岐阜の住宅設計事務所の でいbyでい

岐阜の住宅屋 タマゴグミの日々の他愛もないことを綴ったブログです。

社員旅行の報告・・・

2014-06-03 | 日記

社員旅行に行ってきました。

2人とも抜けると帰ってきてから混乱するだろうなと予想していたのですが、しっかり混乱して報告が今まで延びてしまいました。

行ってきたのは台北です。どうして台北かというと、まあ、近いし、価格も安いし、台北101と九扮を回れば建築を見てきましたといえるし・・・

まあ、すごく安易というか、私らしいというか・・・

 

ということで、決して観光客が行かないところを報告しておきます。

これ、何かわかりますか? テーマパークの造りかけ??

実は、マンションの展示場です。この規模がです。

これもそうです。3階建てで、下部はリゾートホテルを思わせるような雰囲気ある駐車場。門衛が立っていてすごいです。

 

場所は台北から高速鉄道(新幹線です。日本から輸出した列車が走っています)で21分の桃園というところ。交通費は片道165台湾ドルですので、500円弱。岐阜から名古屋へ行くコストと同じです。国際空港も近くにあります。

ここで現在マンションラッシュが始まっています。下の写真の「明日苑」という会社は9棟目のマンションを販売中です。

ちなみにこの会社、立ち上がってまだ10年くらい、社長は40歳ちょっとの脱サラでやり手のようです。

 

私の知る限り、日本ではここまでの規模の展示場を見たことがありません。これ、本社じゃなくてあくまでも仮設ですよ。販売が終わったら壊しちゃうものなのです。

 

無駄だ! だから価格が高くなるんだよ!

とお考えですか? じゃあ、計算してみましょう。

「明日苑」は現在9棟目のマンションを建てています。 たぶんあと1棟は必ず造るでしょう。となると、戸数は1棟300戸×10=3000戸となります。

この展示場の価格、たぶん2億円はしないと思います。結構ハリボテで作ってあります。しっかり見てきましたが、エエッ?という材料でできています。たぶん耐用年数は3年。長くて5年ほどでしょう。

2億円を3000戸で割ると、6万6千円という結果が出ます。

 

たとえば自社で住宅展示場を持つとします。2000万円ほどかかりますね。ここからの受注が303棟以上行けば、上記の凄い展示場と同じ結果を出せるのですが・・・・

303棟 5年間で壊すとしたら年間60棟以上・・・・・さらに、集合の住宅展示場に出したら賃料が!!

たぶんその展示場を中心に年間100棟以上の契約をしなくては同じ結果は出せないでしょう。

 

驚くような規模の展示場は集客効果も高く、お客様も訪問すること自体にステイタスを感じるかもしれません。

となると、営業マンの数が減らせるわけです。ここで、お客様を待っていればいいので。

 

営業は面白いですね。規模や販売形態でいろいろやり方が変わってくるのです。考えることはひとつ、買って頂くお客様に負担いただく「売るための経費」が1棟当たりどれだけになるのかを常に見ていることですね。そして、それを最低限にするには、2億を使って展示場を作る会社もあれば、月5000円のサーバーを借りてホームページを作る会社もある(これ、うちか・・・)

そうそう 予想ですが、多分最初の写真の会社は後から来た会社でしょうね。 明日苑よりちょっと大きい。

この地域で難しいのは、マンション1棟だけ売る会社とかなんでしょうね。

 

 

さて、現場の様子です。

柳津の現場は、解体工事が終わりました。これから、よう壁工事に入ります。

 

市野倉の現場ですが

こんな感じで仕上がってきています。

お客様の希望で、壁の色を一部変えています。

22日に見学会を開催予定です。