11種全てが出揃いました。最初の車輛としてアリクイさんチームの三式中戦車チヌを作り始めたのが、2013年10月16日のことでしたから、11種の車輛を揃えるのにちょうど二年かかったことになります。長い日々でしたが、色々と楽しかったなあ、と思います。
 あとは、カメさんチームの三人のフィギュアをピットロードさんのEDバージョンにて購入し、今回の完成品に搭乗させて楽しめる日を待つばかりです。

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カメさんチーム ヘッツァー 作ります!! その7

2015年11月13日 | ガルパン模型制作記

 ステップ11では、主砲部分を組み立てます。ここでもガルパン仕様への改造などが幾つか必要です。厳密に言えばパーツの形状自体も微妙に異なるのですが、丸みの多い部分だけに完全な再現は困難に近いので、ここでの改造や修正は、出来る範囲にとどめておきました。


 ワンシーンにて劇中車の形状を見ました。主砲の先端は三段になっています。キットのパーツでは二段なので、もう一段を追加する必要があります。
 防盾には上と左右に三つの孔がモールドされていますが、左右の二つは劇中車では貫通しています。砲架カバーの上面はフラットになっています。キットのパーツでは円形モールドが施されており、劇場版の登場車もそうなっていますが、ここではテレビシリーズの劇中車を再現します。


 主砲砲身のパーツはB14を使いました。御覧のように先端が二段になっています。


 もう一段を追加してヤスり、三段に改造しました。


 防盾のパーツG1です。上と左右に三つの孔がモールドされていますが、いずれも貫通していません。


 劇中車にあわせて、左右の二つをピンバイスで貫通させました。


 砲架カバーのパーツG25です。上面に円形のモールドや突起があります。


 劇中車にあわせて、突起はカットし、モールドはパテを塗って埋めました。


 パーツを全て切り出しました。可動部分もあるので接着不要の箇所もありました。


 組み立てが終わりました。砲身は上下左右に動きます。


 ラストのステップ12です。機銃や背面のハンドルなどを取り付けます。劇中車は機銃を装備していませんので、機銃のパーツは全て不要です。


 さらに、劇中車の機銃防盾の形状が、キットのパーツと異なっているのが分かります。平面板を組み合わせたようなシンプルな形です。キットのパーツB30、B31は複雑な形状をしているので、これを修正するよりもプラ板で自作したほうが簡単です。


 反対側からはこんな感じに見えます。機銃もその基部もついていないのが分かります。防盾そのもののシンプルな形状もよく分かります。


 機銃防盾の制作に先立ち、主砲照準器カバーを小さくする改造を行ないました。縦横とも約2ミリずつ切り詰めて接着し直しました。


 機銃防盾をプラ板で自作しました。公式設定資料図で見ると左右非対称であり、左側の板がやや大きく、外側への向きも僅かに大きいので、それに合わせました。上図ではあんまり違いが分かりませんので、左右対称に見えます。右側の板はやや短くなっていますが、そうでないと、すぐ後ろのハッチがぶつかって開けられないです。


 一応の組み立てが終了しました。


 背面のマフラー、ワイヤーもこの段階で取り付けました。


 以上で、塗装前の組み立て工程が全て終わりました。 (続く)
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ガールズ&パンツァー劇場版本予告からの情報  その二  変更点は・・・?

2015年11月12日 | ガールズ&パンツァー

 劇場版の公開スタートまで、十日を切りました。私の場合、初日には行く積りがなく、模型サークルの知人A氏やT氏と映画館に同行する予定があるため、自身の鑑賞の機会は約二週間後ぐらいになります。前売り券を合わせて4枚買いましたので、四ヶ所の映画館でそれぞれの音響を楽しみながら観ようと考えております。


 近頃ガルパン戦車のキットにハマり出しているT氏とは、キット制作上の相談や情報交換などで毎日のようにメールや電話を交わしていますが、向こうもガルパン劇場版の視聴をものすごく楽しみにしておられるので、最近はそちらの話題が多くなっています。
 昨晩の電話でも、上画像のプラウダ高校チームのシーンに言及し、これでソ連戦車を作る気持ちが高まってきた、と話してきたT氏でした。

「じゃあ、T34とかIS2とか作られるんですか?」
「そうなるかもね。今まではあの白い車体色がなんか違和感あってねえ、作る気にならへんかったけど、今度の濃緑の車体色はええなあ、って思うんよ。ああいう色やったら重厚そうで渋いし、作ろうという気持ちになってくる」
「良かったですねえ」
「問題はキットやな」
「まあ、そうですねえ」
「劇中車は、劇場版のやつは、テレビシリーズのやつとは変化無いのかな、どこか変わってるのかな」
「予告編見た限りでは、ちょっと分からないですねえ、私自身はあんまりソ連戦車ってリサーチもやってないんですよ・・・」


 劇場版に登場する戦車のディティールが、テレビシリーズのと異なっている戦車は、現時点では上図のあんこうチームのⅣ号戦車D型改(H型仕様)などが挙げられます。
 例えば、前部装甲板のボルトは、これまで省略されていた分が復活しています。エンジン点検ハッチについていた縁も無くなっています。同様の変更点は、側面や背面にもあるかもしれませんが、現時点では不明です。


 上図でも、カメさんチームのヘッツァーは、主砲砲架カバーの上面のモールドが復活しているのが分かりますし、ノテックライトの電線コードに、テレビシリーズ車輛には無かった留め具がついているのが見えます。
 これに対して、カモさんチームのB1bisのほうは、上画像を見る限りではテレビシリーズ車輛の状態のままであるようです。もともとキットがタミヤの製品しかありませんので、タミヤキットの形状に準拠した姿になるのかな、と予想していたのですが、目立った変更はどうも見当たりません。テレビシリーズのままの車輛も幾つかある、とみたほうが良さそうです。

 いずれにせよ、劇場版公開を契機として、ガルパン戦車プラモデルのブームもまた一つのヤマを成してくることと想像されます。プラモデルの制作に必要な資料の整備が望まれることでしょうし、それに対応しての、ガルパンアハトゥンクなどの増補版が刊行されるかもしれません。
 とりあえず、ガルパン戦車を作っている身としては、そういった新たな公式設定資料の充実を図っていきたいところです。

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カメさんチーム ヘッツァー 作ります!! その6

2015年11月11日 | ガルパン模型制作記

 ステップ9では、ジャッキとシュルツェンを組み付けます。今回のキットのジャッキのパーツは、劇中車のよりもサイズが大きいので、修正が必要です。


 公式設定資料の図にて、ジャッキの大きさを確認しました。後部右側フェンダー上に斜めにセットされていますが、そのサイズは前後のステーの間におさまっています。キットのパーツはもっと大きいです。
 また、ジャッキを固定する留め具は、キットでは2個ですが、劇中車では後ろの1個のみとなっています。


 続いてワンシーンにてシュルツェンの形状も確かめました。御覧のように三枚の板から成り、中央の一枚が僅かに内側に傾きます。これは左右とも同じです。また、表面にはボルトが全く無く、両端は折れが無く真っ直ぐになっています。


 以上の情報をふまえ、ガルパン仕様への改造にすすみました。まず、ジャッキのパーツをガイドの指示通りに組み立てますと、上図のような大きさになります。このままだと前後のステーの間におさまりませんので、短くする必要があります。なお、ハンドルのB34は、劇中車には見えませんので、取り付けませんでした。


 ジャッキの長さは、劇中車においては背面の予備履帯よりやや短いです。そこで予備履帯のパーツI5と比較しながらジャッキの長さを切り詰めることにしました。予備履帯のパーツI5も劇中車のパーツより若干短いので、サイズ的にはほぼ同じにすれば良いと判断しました。


 短く修正したジャッキです。寸詰まりのような感じですが、以前に作った38(t)戦車のジャッキとあまり変わらないサイズになりました。
 改めて資料をチェックすると、カメさんチームの38(t)戦車のジャッキとヘッツァーのジャッキは、同じものであるように見えます。車体は改造キットでチェンジしたものの、ジャッキはそのまま乗せ換えているのかもしれません。


 ともあれ、前後のステーの間におさまるサイズになりました。留め具のパーツC15は、後ろの1個のみを取り付けました。ジャッキ本体は、塗装後に接着する予定です。


 続いて、シュルツェンの修正に進みました。ここでは次のステップ10の分も合わせて左右一対のシュルツェンをまとめて工作しました。
 キットのパーツG5、G6の修正前の状態は、御覧のように三枚を一体成型とし、両端は折れを持ち、表面にボルトのモールドがあります。


 両端の折れを真っ直ぐに直し、表面のボルトを全て削り取りました。


 車体側にシュルツェン架のB21、C16、C17を取り付けました。ガイドの指示ではここでシュルツェンも取り付けますが、塗装後に履帯の装着を行なってからシュルツェンを接着することにしました。


 最後にシュルツェンを三枚に分割しました。左右同じパーツですが、混乱しないようにマスキングテープで仮留めしました。


 ステップ10です。シュルツェンおよびシュルツェン架の工作は既に終えましたので、ここでは後部左側フェンダー上にセットする道具箱を組み立てます。


 キットのパーツは通気孔をもつタイプですが、劇中車のそれは上図のように通気孔が全く無いタイプです。キットにはそちらのタイプのパーツも入っていますので、そちらを使います。


 パーツはB36とB39を使用します。上図に見えるのがそのパーツです。


 組み立てて、劇中車と同じ位置にセットしました。これでステップ10は完了です。 (続く)

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カメさんチーム ヘッツァー 作ります!! その5

2015年11月10日 | ガルパン模型制作記

 ステップ7では、主砲照準器およびペリスコープを取り付けます。劇中車ではB16の主砲照準器だけが出ていますので、それに合わせます。B38、B53、B54は不要です。


 劇中車の状態を見てみましょう。背面と左側面のペリスコープが出ておらず、左側面の方には長方形の突起があります。次のステップ8で取り付ける主砲照準器のカバーが、キットのパーツB26よりも小さいです。


 B16の主砲照準器を取り付けました。が、やや突き出し気味ですので、後で短く調整しました。


 左側面のペリスコープの位置にプラ材で長方形の突起を再現しました。


 ステップ8では、背面のワイヤーなどを取り付けます。2ヶ所のC10は、ペリスコープが出ないので不要です。またB59、G12も劇中車にはありませんので不要です。またB19とB20は、タミヤキットの同じパーツに交換します。


 ワンシーンにて劇中車の状態を見ましょう。バックライトはT字形です。キットのパーツでもT字形になっていますが、簡易化されたような再現度なので、しっかりと造形されているタミヤのパーツに交換します。
 ワイヤーは、画像を見る限りでは2回巻きで、劇中車独特のC形フックに懸けてあります。ワイヤー両端のフックは、一方がもう一方の穴に通してあります。これをキットで再現するのは物理的に不可能なので、双方をかみ合わせる形にしました。


 キットのパーツを切り出しました。ワイヤーは、キットに入っている糸を使用します。


 後部フェンダーステーのB19とB20は、タミヤキットの同じパーツD35、D36に交換しました。上画像の下のパーツがタミヤ部品です。これにD66をつければT字形のバックライトも出来上がります。


 ワイヤーは、ガイドの指示通りに作りました。フックのC24は長いので、後で切り詰めて短かくしました。


 主砲照準器のカバーB26は、やはりそのままではオーバーサイズでした。後で縦横を約2ミリずつカットして小さく作り直すことにしました。


 アンテナ基部のB27を取り付けました。アンテナ本体は、保管上の都合により省略しました。


 ワイヤーを懸けるためのC形フックは、劇中車独特のパーツですのでキットには入っていません。ジャンクの中から適当な部品を見つけて、それらしく加工したものを取り付けました。


 一つ一つ、パーツを取り付けてゆきました。後部左右のフェンダーは、もともと斜めにつくのを水平に付け直していますから、ステーのパーツもそれに合わせて修正しました。ここではタミヤキットのパーツD35、D36を使いますが、タミヤキットでもフェンダーが斜めにつくので、修正の段取りは同じです。


 T字形のバックライトも出来上がりました。タミヤのパーツは精巧に出来ています。 


 ワイヤーも、なんとか形にしましたが、少し大きかったようです。直径を5ミリほど短くしたほうが良かったように思いまして、後で短く作り直し、フックのC24も切り詰めて短くしました。


 なんとか仕上がりました。ワイヤーはまだ取り付けていませんが、後のステップにて取り付けています。 (続く)

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ガールズ&パンツァー劇場版本予告からの情報  その一  感動的な・・・!!

2015年11月09日 | ガールズ&パンツァー

 劇場版の公開スタートまで、二週間を切りました。既に公開されている本予告の映像を見ていても、楽しさ一杯の物語に仕上がっているようなので、新たな興奮や感動が味わえることでしょう。


 本予告の映像からの情報もさまざまにありまして興味深いですが、目玉はなんといっても新登場のチームでしょう。現時点では知波単学園、継続高校の2チームが知られていますが、戦車のシーンも公開されているのは知波単学園のほうです。
 その保有車輌は三種類ですが、すべて日本陸軍の車輛です。大洗女子学園チームにも八九式中戦車甲型や三式中戦車チヌがありますが、第二次大戦においてはどちらかいうと脇役でした。これに対して、知波単学園チームの三種の車輛は、いずれも太平洋戦線にて数々の激闘を展開した、いわば主力クラスの顔ぶれです。
 この三種の車輛をテレビシリーズで全く登場させていなかったのは、その時点で既に劇場版の構想および知波単学園チームの基本イメージが固まっていたからなのかもしれませんね・・・。

 いずれにせよ、ガルパンにおいては、第二次大戦中の主要参戦国の戦車部隊が、そのまま戦車道の参加チームの陣容に再現されてきましたが、今回の知波単学園チームの日本軍戦車部隊の登場をもって、全てが出揃った形になります。これは、ある意味感動的な内容だと思います。


 さらに感動的なのは、知波単学園チームの活躍によって、日本軍戦車部隊の組織的な作戦活動の様子を垣間見ることが出来る、という点です。
 例えば、上掲のワンシーンなどは、明らかに占守島の帝国陸軍戦車第11連隊の勇姿を彷彿とさせるオマージュと思われます。が、実際の戦闘の様相を伝える記録映像および写真がほとんど無いため、日本軍戦車部隊の戦いぶりがどのようであったのかは、文章でしか知ることが出来ません。

 それ以上に、太平洋戦線での日本軍戦車部隊の数々の激闘の有様すら、ドイツ軍のような記録映像がほとんどありません。日本側の報道には機密上の配慮から相当の管制がしかれていたうえ、米軍側でもあまり日本軍戦車部隊の姿を撮影していないそうです。たまに単独での戦闘を余儀なくされて撃破される日本軍戦車の姿か、戦闘後の無残な残骸の有様が映し出される程度です。

 それで、念のために模型サークルの仲間たちにもメールを回して問い合わせてみました。太平洋戦線での日本軍戦車部隊の組織的な作戦行動の記録映像を御覧になったことはありますか、と。答えは全て「否」でした。A氏などは「そういう映像があるんやったら見てみたいけど、あるわけねえやろうな。平時の行進シーンとか、駐屯地や練習場でのずらっと並んでるシーンはたくさんあるけどな。中国戦線での戦闘シーンは割合に見られるけど、太平洋戦線はな・・・、九七式中戦車が並んで行進間射撃やって、米軍のシャーマンとかをやっつけるシーンなんて、まず有り得ねえもんな・・・」

 そうしますと、日本軍戦車部隊の組織的な作戦活動の様子というのは、今回のガルパン劇場版での知波単学園チームの登場によって、初めて映像化されることになるわけです。これが感動的でないはずはありません。日本のアニメ史上における歴史的偉業の一つに数えていいのではないでしょうか。
 アニメ映像ではありますが、メカ描写のクオリティが秀逸なため、実車と変わらない迫力や躍動感が表れるのは間違いなく、武運つたなく散った日本陸軍戦車部隊の霊前に捧げる魂の映像としても位置付けられることでしょう。
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カメさんチーム ヘッツァー 作ります!! その4

2015年11月08日 | ガルパン模型制作記

 ステップ6では、上部車体の各所を組み立てます。ガルパン仕様への追加工作や改造が多数にわたりますので、順に紹介してゆきます。


 劇中のワンシーンを御覧下さい。車体においては側面前端に溶接部の溝が無い点、前面上部に突起が全く無い点、が挙げられます。操縦席バイザーは、キットパーツと形状が異なり、内部中央に支柱があります。右側前部フェンダー上にセットされるジャッキ台は、キットパーツよりも厚みを持ち、三本のベルトで留めてあります。キットパーツではベルトが二本です。


 キットの上部車体パーツA1です。修正前の状態です。


 御覧のように、側面前端に溶接部の溝がモールドされています。これはタミヤキットのパーツでも同様です。


 劇中車には溝がありませんので、細長く切ったプラ板をはめ込んで溝を埋めました。


 ジャッキ台です。キットのパーツB33は厚みが無くてベルトも二本なので、ここは自作することにしました。ジャンクのプラ材をカットしてジャッキ台本体をこしらえ、プラ板で三本のベルトを作りました。真ん中のベルトの中央を留めるボルトも再現しました。


 自作したジャッキ台を、右側前部フェンダー上に取り付けました。この時点で、操縦席バイザーの改造は後回しにしました。


 今回の制作において、ガルパン仕様への工作が集中するのが車体上部の天板です。劇中車のシーンで見ますと、4つの修正ポイントがあります。一つ目は、天板上の三辺のボルトの数が異なることです。二つ目は、天板上の三ヵ所のピルツに穴が無いことです。
 三つ目は、ペリスコープ式の主砲照準器のスライドカバーの両端が方形であることです。四つ目は、側面に5個のハンドルが並ぶことです。このハンドルは、擬装用の草木などを針金で括りつけるためのものです。


 修正前の天板の状態です。三辺のボルトの数が異なります。右辺(上図の左側)で10個ですが、劇中車では7個です。前辺(上図の手前)で10個ですが、劇中車では8個です。左辺(上図の右側)で13個ですが、劇中車では6個です。目立つ部分ですので、転輪のボルトのようにスルーするわけにはゆきません。
 なお、劇中車のボルトは五角形をしているのですが、そこまでの再現は無理なのでやりませんでした。


 最初に、全てのボルトのモールドを削り取りました。


 起動輪においてボルトを追加した時と同じような要領で、ウェーブのボルトパーツを使用して三辺のボルトの数および配置を劇中車に合わせました。


 続いて側面の修正に移りました。キットパーツでは5個の突起が並びます。これをハンドルに変更します。


 突起を全て削り取り、突起のあった位置にピンバイスで穴をあけました。後方の5番目の穴だけは、突起の位置ではなく、劇中車の画像を参考にして位置を決めました。


 真鍮線でハンドルを作り、片方の端を長くしておきました。その長い方の端を穴に差し込んで、ハンドルを瞬間接着剤で固定しました。


 左右5個ずつのハンドルを接着し終わりました。


 天板上の三ヵ所のピルツを修正しました。元の状態では少し高かったので削って低くし、穴も埋めました。


 ペリスコープ式の主砲照準器のスライドカバーです。キットパーツはB18で、両端が丸くなっています。劇中車のものは方形ですので、両端の丸み部分をカットすることにしました。


 カットして両端を方形に整えたB18を接着しました。


 続いての修正ポイントは、御覧のように5つあります。一つ目は、天板上右側のハッチの片側にハンドルがあることです。二つ目は、背面右側のペリスコープが出ていないことです。三つ目は、予備履帯は6枚連結であることです。キットのパーツI8は7枚連結になっています。これは6枚連結のI5に交換し、塗装後に取り付ける予定です。
 四つ目は、後部のマフラーが前期型のタイプであることです。今回のアカデミーのキットには後期型の簡易タイプしか無いので、タミヤキットのパーツを転用します。五つ目は、前部ノテックライトのコードを追加することです。


 組み立て前の背面部の各パーツです。このうち、二ヶ所の乗降用ハッチのパーツは接着せず、ピットマルチ使用にて開閉自在とする予定です。


 組み立てた状態です。背面右側のペリスコープB53が出ないので不要となり、その取り付け穴は劇中車の形状に合わせて長方形のプラ板で塞ぎました。天板上右側のハッチの片側G4にハンドルC11を取り付けました。C11はキットに1個多く入っているので、それを使いました。


 組み立てた背面部を、車体に取り付けました。


 後部のマフラーは、タミヤキットのパーツD56、D57、D58、D59、D62を転用しました。


 マフラーを組み立て終わりました。この時点では支持脚がつきますが、劇中車には無いので後でカットして形を整えました。


 前部のノテックライトと操縦席バイザーのパーツです。


 ノテックライトと操縦席バイザーを取り付けました。操縦席バイザーは後ろを斜めに削って側面が三角形に近くなるように修正し、内部中央の支柱をプラ板で追加しました。


 ノテックライトのコードを銅線で追加して再現しました。これでステップ6の工程とガルパン仕様への修正が全て終わりました。 (続く)

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カメさんチーム ヘッツァー 作ります!! その3

2015年11月07日 | ガルパン模型制作記

 ステップ4では、履帯を組み付けます。私の制作においては、キットのパーツの代わりにタミヤのヘッツアーのキットに入っているベルト式パーツを使います。塗装後に装着しますので、ここではつけません。


 ステップ5では、背面パネルを組み立てます。劇中車の背面パネルは色々と独特の形状になっていますので、各所で修正および改造が必要となります。


 公式設定資料の背面図を見てみましょう。左右フェンダーの高さにパネルラインがあり、その上にボルトが9個並びます。さらにパネルラインの下に5個並びますが、そのうちの左から2番目は、右側履帯固定具の上端を留めています。その右側履帯固定具および予備履帯は、キットの指示位置より若干左寄りにセットされています。そして右下隅のステップ金具は、劇中車においては、単なる方形状に表されます。


 キットのパーツを切り出しました。予備履帯は、三枚連続のパーツI3で合っていますが、サイズが僅かに小さい感じがしたので、寸法を比較するために一枚のパーツI6を横に置いてあります。このI6は組み立てには関係ありません。


 キットの背面パネルのパーツG24です。改造前の状態です。


 まず、赤円内に示したモールドを、全て削り取ります。タミヤキットの同じパーツにはこういったモールドがありません。


 モールドを、全て削り取りました。


 続いてパネルラインをラインチゼルでケガいて再現しました。その右側の上下にボルトパターンを再現します。上には6個が並びますが、これを9個に増やします。下にはボルトがありませんが、5個のうちの4個を再現します。左から2番目には、あとで右側履帯固定具の上端をセットします。右下隅のステップ金具は、プラ板で方形状に作り直します。


 改造が終わった状態です。それから後部左右の牽引ホールドG7、G8を切り出しましたが、これも劇中車においては形状が異なります。


 劇中のワンシーンで確認すると、ホールド本体は台状に近い方形であり、左右フェンダー内側につながる側板が無いのが分かります。


 そこで牽引ホールドG7、G8の側板部分をカットし、ホールド部分も台状に近い方形に整えました。


 改造した牽引ホールドG7、G8を背面パネルに取り付けました。これで劇中車の形状に大体合わせることが出来ました。


 さらに劇中車においては、エンジン外板部分の円板上の2個のボルトの位置が上寄りにあり、下にキットパーツに無い金具が見られます。


 そこで上図のように改造を行ないました。2個のボルトをやや上に移し、下に金具を追加しました。2個のボルトの元位置には、ワイヤーを留める鉤型フックがつきますが、これはキットのパーツにはないので、ジャンクパーツから適当な部品を持ってくる積りです。


 以上で背面パネル部分の改造が完了しました。これを車体パーツに接着して、ステップ5を終えました。 (続く)

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月刊戦車道 特別号1

2015年11月06日 | ガールズ&パンツァー

 11月3日に発売された、「月刊戦車道 特別号1」です。発売日の翌日に手元に届きました。

 来年春に発売予定の2と合わせて二冊セットとなっています。それぞれの発売タイミングを劇場版公開前と公開後に置いて、ガルパンのストーリーを二部構成で解説しています。今回の1では、テレビシリーズおよびアンツィオ戦OVAにて綴られた、第63回戦車道全国高校生大会にスポットをあて、その全ての試合を詳しく解説しています。

 なので、アニメ本編には登場しなかった、他の参加高校チームの陣容や試合ぶりを初めて知ることが出来ます。読み物としても楽しいのですが、興味深いのはそれぞれのチームの保有車輌が明らかにされていることです。ガルパン戦車のプラモデルを作って楽しんでいる方々にとっては、得難い情報ですね。

 模型サークルの知人Tさんも今回の本を購入したようで、早速電話をかけてきました。
「星野さん、例の新刊、読んだ?」
「とりあえず、パラパラッとは・・・」
「今度の劇場版に出てくる継続チームってな、Ⅳ号のJ型を保有しとるんやねえ」
「あ、そうなんですか」

 言われて改めてページを開くと、その通りでした。ちょっと意外な気がしました。
「星野さん、確か、J型のキットも持ってたよね」
「ええ、でも部品を色々と今までのガルパン戦車に転用しちゃってますんで、改めてタミヤに部品請求しないと作れませんけどね・・・」
「作ってみたらええんやないですかね、継続高校チームのJ型」
「ああ、そういう選択肢もありますか・・・」
「それとな、全部のチームの保有車輌ひととおり見てたら、面白いことが分かったんよ」
「何です?」
 
 Tさんは、車輛名を一つ挙げて、それがどのチームにも見当たらないんやね、と言いました。
 これには驚かされました。けっこう有名な存在で、第二次大戦でも実戦配備されて活躍していましたから、普通に考えたら、ガルパンにも在っていい車輌です。第63回戦車道全国高校生大会の参加校チームのいずれかが、何輌か持っていても良さそうな車輛です。
 なので、今まではどこかのチームが保有しているだろう、と単純に考えていたのですが、今回の本を隅から隅まで探しても、その車輛の名前すら見つけられませんでした。

「ガルパンって、各国の色んな戦車をすべて網羅しとるんかと思ったけんど、意外とそうでもないんやねえ」
 Tさんは笑っていましたが、私には、驚きの方が大きかったのでした。なんでこれがガルパンに登場してこないんだろう、と、部屋の片隅に積んであるそのキットを振り返ったことでした。

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カメさんチーム ヘッツァー 作ります!! その2

2015年11月05日 | ガルパン模型制作記

 ステップ3では、車輪類と車体後部フェンダーを組み立てます。ガルパン仕様への工作ポイントが幾つかありますが、私の制作においては一部をキットパーツのままにしています。


 まずは車輪類です。公式設定資料の図を御覧下さい。起動輪および転輪のボルトの数が異なります。誘導輪は末期の6穴タイプですが、今回のキットは末期型を選べるタイプなので、6穴タイプのパーツも入っています。
 起動輪においてはボルトが外周に8個、内周に12個ありますが、キットのパーツでは外周がゼロ、内周に16個あります。内周のボルトは4個しか違わず、外見上もあまり変わりませんので、ここでは外周の8個を追加します。
 転輪においてはボルトが外周に12個、内周に8個ありますが、キットのパーツでは外周が16個、内周に16個あります。外周のボルトは4個しか違わず、外見上もあまり変わりませんので、ここでは内周の16個を8個に減らします。


 誘導輪を組み立てました。使用パーツはE6とE7でした。


 起動輪のパーツです。御覧のように、表側のパーツC14の外周にはボルトが全くありません。ガルパン仕様では8個が並びますので、その8個を追加します。


 今回は、ウェーブのボルトセットを利用しました。パーツは、左側の最も小さい1.0ミリのサイズを使いました。


 外周に8個のボルトを追加しました。内周には16個が並びますが、狭くて細かいので、削ったりの修正は私の拙い腕では無理です。外見上もあまり差異が目立ちませんので、ここではそのままにしておきました。


 起動輪を組み立て終わりました。ハブキャップのC9のボルトは8個で、これは劇中車と同じです。


 続いて転輪のボルト数の修正です。御覧のように、外周に16個、内周つまりハブキャップに16個がモールドされています。劇中車ではにおいては外周12個、内周8個ですのが、外周の16個はそのままにして、内周のほうだけを合わせます。


 内周つまりハブキャップの16個を半分の8個に減らします。御覧のように一個ずつ飛ばして赤くマーキングし、これを削り取ることにしました。


 修正後の片側4輪分です。これだけで20分以上かかりましたので、外周の方もいじると一時間以上は確実にかかってしまいます。


 転輪の修正を終え、車輪類の全てを並べました。このうち転輪の8個は、塗装後に組み付ける予定です。


 続いて後部フェンダーの組み付けに移ります。ガルパン仕様への工作ポイントが幾つかあります。公式設定資料の背面図を見ますと、劇中車では左右の後部フェンダーが水平にセットされ、それぞれの内側に縁が無いのが分かります。
 キットのパーツではフェンダーは斜めにつき、内側にも縁がありますので、劇中車の形状に合わせます。


 さらに俯瞰図を見ますと、左右の後部フェンダー上のリブが末端の区画のみについています。そして右側フェンダー上にジャッキが斜めにセットされ、その下にワイヤーカッターがあります。
 キットのパーツでは、フェンダー全面にリブがつきますので、修正が必要です。またジャッキはキットでも斜めにセットされますが、ワイヤーカッターの取り付け位置は異なっているので変更する必要があります。


 まず、ガイドの指示通りにB47、B48を取り付けました。


 左右の後部フェンダーのパーツB45、B46を並べました。


 御覧のように前端が斜めにカッティングされています。そのままつけると、フェンダーが斜めにつきます。


 そこで前端を水平にカットし、車体に仮組みして水平につくかどうかを確かめました。


 続いて、フェンダー上のリブを、末端区画のみ残して削り取り、フラットに直しました。


 ワイヤーカッターのB76を取り付けました。ガイドの指示では前端近くにセットしますが、劇中車ではジャッキの下にセットされていますので、それに合わせて位置を見定めて取り付けました。
 ジャッキはキットでも斜めにセットされますが、その取り付け穴がモールドされており、ワイヤーカッターのB76を取り付ける際にジャッキの取り付け穴を塞がないように注意しました。


 左右後部フェンダーを車体に接着しました。


 左右後部フェンダーが水平にセットされているのを確かめました。もちろん、それぞれの内側の縁も削り取っておきました。


 なんとか工作が終わりました。これでステップ3は完了です。 (続く)
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カメさんチーム ヘッツァー 作ります!! その1

2015年11月04日 | ガルパン模型制作記
 私のガルパン戦車プラモデル制作は、ちょうど二年前の2013年10月16日からスタートしました。最初は大洗女子学園チームの車輌のみを対象とし、2015年1月からは黒森峰女学園チームの車輛も対象にして、これまでに計15輌を作りました。このうちの10輌までが、大洗女子学園チームの車輌ですが、劇中に登場したのは11種類でしたから、あと1輌を作れば、大洗女子学園チームの全ての登場車輛が出揃うことになります。

 そのあと1輌が、カメさんチームの駆逐戦車ヘッツァーでした。カメさんチームの車輛は2種類があり、前期の38(t)戦車は既に作りました。そのあとに続けてヘッツァーを作っても良かったのですが、レオポンさんチームのポルシェティーガーを作った後に黒森峰女学園チームの車輛に対象を広げたため、ずるずると後回しになってしまいました。

 ですが、あんこうチームのⅣ号戦車D型改(H型仕様)を作って、優勝パレードのシーンを再現して楽しんだ時に、次に続くのがヘッツァーであり、それがまだ無いので物足りない気がしました。やっぱりヘッツァーは早めに作った方がいいな、と考えて、黒森峰女学園チームのⅢ号戦車J型の次に、第十六作目として選んでみることにしました。


 カメさんチームのヘッツァーは、プラッツより公式キットが出ていますが、劇中車の形式と異なるために色々と不都合があります。劇中車は一部に初期型のパーツを備えた後期型または末期型の型式とされていますが、プラッツ公式キットは初期型です。タミヤからもキットが出ていますが、それは中期型です。
 これらに対して、上図のアカデミーのキットは後期型から末期型までを選択出来るタイプなので、内容的には劇中車に最も近いです。それでアカデミーのキットを確保し、これをもってガルパンの劇中車を再現することにしました。足りないパーツは、タミヤキットのものを転用しました。

 事前にノートにまとめたところによれば、ガルパン仕様への改造は、大部分が小さな工作または細かな修正で占められます。マフラーだけは形が完全に異なるので、タミヤキットのパーツを流用します。また履帯もタミヤキットのベルト式パーツを使います。プラ板で完全に作り替える部分としては、車体上部の機銃用防盾が挙げられます。


 パッケージの中身です。ヘッツァーのキットはタミヤからも出ていて、アカデミーのキットはタミヤ製品のコピー品だとか噂されていますが、実際には仕様も寸法もパーツ割りも異なります。タミヤ品は中期型を再現していますが、アカデミー品は後期型と末期型を選択出来るようになっています。型式も違うので、コピー品でないことは確かです。


 組み立てガイドです。アカデミーのガイドはサイズが大きく、内容が見やすいことで知られます。以前にM3中戦車リーを作った時もそうでしたが、ガイドが見やすいので、内容がよく分かって助かります。
 これに対して、プラッツやドラゴンの方はごちゃごちゃ詰め込んだ感じなので、見づらく、パーツの取り付け指示がどうなっているのかがよく分からなかったりします。そういうのが制作時にストレスになってしまうこともありますので、アカデミーのガイドの見やすさは、もっと評価されていいと思います。


 ランナーは数を程よくまとめ、パーツ割りもなるべく効率よく組み立てられるように、組み立てステップ毎にだいたい同じランナーに並んでいます。そのあたりはタミヤの製品と似たスタンスを感じさせます。


 ステップ1です。下部車体を組み立てます。上部転輪のC7は、塗装後に取り付けますので、ここではランナーに組み付けたままにしておきました。


 パーツを全て切り出しました。


 仮組みしていて、車軸の基部のパーツが僅かに斜めになっているのに気付きました。そのまま組んでいくと、転輪もやや斜めについて、前からみると下端がハの字に広がる形になることが予測されました。
 この点は、ネット上における先行作例のレポートにおいても指摘されていたことなので、自分の作品でも確かめて、やっぱりそうなるか、と納得しました。


 そこで、応急処置として、上図のようにC18およびC19のパーツに薄いプラ板をかませて、その上にC20およびC21を取り付けました。


 その結果、車軸の基部が水平に近くなりました。こんなところでしょうか。


 続いて前部牽引ホールドのパーツG21およびG23も、修正が必要です。上図ではパーツを左右逆に付けてしまい、後で気が付いて貼り換えました。


 アニメのワンシーンにて、劇中車の前部牽引ホールドの形状を確認しました。キットのパーツよりもシンプルな台形状をしています。


 劇中車の形状に合わせるべく、あちこちカットして形を近づけることにしました。赤ペンでカット部分をマーキングしました。


 カット後の前部牽引ホールドです。完全に似せようとすると、中央の穴に達してパーツ自体が使い物にならなくなりますので、大まかに似せる程度にとどめておきました。左右のホールドを同じように修正した後に、パーツを剥がして正しい位置に付け直しました。


 ステップ2では、サスペンション部分を組み付けます。ここは組み立てガイドの通りに進めましたが、C1、C2、C3、C4は接着せずにはめ込んだだけにし、リーフスプリングのC22およびC23も、C1、C2、C3、C4とはくっつけないでおきました。
 そうすることで軸部は遊びが生じますが、転輪を付けて一直線に並べるための微調整も可能になります。転輪を塗装後にきちっと並べてズレなく取り付けてから、C1、C2、C3、C4やC22、C23を流し込み接着剤で固定する、という手順で組むことにしました。


 リーフスプリングの各部を接着せずに可動のままにしたのは、劇中車の転輪の装着状況がキットのそれと少し異なるからです。キットの指示通りの状態で転輪を仮組みしてみたところ、転輪の上端が左右シュルツェンに隠れます。これはアカデミーだけでなくタミヤのキットでも同様になります。これに対して劇中車は、上図のように転輪の上端が左右シュルツェンに隠れておらず、転輪の上から下まで全て見える状態になっています。
 また、キットの指示通りの状態で転輪をセットすると、その上端は誘導輪の上端とほぼ同じ高さにきます。劇中車では、上図のように誘導輪の位置が転輪よりもやや高いです。

 これらの相違点は、劇中車の転輪の装着位置が、キットの指示よりも下になっているために生じています。計測してみたところ、約2ミリの差がありました。そこで、C1、C2、C3、C4を動かして、転輪の車軸位置を約2ミリ下げたうえで、転輪類を再び仮組みしたところ、車輪の装着状況が劇中車とほぼ同じになりました。
 以上の所見をふまえて、リーフスプリングのC22およびC23とC1、C2、C3、C4の間に、約2ミリのプラ材をかませて車軸の位置を下げる、という追加工作をガルパン仕様への修正ポイントの一つに加えました。とりあえず、この追加工作は、この段階では保留とし、後のステップにて車体が組み上がって大体の姿がまとまった時点で実施することにしました。


 パーツを切り出して並べました。


 アカデミーのパーツは、上図のような細かい部品でも接着の位置や向きを間違えないように凹凸やダボ穴などがついています。タミヤの製品に劣らない気配りが各所にみられて、組み立て易さに繋がっています。


 組み立てが完了しました。C1、C2、C3、C4ははめ込みのみで、C22、C23もC1、C2、C3、C4とは接着していません。なので、軸部があちこちで僅かに可動する状態でした。前述のように、後で車軸の高さを約2ミリ下げる追加工作を行う予定です。 (続く)

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figma Vehicles IV号戦車D型 本戦仕様 が届きました

2015年11月03日 | ガールズ&パンツァー

 颯爽と登場した、グッドスマイルカンパニーさんのマスコットキャラ、ぐま子さんです。

 ぐま子 「ぐまー。鳥取県倉吉市からやってまいりました、ぐまー」
 (ああそうか、グッドスマイルカンパニーさんの工場があるんでしたね)


 ぐま子 「今回届きましたのはこちら、鳥取県は倉吉特産の打吹公園だんごでーす、ぐま!」
 (あれっ?)


 (あのう、届いたのは違う品なんですけど・・・・)
 ぐま子 「ん?これと違うぐまか?」


 ぐま子 「こっち?・・・ぐま?」
 (そうです)


 ぐま子 「figma Vehicles IV号戦車D型 本戦仕様・・・ぐまー」
 (そうそう)


 ぐま子 「大きな箱です、ぐまー」
 (そうですね)


 ぐま子 「ワタシのうどんツインテールを広げたよりも大きいです、ぐまー」
 (分かりましたから、開けて下さい・・・)


 ぐま子 「ではさっそく、箱を開けてみたいと思います、ぐまー」


 ぐま子 「はい、開きましたー、ぐまー」
 (ちょっと、ぐま子さん、中蓋がまだ・・・)


 ぐま子 「はい、中蓋のボール紙も取りました、ぐまー」


 ぐま子 「中身は見えますかー、ぐまー」
 (あの、ちょっと、そこをどいてもらえませんか・・・)


 秋山優花里 「ヒャッホウゥ、最高だぜえぇぇっ!!」
 (秋山さんまで・・・、あの、ちょっと、そこをどいてもらえませんかね・・・)


 ぐま子 「これが話題のグッスマうどんだよー、ぐまー」
 秋山優花里 「おおー、美味しそうですねー」
 (お前ら・・・、どいてくれって言ってるのが分からんか・・・)


 やっと二人がどいてくれたので、改めて・・・。


 秋山優花里 「外箱から取り出しましたであります」 


 秋山優花里 「パッケージの裏面はこんな感じであります」


 秋山優花里 「こっちがパッケージの表面であります。大洗にある最大のパネルと同じ図案なのが嬉しいですよねー」


 秋山優花里 「箱の中から出て参りました、われらのⅣ号戦車D型であります!!」


 秋山優花里 「で、これが75ミリKwK37の砲弾であります。この75ミリというのが、当時としては破格のサイズであった点がⅣ号戦車の大きなポイントだったんですよ。遅れて参戦するアメリカのM3リー中戦車やフランスのルノーB1bisですら、まだ75ミリ砲は限定旋回式だったんですから、これを短砲身ながら全周旋回式砲塔に装備させたドイツの技術力は、やっぱりすごいものがありますねー!」
(あの・・・、砲弾の説明はいいですから、今回届いた戦車モデルの方を・・・)


 秋山優花里 「ビニール袋から出しましたー。綺麗な車体ですねー」
 (本当に、思ったよりも綺麗ですね・・・)


 秋山優花里 「砲塔は旋回します。砲身は俯仰します。ハッチはみんな開閉自在ですよー」
 (エンジン点検ハッチまで開くんですか・・・)


 秋山優花里 「ガイドシート、デカール、小パーツのセットです。輸送時に壊れる可能性がある小パーツは、こうやって別にセットしてありまして、届いてから取り付けるわけですねー」
 (取り付けるには、接着剤とかが必要なんでしょうか?)
 秋山優花里 「はい、必要です。ただ、車体がABS樹脂製ですので、普通のプラモデル用の接着剤は使えないんですよ。ABS樹脂製専用の接着剤か、瞬間接着剤をご用意下さいねー」
 (なるほど・・・)


 秋山優花里 「砲塔は取り外し可能です。内部には駆動用の配線などがありますよ。ラジコンにも改造出来ますねー」
 (ラジコンですか・・・、ナガシマさんなら・・・)


 秋山優花里 「エンジンルームの点検ハッチも、固定ネジをドライバーで外せば開きますよ。中には、マイバッハHL120TRMエンジン・・・じゃなくって、単3の乾電池を6本入れるトレイになっておりますー。あっ、乾電池は別売ですので御注意下さいねー」
 (6本も必要なのですか・・・、明日買ってこなければ・・・)


 ぐま子 「さっそく乾電池を用意したよ、ぐまー」
 秋山優花里 「おおっ、用意がよろしいですぞ。でもこれは、ちょっと違いますねえ」
 (ちょっとどころか、全然違うじゃないですか・・・)


 ぐま子 「じゃあ、この3本でどうですかー、ぐまー」
 秋山優花里 「おおっ、今度はバッチリですね」
 (バッチリどころか、あと3本足りないじゃないですか・・・)


 秋山優花里 「ということで、また来週ー!」
 ぐま子 「ぐまぐまー!」
 (ちょっと待って!何でそこで終わるの?・・・大事なもの一つ忘れてません・・・?)


 秋山優花里 「おおっ、そうでした、忘れてました。こちら、「figma Vehicles IV号戦車 車外装備品セット」でございますー。戦車の色々な装備品は、これに一括して入ってますので、お好みで装着したいただければ宜しいですよ。あっ、これも普通のプラモデル用の接着剤ではくっつけられませんので、ABS樹脂製専用の接着剤か、瞬間接着剤をご用意下さいねー」
 (そうそう、そういうことですね・・・)


 秋山優花里 「それでは、また来週ー!」
 ぐま子 「ぐまっ、ぐまぐまー!」
 (待って、待って!終わるの早いよ?・・・まだ色々あるでしょ、装備品の接着とか、塗装とか、フィグマの搭乗とか・・・、って、おおーい!!)

 ジャジャン、ジャーン!!


 「figma Vehicles IV号戦車D型 本戦仕様」の記事はこちら。アマゾン案内情報はこちら
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ガールズ&パンツァー劇場版 前売り券 第3弾

2015年11月02日 | ガールズ&パンツァー

 昨日、奈良県橿原市のイオンモール橿原内にある「TOHOシネマズ橿原」に行き、ガールズ&パンツァー劇場版前売り券の第3弾を一枚購入しました。以前に第1弾の前売り券を三枚買いましたが、三回では足りないような気がしたので、もう一枚加えることにしました。

 特典は「吉田玲子書き下ろし小説」ですが、内容的には劇場版本編とはあまり関係が無さそうな感じで、むしろ一個の短編みたいな仕上がりでした。


 購入時にいただいたチラシです。これまでの「取り戻せ」の陰鬱な雰囲気とはうって変った、いかにも劇場版らしき大洗女子学園戦車道チーム全員の集合図です。裏面の集合図と合わせて、大洗女子学園戦車道チーム全員の顔ぶれに変化が無いことがほぼ確実になったもののようです。
 ただ、生徒会三役が後ろ姿になっていて、なにか去りゆく人々のような雰囲気を漂わせています。ちょっと気になりますね・・・。

 また、チラシ裏面の文章により、予習PVおよび特報の内容の大部分を占めた戦車戦のシーンが、劇場版ストーリーにおいては序章にあたるらしいエキシビジョンマッチの場面で構成されていることも判明しました。やはり、以前にも述べたように、ストーリーの大部分は全く不明であるわけです。
 したがって、全ては公開されてからのお楽しみ、ということですね。

 キャストの顔ぶれを見ますと、テレビシリーズおよびアンツィオ戦OVAにて演じた声優さんの全員が並びます。つまり、ガルパンのキャラクターが全員登場することが分かります。最近に公表された新たなキャラクター達と共に、ストーリーにてどのような活躍をみせてくれるのでしょうか。
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黒森峰女学園 Ⅲ号戦車J型 完成です!!

2015年11月01日 | ガルパン模型制作記

 塗装を行ないました。サーフェイサーで下地を作り、次いでミスターカラーの39番のダークイエローを吹き付けました。薄く3回塗り重ねました。
 黒森峰女学園チームのⅢ号戦車J型の車体色は、ガルパンカラーセット黒森峰女学園Ver.の3色のいずれにも該当せず、パンターG型と同じ色調のカラーです。厳密にはパンターG型のダークイエローよりも僅かに明度が高いのですが、彩度は同じですので、パンターG型の時と同じ39番のダークイエローにしました。転輪のゴム部分以外は全て同じ色ですので、履帯以外の全てのパーツに吹き付けました。履帯は28番の黒鉄色で吹き付け塗装しました。


 次いで、転輪のゴム部分をポスカの黒で塗りました。


 転輪を車体に取り付けました。


 全ての転輪を接着し終わりました。この状態で一日置いて乾燥させました。


 予備転輪2個を左側フェンダー上にセットし、機銃や装備品の金属部分を28番の黒鉄色で塗りました。ジャッキも同じ色に塗っておいたのを接着しました。劇中車では、道具箱の金具も黒鉄色になっているので、その通りに塗りました。S型シャックルの上にはジャッキ台がつきますので、取り付け前にS型シャックルも塗りました。


 S型シャックルの上にジャッキ台を取り付けました。ジャッキ台の木製部分は43番のウッドブラウンで塗りました。その後、履帯も装着しました。今回のキットの履帯パーツは軟質なので、車輪へのはめ込みも大変に楽でした。


 右側フェンダー上の装備品を、劇中車の状態に合わせて塗り分けました。金属部分を28番の黒鉄色、木製部分は43番のウッドブラウンで塗りました。テールランプは47番のクリアーレッド、48番のクリアーオレンジで塗りました。


 塗装が完了した状態です。


 エンジンフード左右の通気口は、劇中車の状態にしたがって28番の黒鉄色で塗りました。黒でも良かったのですが、エンジンの排気で煤けた状態であるので、その色感を出すべく、黒鉄色を薄めてわざとムラが出るように適当に塗りました。


 デカールは、キットについているものを使用しました。1番の小さな黒森峰マークを3枚使いました。


 3枚のうちの1枚は、上図のように背面パネルの左側に貼りました。


 1枚は左側側面に貼りました。位置は、フェンダー上の工具箱の裏側にあたります。


 1枚は、右側側面の起倒式アンテナ基部の横に貼りました。いずれも小さいので、あまり目立ちません。砲塔部分には全くマーキングがありませんので、デカールも必要ありません。


 なので、一見するとアフリカ戦線のドイツ軍Ⅲ号戦車に見えてしまいます。カッコいいです。とにかくカッコいいです。
 今回の製作で左右のフェンダーの歪みを完全に直せなかったのですが、実際のドイツアフリカ軍団第15装甲師団の所属車の写真などを見ますと、フェンダー部分が曲がったり歪んだりしている車輌が少なくありません。それはそれで臨場感があるな、と気付きました。


 ですが、ここでのⅢ号戦車J型はドイツ第15装甲師団ではなく、ガルパンの黒森峰女学園チームの所属車です。ここは黒森峰女学園時代の西住みほに登場願いましょう。


 一年生にして副隊長となった西住みほ。彼女が初めて参加した全国大会の試合にも、Ⅲ号戦車J型が出ていたことはプラウダ高校チームとの対戦シーンによって知られます。そして崖から落ちて谷川に水没してしまったのもⅢ号戦車J型でしたね。
 ここではそうしたショッキングな出来事の前、という設定で、西住みほ副隊長にⅢ号戦車J型に搭乗してもらいました。みほの搭乗車ってティーガーⅠじゃなかったの、などという突っ込みはこの際ナシにしましょう。


 「左方に目標視認、砲撃準備、砲塔旋回」というシーンの積りです。西住みほは、だいたいの試合にてキューポラ上に上半身を出して周囲を目視で確認していますが、それは黒森峰女学園時代からそうだったからでしょう。


 続いて「右方にも目標視認、砲塔旋回急げ」のシーンの積りです。Ⅲ号戦車における砲塔バスケットはH型以降に採用されましたので、今回のJ型は当然ながら砲塔バスケット装備です。砲塔内の砲手も装填手も余計な移動の手間がかかりません。射撃も迅速に行えたことでしょう。


 「さらに数目標、指向射撃続行、進路そのまま」のシーンの積りです。ドイツ軍戦車兵の体験記に「戦車戦で行進中に射撃する場合は、原則として進路を変えない」という旨の記述があったのを思い出します。戦車に限らず軍艦の撃ち合いでも同様で、日本海軍の駆逐艦の砲雷撃戦は直進時に次撃まで行うのがベスト、とされていました。いずれにしても、進路を変えると照準が大きくそれてしまうからです。


 西住流の継承者候補でもある西住みほは、コミック版のストーリー世界をもあわせれば、小学生の時から戦車道をこなしていることになります。なので、高校一年生の時点では相当のベテランであったわけです。隊長の西住まほが、みほを副隊長にしていたのは同じ西住流の妹だから、というのではなく、みほ自身がやはり卓越したセンスを備えていたからでしょう。
 そうでなければ、大洗女子学園に転校してから、戦車道チームをゼロから立ち上げて率いていける筈がありません。


 なので、西住みほが副隊長だった時期の黒森峰女学園チームは、翌年の同チームよりもはるかに強かったのではないかと推察されます。ただ、思わぬアクシデントによってプラウダ高校チームとの決勝戦に敗れますが。
 もし、味方が崖から落ちて谷川に水没するという件が無かったならば、フラッグ車に乗ったまま行進を続行してプラウダ高校チームを撃破したのかもしれません。


 いずれにせよ、西住姉妹が率いた時期の黒森峰女学園チームの力強さは、翌年の同チームの有り方とは比べ物にならなかった筈です。厳しい言い方ですが、逸見エリカが、西住みほと同等の能力を発揮出来たとは、とても思えないのです。エリカの、やや度を超した敵愾心ともみえる対抗心も、そのことを示唆しているようです。


 以上、西住みほとⅢ号戦車J型、でした。ガルパン世界は本当に楽しいものですね。

 ともあれ、黒森峰女学園チームのⅢ号戦車J型が完成しました。製作日数は、2015年9月19日から10月5日までの17日間でした。組み立てに6日、塗装に2日、塗装後の組み立てに1日かかりました。途中で京都や大洗へ行きましたので、予定していたよりも日数が延びました。

 今回のキットはプラッツの公式品ですが、割合に気楽に組めました。ガルパン仕様への改造や追加工作は小さなものばかりで、溶接痕や合わせ目を消す作業の方がむしろ多かったです。車体はカバさんチームのⅢ号突撃砲F型と共通ですので、以前にⅢ号突撃砲F型を作ったときの経験もある程度役立ちました。
 黒森峰女学園チームの所属車輛のなかでは、パンターG型とともに作りやすい部類に属します。普通に組み立てるのであれば、初心者にもおすすめのキットだと思います。

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