岐阜の住宅設計事務所の でいbyでい

岐阜の住宅屋 タマゴグミの日々の他愛もないことを綴ったブログです。

猫がピアノをひくなんて・・・

2013-03-30 | 日記

今日の夜、自宅に帰ったら

トラちゃん、、誰もピアノを弾かなくなったからってピアノを敷くなよ、あんたの座布団じゃないんだから・・・

 

と、だましのような題材で始まった今日のブログです。

そうそう、その前にもうひとつ報告が。

もう数日もすると、うちは夫婦だけになってしまいます。下の子が大学進学のために関東へ行ってしまいます。

この家を建てて7年。あっという間でした。

 

この家を建てるとき、たくさんの同業者に間取りを相談しました。

開放的な間取り、小さな子供が使っていた部屋、それも親はいつでも立ち入り自由。

半分以上が、「そんな開放的な間取りだと、子供のプライバシーが無いから、家に帰ってこなくなるぞ。」といわれたこともありました。娘が年頃になったら4畳半の部屋では衣装置き場が少なくて困るんじゃないかとも思いました。住み始めてから、子供たちと家内がいつも居間でベタベタしている様子をみて、将来自立できず、「ずっと家にいる!」と言わないかと不安にもなりました。

けど、しっかりと自立していきました。

 

私の家(安八のモデルハウス)のような間取りは、親はずっと子供にかかわらなくてはいけません。中学生になっても、高校生になっても。

個室を与えたら、子供がそこに入れば親は解放された気分になります。ある意味楽です。しかし、それでは親のミーム(文化の遺伝子)がしっかりと伝わらないと私は考えます。

子供に親の考えや文化を受け継ぐには、かかわりの時間を増やすことが有効だと考えます。ある意味親は大変なのです。そして夫婦はある程度仲良くすごしていなくてはいけないですし・・(ある程度、とつけたのはうちが実践済みだからです)

 

そんな親には大変な間取りの家を今日お引渡ししました。しっかりと関わりながら親さんの文化を引き継いでいただけたらと願っています。

そして、粟野や北方でもそんな間取りの家が完成に向かっていっています。

北方の家 2階の様子です。このロフトは夏の冷たい空気の発生場所でもあります。ここから涼しい空気が階段や吹き抜けを伝って降りるという計画です。

 

粟野の家の様子です。

キッチンと居間に段差をつけ、目線が合うようにしています。