今日は大垣で建前でした。大工さんたちに遅くまで頑張っていただきほとんど形が出来上がりました。
夕暮れどき、ちょっと早めに仕事を終えたお客様が見守る中、大屋根(上です)では「ほ~ら、軒先沢山出てるけどこんなに丈夫だよ。」といわんばかりに軒先で大工さんたちがたむろしています。
下屋(下)では「もう直ぐ日が暮れる、ヤバイ。」と誰もが感じながらタマゴグミ仕様のややこしい屋根と格闘中です。
今回の建前は通常より時間がかかりました。その理由は
新しい屋根収まりです。
ずいぶん前よりやってみたかったデザインです。
デザインが優れた設計事務所さんなどがよくやる屋根収まりですが、タマゴグミは2重屋根になっているので通常の収まりでは出来ないのです。
まずは構造の問題。
積雪時や将来的に太陽光発電をつんだときに加重がかかると、たわんで躯体が外に開く恐れあること、棟の梁に欠き込みをするので、断面欠損になる事を考慮し、ぶざいを太くしました。けどそれでも心配なので、現在京都で建築の勉強に行っている島田君に、私のスケッチを渡し、構造の先生に裏づけをとってきてもらいました。
次にプレカットの精度の問題。
これに関しては、幾度か打ち合わせをして、ちょっと手間がかかるのですが、筋交いの収まりを応用して収めました。
そして施工性の問題。
今日やってみて、このスパンならできることを確認しました。
で、こんな感じになりました。
実物は写真よりもいいです。
タマゴグミは「設計事務所が家づくりをする」というコンセプトです。設計図を描くだけでなく、現場に行って大工さんと一緒に施工をするから、どんなデザインでも不安無く提供できます。
(と自慢してみる)
なんてカッコいいこと言っていますが、ここまでくるのにドンだけ悩んだことか。私気が小さいので・・・
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます