今日は文書だけです。
昨日、プラン作成のためのヒアリングをしました。
「週末の晩酌が楽しみだから、そんな時間が似合う家がほしいな。」
印象的な言葉でした。だからそんな家を造りたいと強く感じています。
だから・・・
居酒屋風にして、なんていうことは一切やりません。古民家調に・・しません。
いつもと変わらないいつもの仕上げ、いつもの空間づくりをします。そのときに「こんな居場所があるかな? こんな開口はどうかな?」最低限のことで希望をかなえようと考えます。
家に強い個性なんていらないと思います。個性を造るのは、住み手がその家を使い出してからだと思うからです。
私は若い頃お酒はビールばかりでした。日本酒なんてまずくて飲みませんでした。社会人になってバーボンというしゃれたものを覚えました。 そして今は日本酒が一番です。
ただ、お酒を飲むと言う楽しみは変わっていません。
家に個性を造りすぎると、次の段階に進むときに大変なのです。ビールが好きだからってビールにあった家を造ったら、20年後大変なことになります。
家を造る側はプレーンな空間を提供して、最後の仕上げはお客様に任せるのが私は良いと感じています。
すばらしい建築家(私はまだまだですので・・)の造る家は廻りになじんでいます。部屋内も、なんかホワッと包む感じで刺さるデザインは少ないです。
建築家の造る家は一見個性的、と見えるのですが実は周りに建つその他の家が個性的過ぎると私は思います。
そんな普遍的な家が沢山出来たとき、新築が減り空き家も減っていくような気がします。
まだまだ先は長そうですが。。
と、まじめなことを書いてみました。